小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

しまおまほ『しまおまほのひとりオリーブ調査隊』-理想のおもしれー女の若かりし日々-

いつだって僕等は調査隊だ。 しまおまほ『しまおまほのひとりオリーブ調査隊』(プチグラパブリッシング 2004年)の話をさせて下さい。 表紙と裏表紙にかけてしまおさんが一体になって寝そべっている今まで見かけそうで見かけなかったデザイン。 【概要】 オ…

佐藤将『本田鹿の子の本棚』-遺伝には、逆らえない。-

この父娘、いかんでしょ。 佐藤将『本田鹿の子の本棚』(リイド社 2017年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 思春期の心を知るため、 父は愛娘の蔵書を手に取る(無断で)。 帯より 本田鳩作(きゅうさく)(サラリーマン)には悩みがあった。 愛娘である…

M-1グランプリ2020-2020年代の漫才の新しい笑いがみえた。きがする。-

今年(去年)は漫才の新しいムーブを露骨に感じる年になりましたね。 M-1グランプリ2020の話をさせて下さい。 あ!!見た目で損してるパンだ!!! 【決勝進出者】出番順 インディアンス(敗者復活) 東京ホテイソン ニューヨーク 見取り図(最終決戦進出) …

平尾アウリ『推しが武道館いってくれたら死ぬ 3』-推しができるとこの作品も楽しいし、人生も楽しくなります。-

「推し」が出来たからこそわかるこの感じ。 平尾アウリ『推しが武道館いってくれたら死ぬ 3』(徳間書店 2017年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 岡山県で活動するマイナー地下アイドル【ChamJam】の内気で人見知りな人気最下位メンバー【舞菜】を人生す…

「団地ブック 合併号0・1」‐団地鑑賞のすすすすすめ。-

一つ一つの窓の向こうに、生活が営まれていると思うとたまらないよね~。 「団地ブック 合併号0・1」(チーム4.5畳 2018年)の話をさせて下さい。 【概要】 団地、好きですか? 団地愛好家集団チーム 4.5畳がお送りする、 団地に並々ならぬ愛を注いだ一…

小川洋子『偶然の祝福』-小児科のにおい。-

キリコ。 小川洋子『偶然の祝福』(角川書店 2004年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 お手伝いのキリコさんは私のなくしものを取り戻す名人だった。 それも息も荒らげず、恩着せがましくもなくすっとー。 伯母は、実に従順で正統的な失踪者になった。前…