小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

立原透耶『ひとり百物語 怪談実話集 闇より深い闇』-実話怪談という、娯楽-


実体験系というものは、
怖い、というより、面白い。

立原透耶『ひとり百物語 怪談実話集 闇より深い闇(幽BOOKS)』メディアファクトリー 2011年 の話をさせて下さい。



【あらすじ】
霊感のある作者・立原が、
知人・学生・作家・親族・そして立原自身の
体験した、
百の実話怪談を収録。

本作は、BaseBallBear小出祐介氏が取材協力!

【読むべき人】

・怪談本読みたいけど、怖いのが苦手な人
・創作の怪談より実話怪談の方が好きな人
・日常のふっとした瞬間の怪異に惹かれる人
BaseBallBearが好きな人

【感想】
以前、この立原先生の「ひとり百物語」シリーズは1冊読んだことがある。
立原透耶『ひとり百物語 悪夢の連鎖』
図書館の「怪談おススメコーナー」に置かれていて実際面白かった。
ので、
今作も読んでみた次第。

怪談集、というよりは「霊感強い作者の日常記」といった感じなのはまぁ、変わらない。
怖いというよりは面白い。
怖いというよりは興味深い。
そんな短編集なのである。

実際に聞いた「実話」を収録しているからか、
ネットに出回ってない聞いたことのないような話も多々拝めるのもなかなか魅力的。



今作特に良かったのは以下の2編。

第三十七夜 あなたにあげます
オチが「腹痛」というのが、
今絶賛便秘中の僕に響いた。
お腹攻撃してくるとか、悪霊にもほどがある。極悪。極悪霊め!!!

第六十四夜 無名戦士の墓
これ、怖い。
多分今作で一番怖い。
なんというか・・・書かれているヴィジュアルが本当不気味。
最後に更に畳みかけるようにくる恐怖もなかなか。

他にもちょくちょく怖い!という話はあったけど
印象深いのはこの2編。



ちなみに途中からBaseBallBearが突然参加してくる。どうした。
まぁ第六十四夜その知人の話だし、
なかなか面白い話も多いから別にいいんだけれども。

でもこういう怖い話いっぱい備えてるバンドだと知っちゃうと、
音信不通・行方不明で脱退したメンバーの安否が気になっちゃうなぁ。
本作には出てきてませんでしたが・・・・
・・・連れてかれた、とか?

あ、あとBaseBallBearといったら、「ラストダンス」が一番好き!!。



人の体験談を読めば、自分の体験談も思い出す。

高校1年くらいのときだった。
冬だったと思う。
ふ、と目が覚めた。
布団であおむけに寝ていたが・・・
あ。
金縛りだ。
動かない。
すると、
その視界の半分を遮る、かけ布団の向う側から、


手が2本・・・・

 

 

 

頭部めがけてのびてきて・・・・

 


「んあんっ!!!」


無理矢理寝がえりうつと、消えた。

多分手を伸ばして僕の顔にんーっ!!!と押し当てるわけではないだろうし・・・
いいこいいこするわけでもあるまいし・・・
多分首絞めようとしてたんじゃないかなぁ。
それ以降は特に別に何もないけど。
幸運なことに。



以上である。
今回も面白かった。
BaseBallBearの突如の登場!!!!
実話体験集読んだからか、自分の体験を思い出した。

こんな感じである。
終わり。

ちなみにこのシリーズ計4冊出てるらしくて・・・。
残り2冊も読破したいなぁ。


LINKS

 

tunabook03.hatenablog.com

 

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20200522 一部加筆修正しました。