小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

「大豆田とわ子と三人の元夫」前半(1~6話)-ここ数か月の人生の教科書(まじです。)-

 

 

 

 

最近の人生の教科書です★

 

 

 

 

 

「大豆田とわ子と三人の元夫」(脚本:坂本裕二 演出:中江和仁 池田千尋 瀧悠輔 制作:カンテレ)前半、第1話~第5話の話をさせて下さい。

 

 

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ああ~~かごめちゃん~~~。

 

【あらすじ】

大豆田とわ子はこれまでの人生で三度結婚し、

三度離婚している。

「あの人、バツ3なんだって」

「きっと人間的に問題があるんでしょうね」

そりゃ確かに、人間的に問題がないとは言わない。

だけど、問題のない人間なんているのだろうか。

離婚は一人で出来るものではなく、二人でするものなのだ。

協力者あってのバツ3なのだ。

そして今もまだ、大豆田とわ子は3人の元夫たちに振り回されている。

何かとトラブルを持ち込んでくるのだ。

 

どうやらみんなとわ子のことが好きで嫌いなのだ。

果たして、四人はそれぞれの幸せを見つけることができるのか?

 

公式HPより

 

【キャスト】

大豆田とわ子・・・松たか子

中村慎森・・・岡田将生

佐藤鹿太郎・・・角田晃広東京03

田中八作・・・松田龍平

 

三ツ屋早良・・・石橋静河

小谷翼・・・石橋菜津美

古木美怜・・・瀧内公美

 

綿来かごめ・・・市川実日子

大豆田唄・・・豊嶋花

ナレーション・・・伊藤沙莉

 

【見るべき人】

・アラフォー

・離婚歴がある人

・仕事に生きている人

東京03好きな人(角田がメインにいるだけあって結構かけあいが面白いです。そして毎回豪華な共演者の中で空回りする役としての角田が見られるので)

 

【感想】

人生二回目のドラマ視聴である。

 

僕はこれまで(恐らく)200本はアニメ見てきたけれども、もっぱらドラマは見ない人生をかれこれ27年送ってきた。

長い。まずドラマはこれ長いのである。1時間ある。僕はもうアニメの20分で結構限界である。1時間もあったらもう死ぬ。死んでしまう。耐えられない。

そしてもろ実写。いやドラマだから当たり前なんだけれども、アニメと違ってこうモロに訳者の顔が出てくると、その役ではなく演者を見てしまう。例えば、今作で言えば主演の大豆田とわ子は松たか子が演じているけれども、「大豆田とわ子」ではなく松たか子としてみてしまうのである。「おいおい、春はパン祭りと並行してドラマもやってんのかよ。こりゃー松ちゃん(まっちゃんではない。まつちゃん)大変だぜ。レリゴ~」くらい思ってしまうのである。

ところがどっこい。この前初めて1クール、1時間ドラマを見た。

「35歳の少女」*1という作品である。

27歳の少女である僕は設定に惹かれストーリーに惹かれ軽い気持ちで一話見たところ・・・

「おお・・・のぞみ・・・のぞみぃぃぃぃいいいい!!!!」

その眼差しはもはや柴咲コウではなく時岡望美を捕らえており、

「望美がこの先幸せに生きられるか見届けるしかない!!!!!」

になり、最終話には、

「のぞみぃ・・・夢を・・・夢を叶えたねぇ・・・1年で・・・えらいねぇ・・・」

になったのである。

一度くっついた後別れてその後再びくっつきながらも信じあってそれぞれの人生を生きていく結末が良かった。

あと最終回「36歳の少女」になるのが本当に良かった。あのシーン思い出すだけで泣けてくる。

そう、要するに27になって僕は初めて「ドラマを見ること」を覚えたのである。

 

 

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そしてそんな僕が人生2度目のドラマに選んだのが本作。

「大豆田とわ子と3人の元夫」。

まずなんか有名な脚本家が絡んでいるらしい、というところで興味を持った。

「35歳の少女」遊川和彦先生という著名な脚本家が手掛けた作品である。もうもろ感動してああ・・・やっぱすごい人ってすごくあるべくしてすごいんだなぁ・・・と思った。なんかちょー人生って感じだった。

そしてこの「大豆田とわ子と3人の元夫」坂元裕二先生・・・最近では「カルテット」「花束みたいな恋をした」、を手掛けた脚本家ということで興味津々だった。あれだけ騒がれて社会現象になったドラマである。映画である。今作も面白いに違いない。

そして、その作品に東京03の角田がメインで出ている。あとどうやらコメディ色が強そうだ。

加えてネット記事で「邦画風の演出が話題」と来た。

著名な脚本家+角田+邦画。まぁ面白くないはずはないでしょう絶対面白いでしょうと思い、ギャオで早速視聴をはじめた次第なんですけれども・・・

 

いやぁ~・・・最高に「人生」ですね。

 

「35歳の少女」も人生だったんですけど、この「大豆田とわ子」も人生を別の側面から切り取った感じというかなんというか・・・。

「35歳の少女」は生き方、「大豆田とわ子」はあり方、みたいな感じかなぁ。

2本見て(見きってないけど)、思ったのは

ドラマはどれだけ登場人物の人生を描けるか、に面白さが置かれている気がする。

「35歳の少女」「大豆田とわ子」も主人公の境遇だけ見れば結構非現実的ではあるが、そこからどうやって生きていくかは結構現実的にシビアにみっちり描かれている・・・気がする。逆にその非現実的な境遇については全く問題にされていない。例えば「何故25年後に目覚めることが出来たのか」とか「3度の離婚の理由」とか。

実写で、加えて数か月単位で放送するというドラマだからこそ、人生を描くと面白いのだと思う。

実写ではないアニメでやっても面白くないことはないけれども、やっぱり地味になってしまう。映画でやっても所詮は2時間であるから生き方まで人生まで描くには短い。

だから、あ~、27になってフリーターやって生き方迷ってる今になって、こんなにドラマが刺さるようになったのかな、とも思う。これからの人生本格的に考える時期だから。皮肉なことに、めでたいことである。クソ。

人生はクソ。

 

以下簡単に各話の感想を書いておく。

基本各話視聴した直後に書いた感想である。今読み返すと結構見当違いな感想もあるけれど赦してほしい。

また、ドラマに関してはマジのマジ初心者なので本当、ただの「感想」になっちゃうのは申し訳ない。解説とか解釈とか全然できない。岡田将生がカッコいいくらいしか僕には言えない。

ちなみに一番好きなキャラは、綿来かごめ(市川実日子古木美怜(瀧内公美

 

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この前読んだPOPEYEに古木さん役の瀧内さんが出ていた。

あ、素顔そんな感じなんだ~になった。

 

第1話

なかなか面白かったです。

 

角田が予想以上にいつもの角田で笑ってしまった。

あと岡田将生ロリコンのイメージしかなく、ドラマも映画も見ない私にとっては、「奇跡のロリコン認識だったのですが、やばかったっすね。めっちゃかっこよかった。本当かっこいい。凄いいい。

そして松田龍平今回は彼がメインでしたね。この人どこが格好いいんだと思っていましたがこうやって見るとまあカッコいい。カッコいい。岡田将生と違って演技も本当自然でそこら辺にいそうな感じがしてそれがいい。華があるのは岡田だけど。でも華が岡田程ないのがいい。

おいおい角田。ぼかぁキービジュアル見て、「お、これは角田×松たか子確定ルートか?」と思ったけどこの2人に勝てるのかよ・・・。

 

あとこのドラマはじめと最後に

大豆田とわ子「大豆田とわ子と3人の元夫!!」

と言うシーンがあるんですがそれがめちゃくちゃいいですね。

そして中盤の風呂のシーンと言い、EDの歌唱と言い、ミュージカル要素がふんだんに盛り込まれているのも良い。とわ子やっぱ普通に歌うめぇ。好き。

 

女社長×3人の元夫、っていくらでもどろどろできそうなもんなんですけど、「大豆田とわ子」という名前といい、角田の起用といい、

そういう題材をあえてコミカルにそして時には胸キュン挟んで描くのが目的なんでしょうね。

角田の男女の取引ドロドロシーンとか誰も見たくないよ・・・そんなん「ノンフィクション」でしょ・・・。

 

あとキャスト欄に市川実日子の名前があって「あ?いなかったが???」と思ったらあの怪しい友人市川実日子だったんか。

「満願」のドラマでしかイメージなかったから!!

あと常にあのおかっぱのイメージしかなかったからぁ!!!

びっくりした。

妙に平べったい顔してるけど美人だなぁとは思っていたけどさ!!

さすが女優ってやつですね。

ちなみに「満願」のときはおかっぱ×でこだし美人とあまりにも「市川実日子」すぎて好きじゃなかったですが、今回はへにょへにょヘア×ふらふら歩き本当「とわ子の親友のヤベーやつ」だったので大好きです。

 

今回の一番のベストシーンは・・・まぁ圧倒的に最後のブランコですよね。

八作(松田)、佐藤(角田)、慎森(岡田)3人が乗ってるシーンが可愛すぎる。なんだあれ。

からの、3人にもそれぞれ3人の女が寄って来ていて・・・。おいおい佐藤(角田)。お前カメラマンだったのかよ。てか佐藤に言い寄る女優は何考えてんだ。

 

とわ子は誰とくっつくのか。それとも誰ともくっつかないのか。

いやそもそもとわ子は幸せになれるのか。

楽しみですわね。うふふふ。

 

 

 

 

第2話

ああああああああ!!!!岡田将生カッコいいい!!!!!になりました。

もうこの回の前半で僕は岡田将生の虜になりました。

どれくらい虜になったかと言うともう視聴した翌日「大豆田とわ子ってドラマ見てます?あ、見てますぅ????岡田将生ちょーーかっこよくないですか!!!!!!」と職場の方々に出会う度に言い出す始末。

いや、こういうドラマに出てくる俳優ってかっこよくて当たり前なので、ときめかなかったんですよ。でも今回の岡田将生はやーばい。

カッコい云々の前にプライドがえげつなく高くて不器用な感じ、その人間臭みがよりカッコよさを増しているというか!!!

もう特にね、中盤のゼロ距離シーンは凄かったね。

オレンジのソファーが捨てられていることに気づいて怒った慎森(岡田)のゼロ距離。

慎森「ごめん、本当は思い出に出来ない」

 

あ、あとある有名なブログで一話で「オレンジが効果的に使われている」と書かれているのを見たのですが、「ああ~~~!!!本当だ~~~っ!!!」ってなった。

すきやきのシーンでも岡田だけひとりだけオレンジのソファーに座っているんですよね。ゼロ距離シーンの前でも、オレンジと蒼が波打った模様のブランケットがかかっていたり・・・。

多分オレンジ≒元夫との幸せな過去、ということなんでしょうか。

だから「思い出にできない」慎森は延々オレンジのソファに座り続けるしかない。

 

でも慎森は絶対大前田とくっつきませんね。

あの公園の女とくっつくのでしょう。

慎森「君が僕の弁護士になる」

守られる側から守る側へ?ってことなんでしょうか。でも恋愛って一方的に守る守られるじゃないしなぁ。結婚もしたことないしセッもしたことないし恋人もいたことないのでよく分かりませんが。

 

そういえば、最後佐藤(角田)がまさかのキスをしていましたね。

ビックリした。まさか2話で角田キスするとは思わないじゃんね。

古木「へたくそ」

2話で角田にキスした女優・・・、古木美怜(瀧内公美)、この物語で一番好きなキャラかもしれない。

でもまぁ2話でキスしたということは、この女優と角田はくっつかない気がするなぁ。

 

というかとわ子は誰とくっつくんだろう?

誰ともくっつかない、もしくは佐藤(角田)とくっつくとおもうんですが・・やっぱ誰ともくっつかないのかなあ。それはそれで予測がつきすぎる結末でつまらない。

 

ていうかエンディング!!!!毎回変わるんだ!!!って思った。最高じゃん。てかこれを見るために45分見ちゃうじゃん!!!

しかも慎森、お前も歌うんかーい!!!てなったよね?え?てことはじゃあ佐藤も歌うの?八作(松田)も歌うの??最高じゃん!!!

で、あの大事なサビをとわ子(松)がろうろうと歌うと。エモいよね~。

 

 

 

 

 

第3話

八作(松田)・慎森(岡田)と続いて佐藤(角田)回ですね。というか元夫の演者「田」で終わりがち。松田岡田角田!!ゴロが良すぎる。

閑話休題

結構展開ががったんがったん動き出して面白かった。

特にあの女優!!古木!!なんでこんなに接近したか?というのが分かって良かった。

そうだよなぁ、古木(瀧内)から見て佐藤が魅力的に見える(であろう)シーンが一切なかったんだよな。

 

とわ子「残念ですね!残念ですね!」

二人が付き合うまでの過去もやってましたが・・・この「残念ですね!」のシーンが今回で一番好きかもしれない。

好き、とは言い切れなけれど、悪く言われるのはムカつく。当時の恋愛に不器用なとわ子感が満載に感じられ台詞でもあったね。

 

あと二人が会社で踊るシーンは良かったですね。途中過去の社交ダンスのホールに切り替わってましたが、欲張り言えば会社で踊っているところもっと見てみたかったかな。

あとああいう大事なシーンだと、ダメですね。「優しげな眼差し」の表情が佐藤(角田)は舞台やってるのもあって、非常に大げさでちょっとウケた。

 

あと今まで出てきてたかもしれないけど、ガッツリ前にでてきはじめた人もたくさん出てきましたね。

例えば頼朝(弓削智久。あの人はあの人で会社にそれなりに愛着があってポリシーがあって働いていて・・・ていうね。

あの会社大豆田とわ子秘書(高橋メアリージュン)とあの謎のおっさんだけじゃないんやで~4人だけじゃないんやで~他にも社員居るんやで~というね。

あと若手デザイナー、演者、柳楽優弥かな?えでもなんか若くね?と思ったら神尾楓珠でした。名前と顔が初めて一致した。柳楽系ね。分かった。了解。

あと、佐藤(角田)の弟子みたいな女の子。釣り目の。

あの子wiki見たら「ゲスト」だったけどまた出てきてほしい。冷たくあしらうのがとても上手い。

 

終盤、物語がいよいよがったんがったん動き始めましたね。序盤から中盤へ、ということでしょう。

まず

古木「私たちを守ってほしいの」

何だこの展開。黒い服着てたから「ああ二人の恋は終わったんだな・・・」と思ったら、まさかの関係続くのかよ。これ途中真実の愛に目覚めるパターンか?

次いで小谷翼(石橋菜)の嘘。これ衝撃だった。え、お前もやましいとこあるの?

あと唄(豊嶋)の勉強しない宣言。学校のシーンって一切出てこないけど出てきたりするのかな。

そして早良(石橋静)。え?お前もう松田の家行ってんの!!??どういうことだ!!??どういうことだ!!!???

 

そして佐藤(角田)のラップ(笑)をはさんだ次回予告も、気になることがいっぱい。かごめの「あんたと会ったこととわ子には内緒にしてて」発言とか。どういうことだよ・・・え?かごめまさかお前まじで田中かごめになるのか・・・?え・・・?って思ったお。ぼかぁね。

3人の紹介回が終わって、第四話。いよいよ物語の本題へといったところなんでしょうなぁ。楽しみだなぁ。見ちゃうなぁ。これ。

あと3人の掛け合いが3話で完全に合致しはじめましたね。正直第1話とか不自然な部分多くなかったですか?僕等視聴者が斬新な「東京03」に見慣れていなかった、というのもあるかもしれませんが。でも今回はもう自然に見てられる。

楽しみすぐる。

 

最後は八作(松田)のこの言葉で締めましょう。

八作「人の嘘を補完し始めたら騙されている証拠ですね」

 

 

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スケッチブックに描いた。

 

 

第4話

うおおおお!!!!でした。うおおおお!!!

まず今回は名言が多かった気がするので、そこから適当に感想を記す。

 

とわ子「別に怒らない別れなんてないよ」

要するに別れの時は常に怒ってるってことだろ。

すげーわかる。これはわかる。

あとこのとわ子を睨むかごめの従兄の眼力にわらってしまった。

佐藤(角田)「だいじょうぶな演技はしちゃだめです」

これで古木さん即落ちしててワロタ。

まぁ分かるわ。落ちるわな。これは。

でもこの2人うまくいくのかな~?

早良「でも恋愛は違う。自分を有利に運んじゃないけない。一生負け続けてくれるのが最高の恋人だもん」

これ核を突いていませんか?多分今回の中で一番名言だと思う。

というか多分、この早良(石橋静)というキャラクターの一番の芯でもあると思う。

 

そう、てか、かごめ!!!

Twitterでね、バズってたのは知ってるんですよ。「綿来かごめ」がバズってたのは知ってる。

だから、てっきり「かごめ⇒松田」なのかな~って思ってたわけ!!

かごめ「恋愛が邪魔」

でも違った!!!!!!

八作「狐顔で、古風顔で、身長が150センチくらいの人」

八作!!!!!!!!おめー!!!!!!!!!!!

かごめのこと好きだったんかーい!!!!!!!!

もうさぁ、コロッケのシーンで明白だったよね。え。何八作(松田)めっちゃ好きじゃんって。すっごい好きじゃんって。ちょー好きじゃんって。あれ吃驚した。演技力というのもそうだけどなんというかなんというか!!一緒に首傾げたりさ~も~!!!

 

あと早良(石橋静)。今日は一段と悪い女でしたね~。

何回も家に来るのは本当凄いと思った。

早良「私のことタイプなんでしょ?」

というセリフを聞いた途端に、短髪・ぱっちりとした目・センター分け。と、とわ子にある程度似るよう意識してデザインされたキャラクターと思い知る。

八作「こんな女、別れた方がいいよ」

終盤友人に八作がこう言ったのはすっきりした。本当すっきりした。ガッツポーズとっちゃったし、パンツ一丁になっちゃった。

あと早良にドン引きさせるよう、ヒョウ柄・「女子力~」・「あれ?なんか太った?」・「おしっこ」言う八作ぐう面白かった。

 

あと思ったことは・・・

・小谷翼の履歴書。1995年生まれ。うおおお・・・僕より年下やん。この2人は唯一成就しそうですねぇ。

・今回しろくまハウジングのシーン一切なしでちょっとそれは寂しかった。でもかごめととわ子の関係性を描き切る回だから、しろくまのシーンがあると「会社のとわ子」が出てきて邪魔だったのかもしれない。

・かごめの過去を詳細にやろうと思えばやれるんだけれども、そんなつらい過去パートなんてただただつまんないだけじゃないですか。視聴者に察せるくらいにとどめておいてバッサリカットしているのはとても良かった。見ていてストレスがなかった。脚本力。

 

かごめ「ジャンケンで弱いのはジャンケンのルールが分かんない人」

これすっごい分かる。僕もいまいちルール把握しきれていない側だから。

とわ子とは決定的に違うんですよね。やれないんだよ。やれない。出来ない。不器用というのかんなんというのか・・・。

かごめのスーツケースに漫画道具が出てきたのは爽快でしたね。

要するに、これって「40超えて夢に再挑戦」じゃないですか。でもそういう描き方をせずに「漫画を描きたくなったから描く」っていう脱力して描写する脚本がいいなぁと思った。

 

あとオレンジが効果的に使われている説・・・、小谷のパーカーがオレンジだったのはやっぱり過去になんかあったからなんでしょうね。

あととわ子がかごめを追うシーンが夕日の中でしたね。あれも過去の2人のルーツに迫るシーン・・・っていうことなんだろうね。

 

あ、あと最後まさか夜の歩道橋で一人「大豆田とわ子と3人の元夫、また来週」が聞けるとは思わなかった。あれは素晴らしかったな。

 

ここまで見て思ったのは、「大豆田とわ子と3人の元夫」4人がどろどろの男女関係するのかと思ってたけど、4人で再出発する物語なんですね。

てか公式HPのあらすじよく見たら

どうやらみんなとわ子のことが好きで嫌いなのだ。

果たして、四人はそれぞれの幸せを見つけることができるのか?

て書いてある。

てことは、とわ子と元夫がくっつく可能性は低く、逆に終盤になって新しい男が出てくる可能性の方が高いってことですよね。

多分既存の人物だと思うんだけど、そうだとしたら誰だろう。今回の五条(浜田信也)とかその有力候補になりうると思うんですが。

 

 

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5話あたりからメモをとりはじめた。

 

 

第5話

なんか色々明らかになっていく回でしたね。

序盤の布団がふっとんだところから結構息のんで見いちゃった。

 

前半のクライマックス?ということで、やっぱりとわ子大活躍でしたね。

特に、このセリフが凄くいいセリフだと思った。

とわ子「人生に失敗はあったって失敗した人生はないと思います」

もうさ、これ高校生の道徳の教科書に載せようよ。自分も尊重できるし相手も尊重できる。素晴らしい言葉じゃないですか?

あとこのセリフも良かった。

八作と2人でカフェにいるシーンで、

とわ子「好きって言うのは考えるもんじゃないもん。考える前にあるもんだもん。

だから26の私は許せなかったんだよ。夫の片想いが」

ええー!!夫に片想い相手がいることは気づいていたんかい!!という衝撃の事実。そしてそれが恐らくダイレクトに離婚に直結したんでしょうね。

 

そしてその後の八作の表情で、その「片想い相手⇒かごめ」と気づくという・・・。

とわ子「わかった。状況は把握した」

とわ子はすっごいショックを受けるわけです。

僕この気持ちすっごい分かる。大学時代、ずっと好きだった同級生が、結局同学年で一番かわいい(とされている)娘と付き合ったことを知った時とか。もうショックでショックでショックで、深夜徘徊したもんね。3時間くらい。気づたら知らない駅に来てた。一時両想いと思われるような時期があった分だけ一層辛かった。あれほど純粋の「辛い」という気持ちにぶち当たったのはあの時くらいだったな。

状況は多少違うと言えど、とわ子も似たようなショックを受けたんじゃなかろうか。

想いを寄せていた相手が親友のことを好きだった。

なんと恐ろしいサプライズ。

 

そりゃ終盤とわ子も姿消すわ。

ただその後の慎森(岡田)の言葉が良かったです。

慎森「人を傷つけるのは他人だから慰めるのも他人でないと」

そう、人って自分で自分のこと慰めがちじゃないですか?そしてそれがうまくいかない時が多いからどんどんどんどん病んでいく。

理屈でしか考えられない彼だからこその物事の核心をついた言葉だと思う。

 

でも当時の八作の気持ちも分かるんですよね。

すっごい痛切な片想い相手(かごめ)より、良好な関係の女友達(とわ子)と結婚することを選んだってことですよね。

叶いそうもない片想い相手と結婚するより会話が弾む友達との結婚の方が、そりゃあうまくいきそうな気がするもん。幸せな未来が見えるもん。

それに、結婚すればさ、この片想いも消えるって思ったんじゃないかな。多分女友達の方をだんだんだんだん好きになっていくって思ったんじゃないかな。

でも、そうはならなかったんだよね。

しかも最悪なことに14年たってそのことが、女友達の結婚相手にばれてしまった。意図せず傷つけてしまった。

 

今回あと何気に一番ぐっときたのは古木(瀧内)さん。

古木「器の小さい恋がしたい」

くっそかわいかった。やばかった。それを無碍にする佐藤(角田)は本当にムカついた。なんだアイツ。何様なんだよ。クソメガネが。

でもなんかこの2人にも亀裂が入るシーンが見られましたね。どうなるんだ。

 

あと小谷(石橋菜)。

お前ホテルの従業員だったんかーい!!

なんかもっと深い複雑な過去の関係があったのかな?と思ったらめっちゃシンプルな関係だったから笑った。でも確かに、慎森の深い複雑な過去、とかやってたら、1クールのドラマとしてバランスがとれないもんね。そんな暇ないというかなんというか。

いやー。完全に盲点だった。

 

あとかごめ(市川実日子)。

序盤の海のシーンめっちゃ良かった。あと漫画描いているところも。

ああいうのがさー、絵になるのはさー、やっぱかごめ役の市川実日子がOliveのモデルを長年務めていたからだと思うのよ。

多分40が見えてきた彼女がTシャツの中に仕込ませるフリルに、報われている当時の読者は山程いるんじゃなかろうか。

 

あと取引先の社長。

演者最初沢村一樹か?違うショーンKか?と思ったら東京スカパラダイスオーケストラの人なんですね。

スカパラ「あなたみたいなかわいそうな人を見ると放っておけないんですよ」

スカパラ「(3回の離婚は)僕にとっては勲章みたいなものですけどあなたにとっては傷でしょ?」

ド最低な台詞をいい声で言うな!!!

でもまぁこう考えてそうなバツ野郎いそうで、非常に不快だったな。スカパラ社長許すまじ。

 

六坊(近藤芳正)さんも終盤いい出番貰ってましたね。

六坊「現場は社長の指示によって動くんじゃない。作業の完了に向かって動くんです」

凄くいい言葉。常に肝に銘じておきたい。

 

そして最後姿を消したとわ子・・・。

「大豆田とわ子と三人の元夫。また来週」がないのはちょっと寂しかったな。まあその後ラップしてくれたからいいけど。

 

 

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第6話

とわ子「一人で死んじゃったよ。死なせちゃったよ」

 

大豆田とわ子がいない6人のトークとかナニコレ絶対おもろいやーつじゃーん!!!と思ったら後半!!・・・後半!!!

かごめちゃん!!!お・・・お前・・・お前まさか死ぬんかよ!!!

衝撃だった。

人の死、まぁ特に心筋梗塞なんて突然来るものなんだろうけれどもそれにしても急すぎるでしょ!!衝撃だった。

そしてもうこの衝撃で正直1-2日はふらふらしていた。いやだって・・・、前回あんなに夕焼けに夢広げてくれてたかごめちゃんが・・・どうして・・・。

なんだろう。ストーリー上やっぱ亡くなる必要があったのかな。

離婚や友の死、恋愛等を切り抜けて生きていく「アラフォー」・大豆田とわ子を描くためにこの展開はやっぱり必要だったのだろうか。

それでも僕は悲しい。

生きていてほしかった。

そして最終話まで八作を一切振り向かないでいて、そして僕を失望させてほしかった。

こんな失望は・・・望んでないよ。あんまりだよ・・・。

 

そしてオダギリジョーお前出てくるの1年後かよ・・・。

でも確かに、序盤のナレーションがいつもは「今週こんなことがおこった」のところ、「長い夜こんなことがおこった」になっていたんですよね。

今回紹介していたのは「今週」のことではなかった。

ましてや「長い夜」。これはとわ子取り巻く6人がせめぎあう夜のことも言ってると思うんですけど、多分かごめの死やら何やら引っ張ていたとわ子の一年のこと言ってるのかなぁ・・・とも思ったり。

 

6人がせめぎ合う序盤は序盤で、結構見どころありましたね。

特に3人の女性サイド。

まず古木さん(瀧内)。

古木「北京ダック」

んな強く言わんでも。

古木「岩手出身」

岩手から成りあがった女優だったんかいお前。

古木「男を見る目と恋愛感情は敵対するもの」

凄い納得。確かに、一緒に慣れると確実に幸せになれるであろう異性だからといってその人に都合よくときめく訳ではないんだよな。人間って難しいね。

古木「いい恋愛は、2人でいる時も楽しいけど1人でいる時も楽しいもの」

1人でいる時病む恋愛はいい恋愛ではないということか。

う~ん。やっぱり、

古木さん好きだわ~。

 

そして小谷翼(石橋菜)。

小谷「恋愛においてロマンはごはんではなく、スパイスでいい」

納得がいく。ロマンチックばかりの恋愛は疲弊するだけだから。

小谷「モテないで普段妄想する人って、結局は誰でもいいんですよ」

やめて。童貞(メス)の僕に刺さる。

早良「妄想しかしないから実体化したら逃げたがる」

やめて。二人して襲い掛からないで。とどめをさそうとしないで。殺さないで殺さないでくださいああああああ。

とどめをさす女・早良(石橋静)の以下の言葉は一ぐっと来た。

早良「その人が優しいのは、優しくしとけばめんどくさくないから」

恋愛以外にも言えるよね。これ。優しくて詰まんない人って、大抵これな気がする。

 

そしてまさか、今回一の台詞が再び早良から出ようとは。

早良「どこを好きか言う時は、もうその恋を片付けると決めた時。

だってそれはせっかく自分だけが見つけた秘密なんだから」

ああ~~~になった。ああ~~~。

でも僕的に思うのですが、恋愛が終わる時というのはどこが好きか分かる時ではありませんか?僕は片想いしてる時、相手のどこが好きなのか。どこに惹かれるのか。分からないことが多いのだけれども。なんだる。僕がまだ幼稚ということでしょうか。先生。

あと以下のようなセリフもありました。

早良「片想いを長引かせないのが楽しく生きるコツ」

片想いが一番楽しくないですか?それは僕が童貞(メス)でモテない奴だからですか??

まぁ劣等感さておき、そこは早良と僕の「恋愛哲学」の違いということなのでしょう。

早良「私と付き合ったら楽しいと思うよ」

だから、それだけ恋愛に対する考え方が明確に描かれていた早良が八作に再び振られるシーンは、切なかったですね。

2人とも、涙目だった。

まぁさらにその後八作は、涙目の唄を抱きしめる羽目になるのですが・・・。

 

かごめちゃん・・・。

 

あ、でも、今回早良、八作に「口元ついてるよ」って口周りぬぐわれてましたね。

いいな~~~~~~~~~~~~僕も「ついてるよ」されてええよ!!!!!!!

なんだあの女!!!やっぱサイテーだわ!!!殺されてたまるか!!!!私が殺す!!!!!!

 

 

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1990年代のOliveは古書店「水曜文庫」で数冊購入しました。この頃の着こなしテクが「綿来かごめ」のコーデに活かされていてとてもいいなと思います。

 

 

以上である。普段どれだけ僕が楽しくこのドラマを視聴しているか…お判りいただけたであろうか。

オダギリジョー的な「新しい男」の登場の予感はしていたけれども、かごめちゃんが亡くなるのは全く予想がつかなかった。

でも確かになぁ。今になって思えば海のシーンとか夕焼けのシーンとか結構フラグびんびんだったもんなぁ。

 

第6話で一旦は「第一章終了」となり、第7話からは「第二章」となる。*2

この不器用でどうしようもない4人がどういった結末を迎えるのか。

しかと見届けたいと思う。

 

***

 

追伸

・職場の人も見ている人が多かった。視聴率低いはずなのになんでや・・・。

・職場でふとした時に手を止め、バッと顔を上げ、「大豆田とわ子と3人の元夫」と大豆田ごっこを付き合ってくれる42歳の同僚・小野さんは神。

・メモとってるので職場でも名言をそらで言える。

僕「人生に失敗はあるかもしれませんが、失敗した人生なんてありません。」

小野さん「いい言葉だ」

・でもさすがに「メモとってる」と言ったらちょっとひかれた。

 

***

 

LINKS

市川実日子といったら満願のイメージが強かったから今回のようなかごめちゃんはもうびっくりだったの!!

tunabook03.hatenablog.com

 

最近復刊したOliveの感想。

当時のファンが「これはOliveじゃない!」とブチギレレビューを某アマゾンでしてましたが、当時のOLive見るとその気持ちわかる。

別物の雑誌ムックとして考えれば悪くない。どちらかというと「装苑」に近い。

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 Oliveの連載単行本。これで市川実日子がモデル出身だと知った。

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*1:小5で植物状態になった少女が35歳で目を覚まし・・・という作品。前半では主人公時岡望美の成長、後半では現代に絶望した望美がまさかのユーチューバーデビューを果たす。

*2:35歳の少女も同じくこうやって前半後半別れていたのですが、最近のドラマはこういうのが多いんですかね?