小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

「みんなのミュシャ展」-みんなの憧れ。永遠の憧れ。-

 

引っ越しでドタバタしてたから

行けないかなと思ってたけど、

行けました。

 

「みんなのミュシャ展」の話をさせて下さい。

 

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【行くべき人】

静岡県内在住で、ミュシャが少しでも気になる人

・体力がある人(県立美術館は、駐車場からめちゃくちゃ歩かされるので)

 

【感想】

美術展に行けていない。

今までは休日の合間を縫って東京の展覧会に行ってきた。

最近だと、ゴッホ展、ハプスブルク展、ブダベスト展、ハマスホイ展、ルノワールと12人の画家達展・・・。

今年のロンドンナショナルギャラリー展はめちゃくちゃ楽しみにしていた。

めちゃくちゃ楽しみにしていた。

だのに・・・。

コロナが・・・憎い!!

コロナが・・・・・・憎い!!!!!

中止になった展覧会も結構ある。ボストン美術館とか。櫻井孝宏鈴村健一をナビゲーターに起用するなど結構攻めていた展覧会だったのに。無気力の目にぽっかり穴のあいた王族の少女の肖像画見たかったのに。

まあ僕はいい。

数年単位で準備してきた主催者側の気持ちを考えると本当に報われない。

コロナが憎い!!!!!!!!

秋頃のルドン×ロートレック展も行きたいのだけれど、行けるかなあ・・・行きたいなあ・・・。

静岡市内で行われる少しでも興味ある美術展には、

絶対足を運ぼう!

てな訳で、行ってまいりました。みんなのミュシャ展。駆け込みで行った。

 

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静岡市美術館と横浜美術館って似てるよなあと思う。

 

ミュシャ、といったら実は2018年くらいに静岡市美術館に来て、これも行ったんですよね。2020年も静岡市美術館に来る予定だったんですが途中で中止なったというね。憎い・・・!!!コロナが憎い!!!!!!

話を戻して、

ミュシャって大半の作品がリトグラフ(版画、印刷物)のポスターだから、

いうなれば西洋美術特有のああいう油絵はほとんどないわけです。絵具のあのキラキラは見られない。

それにポスター用に「刷られたもの」が作品な訳であって、

何枚も同じ作品がある状態なんですよね。

だから貴重感は正直あんまりない。

一生にまあ何回かは見られるでしょう。四年に一回オリンピック、四年に一回ミュシャ

実際前に行った展覧会で見た作品と結構被っていたし。まあ有名な作品をどこも展示したがるからね。仕方ないね。真新しさはあまりないね。

けど、

やっぱ生で見るミュシャはキラキラなんじゃあ・・・。

 

なんでしょうね。

ミュシャの描く女の子ってなんであんなに魅力的なんですかね。

放り出すおっぱい、若干外斜視入った瞳でじっと見据える、白い布地に星と植物のモチーフが散らばりキラキラキラキラ・・・。

2年前見た作品があっても、思った以上にダブり多くても、もういいや。

気になんない。

凄く行って良かったと思う。

 

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今回は「みんなのミュシャと題しているが、

順序としてはミュシャからみんな」といった並びで展示されている。

前半はミュシャ

家族写真や若手の頃に描いたスケッチ、収集品から始まって、

秀作、ポスターと「ザ・ミュシャ」みたいな作品群に変わっていく。

最後はスラヴの作曲家スメタナの顔が描かれた一枚絵で終わる。

後半はみんな。

彼の影響を受けた作品群が並ぶ。

CDジャケット、少女漫画、イラスト、コミック、小説雑誌の表紙諸々。

前に行ったミュシャ 運命の女たち」展と比べて良かったところは大きく分けて2つ。

 

1つ目は、ミュシャから影響を受けた作品群を見られたこと。

特に、100年前にミュシャの影響を受けた日本人の作品は興味深かった。与謝野晶子『乱れ髪』の表紙の挿絵もミュシャの影響を受けていたんだそうな。

あとCDジャケットは結構サイケデリックに進化されてて笑ってしまった。赤青黄色渦巻うにょにょという感じ。そうなるかね?そう、なるかね?

ミュシャの作品を見た直後に、色々見ると結構発見があって面白かった。

ちょっと不満もあったけど。

少女漫画イラストは良かったけれど、複製が多かったのが残念。あと可能であればCLAMPのクロウカードも扱ってほしかった。あれ絶対ミュシャでしょ。

あと、これらの作品に紛れてミュシャ本人の作品を展示していたけれど、これは非常に分かりづらかった。

でもまあ伊達に「みんなのミュシャ」と名乗ってないんだなと思った。

あと「あー、確かにここらへんミュシャっぽい!!」鑑賞に楽しさを付与しようとする意図も伝わった。

 

2つ目はミュシャの8歳の時の絵が見られたこと。

キリストの磔刑が1枚、一番初めに飾られている。

そこから全てが始まったのかと息をのんだ。

そして、白い大きな家の右側に住んでいたこと、血の繋がった兄弟は3人でその一番上であったこと、幼少期からずっと絵を描くことが好きであったこと、流れ着いたパリでパトロンの貴族にであるも2年で援助を切られてしまったこと、サラ・ベルナールそしてスメタナ「わが祖国」をバックに聞く一枚の絵。

数々のリトグラフのポスターはもちろん、写真素描秀作収集品・・・。

ミュシャの人生前半期を分かりやすくまとめてくれた前半の展示はとても良かった。収集品辺りは、ミュシャについて詳しい人でも生で見たことない人多いんじゃなかろうか。

強いて言うなら、

一枚だけミュシャ直筆の水彩画があったのだけれど、

音声ガイドはおろか、作品解説も付与しておらず、

さらりと流す位置に展示されていたことが残念。

あれは結構見ものでしょ。ポスターはあくまで印刷物なんだし。

それ以外は概ね満足。

娘がモデルの作品とかスラヴ叙事詩とかバッサリ切っていたけれど、そこまで収録していたら展覧会としてのバランスが悪くなるので、英断であったと思う。

 

あーあと、ミュシャ≪トラピスティーヌ≫(1897年)ちゃんと会えたのは良かったなあ。めちゃくちゃ可愛かった。前回の時は来てなかった。

ポストカードがなかったのは残念。

 

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今回買ったポストカード。≪エメラルド≫さんにしました。こういう強い女になりたい。

 

図録も一応買った。

一枚一枚作品に対する説明はないし、ものによっては分割で小さい写真、

まあ程ほどの図録である。★3。

せめてポスターは何の広告化かは明記してほしかった。

あと生で見ると全然迫力も色も、そして美しさも違いますね。

やっぱポスター・・・リトグラフでも生で見てナンボなんだなぁ・・・。

 

以上である。

なんだかんだ行ったら結構満足度高かった。

あとやっぱ家から近いっていいね!!!近いイズ最高!!!

でも満足度は前回の方が上かな・・・。サラベルナールのポスターを6枚並べて展示していたのだけれど、あの空間に勝る感動が今回の展覧会にはなかった。

 

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ちなみに県立美術館・・・といえば、

最近行ったのは「来たれ バウハウス」展。

バウハウス自体に深い関心があるわけではなかったが、

バウハウスという言葉がどういう意味か、

美術史においてどういう位置にあるのか知りたくて行った。

当時の学生の写真がエモかったわね・・・。

 

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この日はロダン館もこの時行った。

「考える人」の存在感たるや。

 

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延々と続く坂道はまるでそう、人生のよう。

ちなみにこの美術館、体力ない人には絶対おすすめしない。

というのも駐車場から「プロムナード」という所謂遊歩道が延々とあって、10分は歩く羽目になるからだ。しかも行きは上り坂だし。

しかも駅からだとさらにその倍歩くという地獄。

ひとむかし前の地方都市の美術館だからね・・・ちかたないね・・・。

 

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LINKS

 前回行った、静岡市美術館のミュシャ展です。

今年行われる予定だったオルリクとのも行く気満々だったんですけどね・・・。
tunabook03.hatenablog.com