小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

2017-01-01から1年間の記事一覧

小川洋子『夜明けの縁をさ迷う人々』−繊細な小川ホラーー

誰にだって好きな作家はいるもので、 その作家の短編集を読むときは珠玉のひと時なのは当たり前でしかも好きなジャンルとくればもうそれは「ちゃっわおっしゃー」 つまりなんだ。 控え目に言って、文庫を見つけた地点で超サイコー!!!だったわけだ。 小川…

bookaholic認定2017年度の国内ミステリー・ベスト10選定会議-ベスト10のきめかたきになる-

マンガ、小説、何かしら。 面白いものを探そうとすると、すぐにぶつかる。 「ベスト10」 僕は思った。 「こういう順位ってどうやってつけてるんだろう」 すると、 ミステリ書評家・杉江松恋さんが某SNSで呟いていらっしゃる。 12/20(水)この候補作の中…

「月刊 ビー・エル・ティー 2018年 1月号」-けやき坂46を、君は知ってるか-

僕は、日本のアイドルが好きだ。 アイドルという、存在が好き。 歌・ルックス100パーセントなんて、正直僕は心の底から求めていない。 求めたら、そりゃ僕でも外国の若手アーティストとか韓国のグループに流れるさ。 視力0.1未満の僕でもわかる。韓国の女の…

町田康『夫婦茶碗』−クズが止まらないぜ!!−

クズ人間というものは、 周囲の人間から見れば困るが、 一歩下がってみるとなんとも滑稽で、面白い。 町田康『夫婦茶碗』(新潮社 2001年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】※2編収録の中編集 ●夫婦茶碗 金がない、仕事もない、家庭に潤いもないわたしは、メ…

国実マヤコ『明日も、アスペルガーで生きていく。』ー生きにくい僕等はー

「アスペには理解できないコピペ」 全部理解できたから、 多少仕事が出来なくとも自分に違和感しようとも、 僕は無縁だと思っていた。 国実マヤコ 西脇俊二監修『明日も、アスペルガーで生きていく。』(ワニブックス 2017年) の話をさせてください。 【読…

よしもとばなな『ハゴロモ』ー苦しい人を、優しくしかし力強く肯定するー

羽衣を、天女が掛けたという松が僕の故郷に残っている。 もしかしたら僕の町が出てくるかもしれないな、とか軽い気持ちで僕はこの本を手に取った。 あと表紙、かわいいなって。 よしもとばなな『ハゴロモ』(新潮社 2006年)について話をさせて下さい。 【あ…

田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』−30年前も女性は、恋をするー

ジョゼ、って何だよ。 何の、名前だよ。 僕はそう思ってこの本を、手に取った。 田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』の話をさせてください。 田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』(角川書店 1987年) 【あらすじ】(※表題作) 足の悪い「ジョゼ」は、祖母と静かに暮…

白楽駅ー僕のささやか謎究明ー

約20うん数年生きてっ来た僕にはいまだに解けない謎がある。 横浜の北の方は何があるのか。 分かる。ららぽーとや、たまプラーザ、高級住宅街があるのは分かる。 でも他に何があるというのか。 「は?そんなん」「中華街」「みなとみらい」「コストコ」「な…

高橋克彦 京極夏彦 夢枕獏他『さむけ』ー「良作」ホラー短編集ー

僕は短編集が好きだ。 特に不気味・不思議系の話が好き。 だからタイトルを見た刹那、脊髄反射でこの本を手に取っていた。 高橋克彦 京極夏彦 夢枕獏他『さむけ』と、最後に僕が思う名作ホラーの条件の話をさせてください。 高橋克彦 京極夏彦 夢枕獏他『さ…

山崎ナオコーラ『浮世でランチ』−干からびてるOL達へー

皆さんは元気ないときどうします? 小説読みます、それとも小説読みます??あ、やっぱり??わかるー。 誰の小説読みます? 僕は山崎ナオコーラ先生の本を読むとついさっき決めました。 山崎ナオコーラ『浮世でランチ』の話をさせてください。 山崎ナオコー…