小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

平尾アウリ『推しが武道館いってくれたら死ぬ 3』-推しができるとこの作品も楽しいし、人生も楽しくなります。-

 

 

 

 

 

「推し」が出来たからこそわかるこの感じ。

 

 

 

 

 

 

平尾アウリ『推しが武道館いってくれたら死ぬ 3』(徳間書店 2017年)の話をさせて下さい。

 

 

 

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【あらすじ】

岡山県で活動するマイナー地下アイドル【ChamJam】の内気で人見知りな人気最下位メンバー【舞菜】を人生すべて捧げて応援する熱狂的なファンがいる。

収入は推しに貢ぐので、自分は高校時代の赤ジャージ。

愛しすぎてライブ中に鼻血ブーする・・・・・・伝説の女【えりぴよ】さん!

舞菜が舞踏間のステージに立つ日まで・・・・

えりぴよの全身全霊傾けたドルオタ活動は続くっ!!!!!!

 

3巻では・・・【メンバー総選挙】の結果が明らかにッ!

さらにクリスマス、年越し、バレンタインとアイドルイベントは記念日すべてうめつくす♥♥♥♥

 

【読むべき人】

・アイドルオタク

・「推し」がいる人

・かわいい女の子が好きな女

 

【感想】

続きを買って長らく積んでいたがようやく読んだ。

というのも、僕にも「推し」が出来たからである。

 

 

 

それは、

 

 

 

 

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これはファーストシングルで自引きした大園玲さん。

 

櫻坂46大園玲さんっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!

 

はいまず良い所、内面。

彼女はまずファンに対する愛が深い。

「櫻坂46を愛してください みなさんのこと倍愛します」

2020年12月10日のこのブログの名言は、まだ覚えているオタクの数は多いことだろう。

彼女のメッセージアプリも実際かなり充実していて、写メ・動画・着信は毎日送られてくる。その内容も、自撮りはもちろん質疑応答、変な髪型、大園玲クイズ(難易度比較的高め)と様々。ファンを楽しませようとする気概がびしびしと伝わってくる。深い。深いわぁ・・・愛が、深いわぁ・・・。

そして礼儀正しい。

まず基本敬語。ファンに対する敬意の表れが見える。そこからメッセでくる毎日の「おはよう~」や「・・・・と思う!」という口語が程よい距離間でとても良い。好き。いや、ため口のメンバーもそれはそれでいいんですけどね。

そして礼。欅坂のラストライブ、櫻坂のデビューカウントダウンライブでメンバー一人一人が所信表明するところがあったのだけれども、彼女が一番礼が美しかった。まず深い。一番深かった。そして背筋。一番ピンとしていた。そして脚。ひらいてへにょっとしたお辞儀が目立つ中で、ぴったり閉じていた。彼女の礼は圧倒的美しさだった。

あと文章力。ブログを読んでいただければわかるが、彼女の文章は非常に独特である。だがそれがよい。個性的で不器用な一面(実際いじめに遭っていた時期もあったという)をさらけだしながらも、それもファンに伝えたいことがある。

僕も結構「個性的」「不器用」「やばい」「今までの人生で似た人と会ったことがない」と言われてきた側だったので、ここが非常に共感出来てもうヤバい。好き。好きがすぎる。

あとまぁ顔面も好き。僕自身が童顔のもあって、凛とした顔が好きな傾向がある。彼女の凛とした美しさ・・・。

しかしこれはあくまで大園玲という尊い人間から発せられた顔の表情に惹かれているのであって、やっぱり彼女の好きなところは、ファン思いで礼儀正しくちょっぴりエキセントリックな内面なのである。ああ好き。

 

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全部大園さん。

 

ちなみにどれくらい好きかと言うと、いままで日向坂寄りだったのが欅・櫻坂に返り咲くくらい好きになった。日向ももちろん今でも好きですが。ふぃさんすこ。

そして今まで手を出したことのない・・・、生写真沼というものにハマった。自分の手元にない大園玲さんの生写真が、この世に存在することが赦せない。フリマアプリを駆使して彼女の生写真を、そしてグッズを、極力徹底して手に入れるようになった。

あと雑誌。彼女が1ページでも掲載されている雑誌は総て買った。そのため積読ならぬ積み雑誌が山程あるのだが・・・後悔はしていない。むしろ自分よくやった。

あと、通販サイトで彼女のポストカードが特典でついてくるといえば必ずそこを介して買うようになった。ポストカードを手に入れるために、うっかり街の本屋で買ってしまった雑誌を、特典目当てにそのサイトを経由して2冊目買うという偉業も成し遂げた。

そしてミーグリ。ミーグリというのはコロナ禍で握手会の代替として用意された、メンバーとのオンライン通話のことである。メンバーとの接触イベント・・・初めて参加することになった。当選した。ありがとう神様。ありがとう大園玲様。

それに加えてCDも、今まで1タイプ購入して満足していたが、今回は全タイプ購入した。

ああ・・・好き。

多分彼女と出会って10人弱の諭吉が飛んでいると思うのだけれども過去は振り返ってはならない。今を生きる為の必要経費。

同じ次元に生まれてきてくれてありがとう。

同じ世界線に生きてくれてありがとう。

あなたが東京のどこかで頑張っていると思うと僕も頑張らなきゃと背筋が伸びます。ああ好き。

これだけ推した存在がいたことがあろうか?

いやない。

とにもかくにも結構かなりドップリなのである。

 

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えりぴよさん・・・あなたはオタクの鑑。一生その背中ついていきます

そんな存在が出来てから読む、「推しが武道館に行ったら死ぬ」違う。今までとは楽しみ方が違う。

これまでは舞菜のガチオタであるえりぴよの奇行を笑っていたが、今は半分「分かる」よ・・・えりぴよ。分かる。共感する部分も多くなった。

 

踏まえて、感想を述べておく。

なおこの漫画は話のタイトルがない。第●話の横に書いているのは僕が書いたあらすじです。

 

第13話:総選挙の、舞菜の票数稼ぎの為にバイトを根詰めに働くえりぴよは・・・。

分かる。僕も働く理由というのが出来た。

バイトですら辛いことが多いけれども、「やめよう」とは考えなくなった。大園さんの写真、グッズ、これから出るであろうCDが追えなくなると思うとしんどい。

まぐろどんという一個人の基本的組成を支える存在。大園玲さん。

彼女がいなければ僕はもうメンタル病み病みでニートに再びなっていてもおかしくないでしょう。ああ好き。

 

第14話:総選挙の結果が出たぞ!!!

「報われることを期待してしまう」

「真理」p.36

というオタクの複雑な乙女心を代弁する1シーンがあるのだけれども、そう。僕はここだけは気を付けようとしている。

「こんなに××してあげたのに」という一言は、片足ストーカーに突っ込んだ人間の言葉だという。深いと思う。

大園玲という存在に感謝し、見返りは求めず日々労働にいそしむ。

アイドル≒宗教と言われる理由を身に染みて理解する。

 

第15話:クリスマスライブ!!!!

舞菜のサンタ姿に熱狂するえりぴよ。

分かる。私も大園さんが新しい衣装に身を包んだ姿を見ると興奮する血が滾る。そういう「衣装の記録」的な意味でも、生写真は絶対すべて集めなければならない。という衝動に繋がっているのだと思う。そしてそれが高じると、握手会・ミーグリ通い詰めるオタクへと進化していくのだろうな・・・。

こういう単純なサンタ衣装一つでも、身に着けている推しの姿目に焼き付けておきたいもんな・・・分かる。えりぴよ。分かるよぉ・・・。

 

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大園玲さんのアクリルスタンド。カフェの奴も無論予約済。

 第16話:初詣!!!

なんとえりぴよと舞菜が同じ時間に同じ寺社に初詣している。

東京と静岡。まことに残念なことに僕と大園さんの初詣に行く寺社は被りそうにない。大園さん実家鹿児島だし。

ただ、この回で印象に残ったのは、

総選挙3位になった優佳の一言。

「知ってる?センターって奇数じゃないと居ないんだよ?」

「だから7人じゃなきゃね~」p.98

 

櫻坂でもこの間メンバーの卒業が発表された。

そう、好きなグループが今のメンバーで活動し続けて行ってくれるなんて保障何処にもない。もっと言えば、推しが明日もアイドルをし続けてくれているという保障なんてどこにもない。

だから、今、オタクには今しかないのである。

貢ぐなら今!否、想うなら今!否、好きだと自覚するなら今!

アイドルをしている推しを推せるのは今しかない!!!!!

ましてやChamJamのようなマイナーなアイドルだとメンバーの入れ替え激しいから、この優佳の一言は本当に重いんだよな。尊い

 

第17話:舞菜がメイド喫茶でバイト体験していたら、そこにえりぴよが訪れて・・・

後半、風邪をひいたえりぴよが舞菜の待ち受けを見て「推しは・・・友達じゃないから」p.119と思うシーンがある。

アイドル≒宗教論があっても、アイドルは神様ではない。人間なのである。

そう、だから自分が困った時・悩んだ時にもたれかかってはいけない。

救済はあくまで己の中で留めるべし。

 

 

第18話:バレンタインライブのスリーショットチェキ!!

スリーショットチェキというのは所謂、アイドル・オタク・アイドルの形で撮る写真のことである。何それ裏山。

ちなみに櫻坂で僕の二推しは、遠藤光莉ちゃんです。ダンス以外とことんポンコツなのが可愛いんだ。でもダンスは一流で、カウントダウンライブでもメンバーに合わせて自分の位置を微調整したり(カウントダウンライブの曲の最後でメンバーの位置に合わせtぴょこっと横に動いていたのを見逃さなかった)、紅白では真裏センターを一人で任されたり、世界大会ガチ勢なのもありもうバチバチなのである。

ただそれ以外がポンコツでとても可愛い。

大園玲さんと遠藤光莉ちゃんの間に挟まれて写真取れたらもう僕は他には何も望みません。しんでもいい。昇天してもいい。

なんとかもうちょっと収入増やせたら、遠藤さんのミーグリも是非積みたいんですけど・・・でもフリーターだからぁ・・・。まぐろどん、まじゅしいからぁ・・・。

 

おまけページ:あみだくじの結果、推しは「空音」になりました。分かる。僕もChamJamだったら空音が一番好きです。

 

以上である。

ただ面白いだけではなく、共感できることも多々あり、推しが出来てから良漫画が神漫画に昇格いたしました。ぱちぱちぱち。

そしてここからだんだんと、アニメでは放映されていなかった部分に突入しはじめますね・・・。ゴクリ。緊張。

引き続き買って応援しようと思います。ペースも遅くて助かるので。

 

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そういや、この平尾先生、最近行われた武道館のCY8ERのライブで配布された冊子で漫画を描いてたようですね。CY8ERというのは所謂地下アイドルで、この前武道館でライブして解散したんですけど・・・。僕の推しは藤城アンナちゃんでした。

ああ・・・その漫画だけちょっとほしいなぁ・・・。

 

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LINKS

1-2巻の感想。

tunabook03.hatenablog.com

 

 

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そりゃ1-2巻も実家から持ってきましたよ。もちろん。