小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「mina12月号」-令和の雑誌は「ピンク文字系」「黄文字系」を提唱したい。-

黄文字系雑誌という概念を提唱したい。 「mina 12月号」(主婦の友社 2020年)の話をさせて下さい。 【概要】 mina12月号のテーマは「居心地のいいお部屋づくり」。センスのいい人のお部屋や、TOKYOのインテリアショップをたっぷりと特集しています。他にも…

F『20代で得た知見』-真夜中メランコリック・シンドローム、イエス、アンタイ・モーニング。-

「「朝が弱い人は夜が強いからいいと思います」て推しも言ってたから。 」 午前一時半。 コートを着る。 ビン・カンを出しに行く。 F『20代で得た知見』(KADOKAWA 2020年)の話をさせて下さい。 【概要】 人生は、忘れがたい断片に幾つ出会い、心を動かされ…

「GINZA11月号」-その虫になれない、ギリギリ人間でいたい-

果てしなくファッショナブルな雑誌による「読書案内」。 「ギンザ11月号」(マガジンハウス 2020年)の話をさせて下さい。 よく見ると下の「GINZA」の文字の配置もこだわりが見られます。Aがでしゃばってる。 【概要】 本のおしゃれ虫になる GINZA読書案内 …

マキヒロチ『スケッチー3』-新しい世界への扉を叩く時について。-

寂しい夜にはうってつけ。 マキヒロチ『スケッチー3』(講談社 2020年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 初心者の壁に苦戦する憧子。 志帆に上達で遅れをとりながらも、彼女はひたむきに練習を続ける。 一方、めきめき上手くなる志帆には久々の恋の予感?…

モンズースー『発達障害と一緒に大人になった私たち』-君だけではないことについて。-

君だけじゃないよ。 そして未来は決して暗いものではないと思う。 それが言いたいがために世に出された本だと思う。 モンズースー『発達障害と一緒に大人になった私たち』(竹書房 2020年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 ADHD当事者であり、発達障害を…

「静岡市美術館開館10周年記念 生誕110年 没後30年 赤羽末吉展」-あの馬に、あのスーホに会いに行く。-

あの白い馬を生で見てみたくて。 静岡市美術館開館10周年記念 生誕110年 没後30年 赤羽末吉展 の話をさせて下さい。 【概要】 「スーホの白い馬」をはじめ、 「桃太郎」「舌切り雀」「さるとかに」「ほしになったりゅうのきば」・・・ 皆が知っている「むか…

小澤征爾『ボクの音楽武者修行』-スクーターに乗って、国を超えて、時を超えて。-

クラシックが時を超えて永遠に愛されるように、 本書も時を超えて。 小澤征爾『ボクの音楽武者修行』(新潮社 1980年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 「外国の音楽をやるためには、その音楽の生まれた土地、そこに住んでいいる人間をじかに知りたい」と…

島本理生『大きな熊が来る前に、おやすみ』-ロマンティックじゃない。-

ロマンティックじゃないラブストーリー。 この後どうなるのかしら。 私のことどう思っているのかしら。 恋には常に恐怖がつきまとうもの。 島本理生『大きな熊が来る前に、おやすみ』(新潮社 2010年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 きっかけは本当につ…

藤岡拓太郎『藤岡拓太郎作品集 夏がとまらない』-この世界はやさしさでできています。-

それは、夕暮れの切なさに似ている。 永遠に夜は来ない。 夏が終わらない、夏がとまらない。 藤岡拓太郎『藤岡拓太郎作品集 夏がとまらない』(ナナロク社 2017年)の話をさせてください。 【感想】 ギャグ漫画家・藤岡拓太郎が、 2014年からツイッターやイ…

「ケトル VOL.55 はじめての本」-第一作にして最高傑作な本特集。-

この本の特集は、素晴らしいですね。 本当に素晴らしい。 「ケトル VOL.55 はじめての本」(太田出版 2020年)の話をさせて下さい。 【概要】 人生を変えますとは言えないけど、立ち止まって考えるには本がいいのかも 特に何を意識するわけでもなく、いつの…