小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

沙村広明『幻想ギネコクラシー2』-プレグナ・プレグナ、7年間に及ぶ幻想を。-

この漫画は漫画家も素晴らしいが、 帯を書いた編集者もすばらしいな、くぱぁ。 沙村広明『幻想ギネコクラシー2』の話をさせて下さい。 【概要】 くぱぁ 老若男女問わずお楽しみいただけるワイドで猥雑な作品11本。 沙村広明史上、最も開口部の広い沙村広明で…

沙村広明『幻想ギネコクラシー1』-ゴムタイヤのような絶望は癖になり、喜んで齧る。-

「ゴムタイヤは札幌の地下鉄。御無体なは沙村広明の漫画。」 呟きたくなる帯。 沙村広明『幻想ギネコクラシー1』(白泉社 2014年)の話をさせて下さい。 【概要】 短編集、ショートショート集。 身もふたもないお話を書かせたら当代髄一。 収録作品 ・鳳梨娘…

ろびこ『僕と君の大切な話6』-殻を破って攻める男子・女子は、最高にグッド。-

大人気少女漫画家の敵は、病だ。 この先生は絶対に、絶対に、そうあってほしくないのだけれど。 ろびこ『僕と君の大切な話 6』(講談社 2019年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 「もしも 今 私が気持ちを伝えたら 東くんはなんて言うのかしら――」 同じ学…

ろびこ『僕と君の大切な話5』-並行して彼等は恋をしている。-

主人公の二人以外の恋愛模様を丁寧にやる。 長期連載少女漫画の暗黙の掟である。 これが許せるか許せないかで、 少女漫画好きか否かもだいぶ変わってくると思う。 ろびこ『君と僕の大切な話 5』(講談社 2019年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 「でも、…

瀬尾まいこ『強運の持ち主』- いい占い師≠必ず当たる占い師。-

いい占い師≠必ず当たる占い師。 瀬尾まいこ『強運の持ち主』(文藝春秋 2009年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、 ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。 ショッピングセンターの片隅で、 悩みを抱える人の背中…

沙村広明『ブラッドハーレーの馬車』-馬車の行く先は。-

僕の中の、 「この馬車がスゴい!! 2019」 受賞作。 沙村広明『ブラッドハーレーの馬車』(太田出版 2007年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 国内有数の資産家であり、貴族院議員であった侯爵二コラ・A・ブラッドハーレーは、 「ブラッドハーレー聖公女…

2019夏のはなし-ヤプログ終焉のおしらせ。-

ヤプログ、終わるってね。 ヤプログが終わる話をさせて下さい。 ちょうど約1週間前、記憶違いがなければ、8月1日だったと思う。 やっとこさ、定期的に頑張ろうとしていたブログ更新。 さあさあ今日も押したるぜ、「ログイン」四文字。 すると右に降りてきた…

みうらじゅん『親孝行プレイ』-コスモス畑の向こうは崖。-

何事にもプロはいるものだ。 みうらじゅん『親孝行プレイ』(角川文庫 2007年)の話をさせて下さい。 電車で読んだ。 【概要】 親孝行したいとか親は大切だとか、 ”思っている”だけでは気持ちは相手に伝わりません。 親孝行は、具体的に行動しないと意味がな…