2015年ってもう6年前なんだ、遠い昔なんだ。
「東京グラフィティ 6月号」(グラフィティ 2015年)の話をさせて下さい。
【概要】
TOKYOいろいろガールズ大図鑑
個性いろいろオンナの子
総勢32人のスナップ&プロフィールを特集!
同棲の食卓
ふたりのゴハン、いつもの感じ
同棲カップルの食卓にフォーカス!
その他連載、「タイムスリップ写真館」「結婚二世代物語」「VOICE」「スクープ!ギャル会話」「ひとり暮らしギャラリー」「東京ローカル」などなど。
【「東京グラフィティ」とは】
雑誌。2015年当時は毎月発行していたが現在は2月に1回。世知辛い。
スナップやインタビューがメインで構成されているのが特徴。
「ラブドールと暮らすおじさんの日々」や「ひとり暮らしの部屋」「カップルスナップ」等素人メインの特集が多い。
ちょっと上品な紙媒体の「月曜から夜ふかし」。
ヴィレッジヴァンガードとべっちょべちょに癒着している。
【読むべき人】
・元CY8ER小犬丸ぽちちゃんのファン
・色んな個性の女の子が見たい人
・同棲したばかりで何作ったらいいのか分からない人
・2015年2016年にタイムスリップしたい人
【感想】
東京グラフィティって、時代を記すための雑誌なんですね。
ページをめくった瞬間殺到する2015年に目が眩んだ。
色んな個性の女の子が見たくて、本書を手に取った・・・といっても2015年の雑誌である。正直に言うとメルでカリました。
というのも、本当は別の号の「東京グラフィティ」が欲しくて、毎日検索かけていたのだけれども、そこで目に留まったのが本号。「東京グラフィティ」の古書のなかでの最安価と、表紙の隅に書かれた「個性いろいろオンナの子」に惹かれて手に取った。
面白かった。
THE東京グラフィティって感じで。
簡単に第一特集特集、第二特集の感想と、主に印象に残った連載の感想を記しとく。
まず第一特集「TOKYOいろいろガールズ大図鑑」。
素人スナップの特集である。ただその被写体は「個性イロイロ女の子」、一筋縄ではいかないような女の子ばかり。
古着屋だったりフェミニンな恰好の女子大生だったりエロい格好をしたレイヤーだったりオリンピック目指す女子高生だったりDJだったりサイバーパンクだったりただただ地味な女の子だったり。個性イロイロ32色。
01.原宿ストリート類青文字属アメリカン科 瀬戸あゆみ
・格好がかわいい
・赤毛
・きゃりーぱみゅぱみゅに似ている
・アメリカンな恰好でハンバーガーが好きってもうこれキャラクターじゃん。
02.渋谷原宿類ネオギャル族大胆露出科 所谷舞
・「どこから見ても外国人!」と書いてあるけどーみたって横の瀬戸あゆみさんの方が外国人している
・ギャルかわいい
03.原宿古着類パンク族ガーリー科 mikki
・古着というか聖闘士星矢
・80年代の髪型が逆にクール
・バターチキンカレー好きなの滅茶苦茶わかる
・瀬戸さんも挙げていましたが、流行ってたよね。赤リップ。
04.原宿カラフル類プリンセス族ヤンチャボーイッシュ科 HANAHO♡EZAKI
・流行を意識していない格好のはずなのに、強烈に「2015年」を感じる
・NADIAってあったね~
・「一番使うSNS」でおしゃれ系がこぞってインスタ挙げるなかで、Twitter挙げてるの好感もてる
05.渋谷ストリート類DJ族ヤンキーMIX科 LISACHRIS
・一番かわいいと思った
・ファイルーズあい感がある
・好きな本でよしもとばなな「キッチン」を挙げているの本当可愛い
・太眉良い
06.高円寺バンド類80’Sネオロカ属キラキラNEWWAVE科 maikeeRIOT
・80年代の格好クール。2015年は奇異だったかもしれないけど今はお洒落。
・マストアイテム:シャネルの香水・・・100点
・「古い資生堂」通っているのは、内面まで徹底していて好感持てますね・・・!!
07.新大久保類オルチャン属シースルーバング科 寒澤貴子
・2015年に「オルチャン」「シースルーバング」という言葉がすでに存在していたことに驚きを隠せない
・でも彼女の前髪は今で言うと全然「普通」でシースルーしてない。6年経てあのスカスカに進化したんだなあ
・「日本の流行を気にしないで、」と書いてあるけど今真っ盛りなんだよなあ・・・
・韓国大好きらしいけど、今と比べて地味目なのも不思議。2015年の「オルチャン」と2021年の「オルチャン」は多分違う。「2010年代のオルチャン史」を追いたいですね。
08.ぽっちゃり類マシュマロ女子族モチモチ科 西木野
・この頃いたね・・・!ラブライブ無印好きって公言する女子。
・「西木野」というネームや髪型あたり、恐らくマキちゃん意識してるのかな?
・「ラ・ファーファ」のモデルを務めているだけあって太っているけど全く不潔感なくて可愛くてすごい
09.原宿竹下通り類アイドル属病んドル科 めんそ~れ愛菜
・彼女がプロデュースする「病んドル」というグループが2021年現在未だ存在しているという驚き
・インラインスケート履いているの本当凄い
・格好可愛い
・2021年にいても違和感ない
10.ゴシック類男装属アキバ科 稔
・この人だけSNS検索しました。今も元気にゴシックしていて安心した
・ヒプノシスマイクの銃兎好きそう(偏見)
・あの防止ってベネチアンハットっていうんだ
11.原宿アキバ類青文字DJ族アイドル科 POCHI
・CY8ER入る前の「小犬丸ぽち」ちゃんじゃん!!!!
・はえ~やっぱり当時も可愛い!!!
・黒髪ボブ絶対主義
・「次に流行りそうなものは?」と聞かれて「もっと日常的な動画」と答えているあたり先見の明が本当ある。TikTokとかね。
・職業:ピエロなの本当に気になる
・楳図かずお?のTシャツがいい味だしている
・なんかわかんないけど、今は落着いた格好して普通に主婦してそう(偏見)
・これ下に着ているのは野球のユニフォームか・・・?
・「告白した人数:1人」「告白された人数:1人」なのに「付き合った人数:13人」なの謎過ぎる
14.サンリオピューロランド類マイメロ女子族リボン科 あゆみ
・もう2015年には「マイメロ女子」っていたんですね
・でも病んでる感じはあんまりない。リズリサのギャルって感じ
・自撮り棒ってもうあったんだ・・・逆に最近見ないよね
・「周りで流行りそうなもの」で「セーラームーン」を挙げているあたり、「将来の夢」聞かれて「ネイリストはもう叶えたから、次はサンリオショップ店員!」と言っているあたり本当はこの人めちゃくちゃやり手なんじゃないかな。
15.原宿ネイティブ類90’S属カルチャーMIX科 Maina
・ドリームキャッチャー、めちゃ懐かしい
・「得意料理:ベイクドチーズタルト」本当に美味そう
・「天敵:行動しないで理想ばかりの口だけの人が苦手」
・彼女のロリータの格好を見て、この頃はまだV系元気あったな~とか思ったりする
・がっちがちのロリータなのに好みの男性は「Tシャツにジーンズみたいな、ラフな格好が好き」なんですね
・嫌いな食べ物:イクラって初めて見たかも。魚卵嫌いな人類っているんだ。
17.横浜バンド類ロックンロール属フルート科 こぐ
・ストリートアーティスト?でフルート系女子
・「好きな食べ物:お寿司」「好きな本:うさぎのくれたバレエシューズ」・・・そしてフルート・・・でストリートアーティストをやろうとする発想・・・多分相当なとこのお嬢様じゃないかな?
18.渋谷クラブ類レゲエダンサー属ジャマイカン科 ami
・レゲエってジャマイカなんだ~
・「ふわふわのパープルヘアー」一番好きなヘアスタイルかも
・好きな食べ物は「ブレッドフルーツ」、ジャマイカのフルーツで聞いたこともないし食べたこともない・・・パンみたいらしい。でも今後食べることもないと思う。
19.河原公園類地味ガール族リア充科 菅原ななみ
・すごく普通で安心する
・「普通」がこの雑誌では強烈な個性になる
・2015年でも黒レギンスはなかなか目にかかれなかった記憶
・定期的に「パンが好き」と言う若い女の子が現れる現象、あれ何なんですかね。ブレッドフルーツでも食ってろ。
・二次元を愛しながらクリエイティブを嗜みつつフリーターをする・・・僕の未来像か?この女・・・。
・ただし彼女程僕はクリエイティブ、出来てないなーと思う。小説だってカクカク言ってかけてないしブログの更新もうっかり滞ったり連日更新したりだし。ぷぎゃー!!!
・Tシャツに「火の車」と書かれている。
・僕も毎日火の車。
21.灯台赤門類美女族個性派ファッション科 原田美緒
・服装よりも好物の「オリーブオイルトースト」の方が気になる
・マイブーム:フライヤー集め がTHE大学生って感じで良い。美術館行っても金がないからフライヤーで我慢するという・・・。
・ドクターマーチン。
22.スポーツマン類陸上族男前科 山形今日子
・PとJKって2015年にはもうあったのか・・・。
・付き合った人数が3人は意外と多い。隣の原田さんが2人で山形さんが3人んあのはちょっと解せない。
23.フェミニン類コンサバ赤文字属男ウケ良好科 下出ふぶき
・元欅坂のオダナナに似ている・・・!
・ハンカチにこだわっているあたり本物の「フェミニン」を感じる。ポーズだけじゃない。
24.アキバ萌え類ネオオカマ属美容オカマ科 青木航世
・2015年には「男の娘」という言葉はまだ浸透していなかったのかな。
・「告白した人数15人」「告白された人数0人」「付き合った人数0人」が悲しい・・・。
・鈴木福君に熱をあげてるのは謎。
25.水陸両生類トライアスリート族女子高生科 内田江里子
・かわいい~~~~!!!
・16歳・スポーツ少女にして告白された人数7人・・・というのも頷ける。
・調べた感じオリンピックには出てないっぽい・・・?
・好物で白子あげるのはなかなかいない。
・2015年この頃女子プロレスの文化が新しいものとして出て来たよね・・・2021年現在ではすっかり定着した印象。
・2021年現在も美しいプロレスラーしていて安心した。
・次に流行りそうなもの:タトゥーシール これも流行通り過ぎて定着したね
27.ビッグサイト類コスプレイヤー族18禁どエロ科 あかねね
・こんなんもう現行犯逮捕で書見たいなっ格好してて草
・その割に付き合った人数「5人」は少なく感じる
・Twitter検索したら「閃光のハサウェイ」におねつあげてる。意外とオタク趣味も男遊びも硬派なのか・・・?
・と思わせといて、普通に乳首Twitterであげてるの、草。
28.道玄坂類クラブガール族グラマラス科 リーア
・2015年のアムラー
・いくら嫌いな人2人目
・「コンプレックスを派手に出す!」と言いながらへそ出しではないのは、ダメや。隣のあかねね先輩を見習ってほしい。
29.神奈川野生類狩りガール族ジビエ料理人科 上野朱音
・ジビエガチ勢
・「好きな男性のファッションは?」「何でもいいので、職業などの制服に弱いです」わかりみが深い
30.ガテン女子類ドライバー属トラック科 愛嘉
・めちゃかわいい~
・僕も運転に自信があればトラック運転手やりたかった・・・
・でも人殺すかもしれないという不安に常に晒されながら働くのは怖いんや・・・
・男前だけど可愛くてとても良い
31.歌舞伎町類ネオキャバクラ属原宿ファッション科 らぶたん
・自分の好きなファッション・アート×キャバクラ
・流行りそうなのに流行らなかったね・・・なんでや・・・
・今もキャバ嬢しているのだろうか。アート活動しながらしていてほしいなぁー・・・。ネオキャバクラ極めてほしい。
32.現役早稲田類AV女優属エスパー科 川原里奈
・慶応だと「本当か・・・?」だが早稲田だと「まぁ早稲田なら・・・」
・ちょっと日向坂の丹生ちゃんに似てる。丹生ちゃんは純粋無垢な子だから決してこういう目で見てはいけない。でも丹生ちゃんの丹生ちゃんが見たいという人はこの人の作品を漁ればいいんじゃなかろうか
・「特技:スプーン曲げ」。普通に気になる。
第二特集は「同棲の食卓」
だいたいどの食卓もテーブル一杯に料理が並んでいる。アヒージョ、ハンバーグ、アボカドを使ったサラダ、だしまき卵・・・本当か~?と思う。毎日お前ら本当に、本当にそれを食べているのか~?雑誌あるからって気合いれてやいないか~?
でもテーブルだったり彼氏の付けている眼鏡だったりビールか麦茶か・・・っであったり、その2人で築いてきた「文化」が透けて見えるのが面白いと思った。
2015年の2人の間にしか生じ得ない脆く儚い尊い一つの文化の記録・・・。
「お品書き」がそれぞれ書かれているのも良い。イラストが描かれていたり、筆圧が濃かったり、文字と文字の間がやたらとあいていたり、外国語だったり。文化を別の角度からとらえようとする試み。
他の特集で気になるもの。
まずは、この本を読め!:廃墟マニアに聞く究極の廃墟写真集
「新・建築の黙示録」「廃墟ノスタルジア」「廃墟遊戯」が収録。
廃墟、興味あるんですよ~。
そこで人が暮らしていたんだ・・って思うとなんかこう、たまらなくないですか?誰かの人生がここにあったんだな・・・って思うとワクワクしてきませんか?
特に行ってみたいのは遊園地。子供たちの夢と希望とワクワクの残骸を搔き集めて、で、今の僕の辛い現実を思い出して、その落差に絶頂したい。
スクープ!!ギャル会話
リニアの話題が出ている。
2015年当時から6年たった2021年現在、残念ながらそのお話は行き詰まってる。静岡県民の僕からしたらそれは、まぁ当然だと思うし、知事同様反対。
ゆきづまってる感あるよね。
のだけれども、当時は前向きな話題だったんだなー・・・とも思ったり。しみじみ。
ネオ東京人
美少女小学生モデルで、中川愛由名ちゃんという子が出ている。格好はバッチバチギャル系。シャツの裾を手前で縛っている。見にスカート。ビーズのブレスレット。「nicola」や「JSガール」的雰囲気。2015年当時は小学生とは思えない小学生がいっぱい出てきていて、ビックリしたっけなぁ・・・。
この子今どうなってるんだろ。ギャル極まって、「ageha」とか「popteen」系になってんのかな。
と思って検索かけたら、清楚系美少女女優になっていておばさんはビックリしました。ギャルになるのも早すぎだしおちつくのも早すぎだろ。
・田島親子:母親がパート⇒会社経営になった経緯めちゃくちゃ気になる
・山田姉弟:姉ちゃん顔変わらなすぎだろ
・竹中兄弟:大学6年生の兄がめちゃくそイケメン。好み。好き。結婚してほしい。
・鈴木一家:オランダ王国在住の、自動車メーカー勤務の乳井親が、ワークショップ経営者になった経緯めちゃくちゃ気になる
emmaは2015年も2021年も、変わらず、美しくて、かわいいね。
以上である。
ちょー2015年を感じて、最高の一冊だった。
2014-2016年あたりは「最近」の顔をして、全然最近じゃないからとても怖い。
年単位で「時代を記録する」東京グラフィティ、また関心のある話題があったらどんどん集めようと思う。
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LINKS
出てきた女の子が挙げていたよしもとばなな『キッチン』の感想。
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