2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧
人間の、会話だ。 此元和津也『セトウツミ①』(秋田書店 2013年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか。 まったりゆったりしゃべるだけ。 関西の男子高校生、瀬戸と内海のクールで案あ雨でシニカ…
ほむほむの数あるエッセイの中では屈指のベストセラーっすよね。 だからといって僕のベストではない。油断するな。 穂村弘『絶叫委員会』(筑摩書房 2013年)の話をさせて下さい。 【概要】 町には、偶然生まれては消えてゆく無数の詩が溢れている。 突然目…
今日も今日とてひとりぐらしぃ!!! ※「ひとり」暮らしは、一人暮らしと独り暮らし、両方の意味が掛かってると思われる 玉置勉強『彼女のひとりぐらし2』(幻冬舎 2011年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 輿水理香、26歳独身。 高校時代はバスケ部しょ…
うぇ~い。 我妻俊樹『奇々耳草紙 憑き人』(竹書房 2017年)の話をさせて下さい。 【概要】 この世の隅で絶えず囁かれる奇怪な話、異様な話、それらに〈聞き耳〉をたててーーー日常の狭間に除く恐怖をたっぷり53話収録。 一家心中の生き残りの男の元に、今…
「幽霊なんていません。」 我妻俊樹『奇々耳草紙 死怨』(竹書房 2016年)の話をさせて下さい。 【概要】 人気シリーズ最新作。頁をめくる手を止めてふと、周りを見渡すと、何かが変わってしまったような気がする・・・・・・よじれた恐怖がまとわりついて…
ご注文は、トマトですか? 我妻俊樹『奇々耳草紙 祟り場』(竹書房 2016年)の話をさせて下さい。 【概要】 五感がねじれる奇妙で落ち着かない恐怖。我妻の実話怪談は気づけばすぐ後ろで黒い影が嗤う。 焼けたスーパーにいる人影「小火のスーパー」、クレー…
ピエロはにっこりと笑って風船を一つ手渡してくれた。 p.94「赤い風船」より 一気読み実話怪談2冊目。 我妻俊樹『奇々耳草紙 呪詛』(竹書房 2015年)の話をさせて下さい。 【概要】 不安と恐怖が腸(はらわた)を捻じりあげる! 帯より 日常の歪みと暗黒…
あーこれが現代の「にんじん」ね。 童話でにんじんって少年が出てくる話あるけど、あーまぁ現代日本人だと赤毛ってなかなかいないからね。 まーそうなるよね。 我妻俊樹『FKB怪幽録 奇々耳草紙』(竹書房 2015年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 奇妙で…
・・・抱きしめる。 小川洋子『いつも彼らはどこかに』(新潮社 2016年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 たっぷりとたてがみをたたえ、じっとディープインパクトに寄り添う帯同馬のように。 深い森の中、小さな派手大木と格闘するビーバーのように。 絶…
楽しい楽しいアルバイトォ!!!! 田口翔太郎『裏バイト 逃亡禁止2』(小学館 2021年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 様々な裏バイトに参加し、毎回、命からがら報酬を得てきた黒嶺ユメと白浜和美。 命とは、斯くも軽いものなのか。 尊厳とは、倫理の…
あなた(の命)を輝かせるヤバい仕事がたくさん!!! 田口翔太郎『裏バイト:逃亡禁止 1』(小学館 2020年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 あなたを輝かせるヤバい仕事がたくさん!!! 90万円のために死ねますか? 裏バイト。 それは合法違法含むグレ…
ちぎってやるよ。 ちぎり散らしてやる。 曽根圭介『鼻』(KADOKAWA 2007年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 人間たちは「テング」と「ブタ」に二分されていた。鼻を持つテングはブタに迫害され、特別区に送られている。外科医の「私」は、テングたちを救…