2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧
12の月には12の怪談が相応しい。 福澤徹三『怪談歳時記 12か月の悪夢』(角川書店 2011年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 初詣の夜に妻を見失った男。帰ってきた妻は、以前とはなにかがちがっていた。老人の語りが戦慄を呼ぶ「鬼がくる家」。 女子大生…
別に怖くもなんともないさ。 なんでもない、話さ。 遠藤周作『なんでもない話』(講談社 1985年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 心臓の凍るような恐怖と、絶妙のユーモアを織り交ぜた十編の小説世界。何気ない平凡な日常生活のかげに、人知れぬ秘密を隠…
【ホラー好きあるある】ビビり 遠藤周作『新装版 怪奇小説集「恐」の巻』(講談社 2000年)の話をさせて下さい。 【概要】 ルーアン、リヨン、熱海で起きた怪異現象御綴った「三つの幽霊」をはじめ、とっておきの怖い話が九編。人一倍怖がり屋だった作者の恐…
相変わらずやべぇな!!!! 柚木涼太『お姉さんは女子小学生に興味があります。3』(竹書房 2019年)の話をさせて下さい。 【概要】 美人教師×JS 昔の幼女のとの再会、いけない三角関係!? みのり「幼女に課金できる喜び・・・最高か!」 みのりをめぐる今…
(違うんです!!違うんです!!!) 穂村弘『本当はちがうんだ日記』(集英社 2008年)の話をさせて下さい。 【概要】 自意識が強すぎて身のこなしがぎくしゃうしている。初対面の人に「オーラが無い」と言われてしまう。エスプレッソが苦くて飲めない。主…
ずっと気になってたよ。 又吉直樹『第2図書係補佐』(幻冬舎 2011年)の話をさせて下さい。 【概要】 僕の役割はほんの開設や批評ではありません。(略)じぶんの生活の傍らに常に本と言う存在があることを書こうと思いましたーーー(本書はじめにより) お…
柄の無い虎を想像する せきしろ×又吉直樹『カキフライが無いなら来なかった』(幻冬舎 2009年)の話をさせて下さい。 【概要】 「無修正の心」をありがとう 穂村弘(歌人) これはド自由派の記録である。 眼鏡が曇ったもう負けでいい 改装中の寺に用は無し …
忌まわしい話ももう終わりか~。 福澤徹三『忌談 終』(KADOKAWA 2015年)の話をさせて下さい。 【概要】 疎遠だった祖父の葬式に出席した大学生の身体に生じた異変(「血縁」)。 キャバクラに居た不思議な力を持つ女のその後(「霊感のある女」)。 キャン…
日常は、忌まわしい話で満ちている。 福澤徹三『忌談4』(KADOKAWA 2015年)の話をさせて下さい。 【概要】 誰もが知る有名ブランドショップで封印された怪異(「九つの御守り」)。 凄惨な事故現場、押しつぶされた車体から発見されたのは(「手」)。 吐…
小学校低学年の時、女子トイレに入った時に隣のクラスのアイちゃんが、3番目くらいの個室から出てきた。すれ違う。なんかいそいそと出て行った。 アイちゃんは可愛い子で上品な感じの子で名前は知ってるけど、クラスは被ったことないから話したことは無い。…
無縁でいたい。 そしてこのままも、どうか無縁で。 福澤徹三『忌談2』(KADOKAWA 2014年)の話をさせて下さい。 【概要】 夜な夜なマンションの上の部屋から聞こえる電車の音の正体は(「電車の音」)。 就活に悩む女子大生が遭遇した恐怖の体験(「最終面…
忌まわしき話。 福澤徹三『忌談』(KADOKAWA 2013年)の話をさせて下さい。 【概要】 上の階に住む同僚の部屋からもれてくる奇妙な物音を聞いたソープ嬢(「水音」)。 とんでもなく怖い映像を見てしまったビデオ店店員(「裏ビデオ」)。 会う度に顔が変わ…