小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

欅坂46 ファースト写真集 21人の未完成-21の世界を1冊に。-


21人のアイドルと、
21人のカメラマン。


2018年の今を。

欅坂46 ファースト写真集 21人の未完成』(集英社 2018年)の話をさせて下さい。



【概要】
欅坂46
21人のメンバー(元メンバー)を、
21人のカメラマンが撮影した、
グループ初の写真集

【読むべき人】
・欅ファン、欅が気になる人
ポートフォリオを撮っている人
・色んな写真家を見比べたい人

【感想】
11月21日。昨日発売。
「いい にじゅういち」なんだな。
そう認識した途端、発売日を逃すことはなかった。
深夜徘徊、
TSUTAYAで購入。

今作はまぁいわば写真家の競演。
21人のメンバーを、
21人の写真家が撮影。
それぞれのメンバーと写真家が織りなす
21の世界を、
堪能しようね。
1キロの重さが、
21の実在を物語る。
写真集というよりはフォトブックのが近いのかもしれない。

それなのに価格は驚愕。
税込み2160円
お求めやすい安い素晴らしい。
欅に関心がなくとも
ポートフォリオ等を撮影する人にも推奨の一冊。


各メンバーのショットが並べられるシンプルな表紙。

簡潔に、各メンバー&写真家の感想を述べる。
特に良かったのは、推し・石森、今泉、上村、尾関、織田、佐藤、菅井、長濱、原田、守屋、渡辺。

石森虹花×青山裕企:虹の彼方へ
青山さんの写真特有の、清純なちょっとエッチな雰囲気が、
石森とうまく合っている。
虹の彼方へ吸い込まれそうな、
瞳に注目した写真、となっているけれど、
彼女の清楚な太ももにフォーカスしたのは「青山先生、さすがです」
表情が硬くなりがちな彼女の笑顔の1枚あるのは「青山先生、ありがとうございます!」
最後の青いワンピースの1枚が虹。
今まで見た写真の中で一番良い表情している。

今泉佑唯×佐藤佑一:One and Only
ジュニアモデルの経験生かした
ちょいえろずーみん写真集。
童顔で身長も低い。笑顔が素敵。
そんな愛らしい彼女の不意に見せる影、を。
One and Only
だから目が離せない。
切り取った写真集。
特に様々な表情で彩られたページに
薄暗い妄想を掻き立て、
その後のぶれたような2ページの写真に
心の奥をナイフで突き立てられたような衝動。

上村莉菜×奥本昭久:小動物の衝動
恐らく彼女のファンが、
一番見たかったショットを、
巧くとらえた写真集。
ロリータのような甘めなお洋服から、
最後はちょっぴり大人ただよう衣装へ。
小動物の衝動に抗いきれずシャッターを切る。
切り続ける。
最後の1枚は圧巻。
彼女じゃなければ成立しないし、
この写真家じゃなければ撮れなかった。

そんな愛らしさいっぱいの1ページ。

●尾関梨香×唐木貴央:アタラシイキレイ
尾関と言えば「おぜかわ」という言葉があるように、
小動物系で少しいじられ系、
優しい癒される、そんな存在。ウォンバット
けれど顔立ちをよく見ると、
瞳は横に長く眼差しは真っ直ぐ。
クール系。
そこに着眼したアタラシイキレイ
終盤のオレンジの衣装に身を包んだショットは
特にアタラシイ。
からの、最後の2ページ。
射貫く。
僕はこの2ページが、この写真集の中で一番射貫かれた。

●織田奈那×佐藤裕之:樹海
織田奈那のそこに着眼するかという写真集。
型幅広く、ショートカット。
だからといって男性的ではない。
女性的ではない。
優しくてそして
どこかピュア。
織田の形容しがたい魅力を斬新な視点で、
ただ確かに切り取る。
今彼女でしか出せない、
美しさ、
樹海のように澄んだ深い雰囲気が
ひしひしと漂う。
第六感に一番訴えかけてくるような写真集。

●小池美波×阿部ちづる:子猫ちゃん
今までと比べたら王道感漂う写真集。
けれど彼女の肌の白さ、可愛らしさ、表情、キラキラ、可愛い。
その様はまさしく子猫ちゃん
そう、猫。
後半はまさかのちょいエロショット。
見ているこっちがドキドキしちゃうような。
そんな写真の中でも彼女の愛らしい表情は健在。
だから余計、ドキドキ。
子猫は可愛いだけじゃないのよ。
そんな声が聞こえてくるような。
イメージとしては、昔全裸体操座りをしたまゆゆの写真集を思い浮かべてくれればいいかもしれない。
可愛いけど、でもドキッとする。

小林由依×佐藤心:ドキュメンタリー。
写真集王道のデート題材。
けれどまさかスマホをいじっている写真から始まるとは。
露出度高い衣装だからこそわかる、
足の長さ、スタイルの良さ。
クール可愛い彼女の表情。
半分盗撮のような形で撮影した様子が公式Twitterアカウントで公開されたけど、
納得のリアルな表情。
まさしくこれは、ドキュメンタリー。
今の彼女の、ドキュメンタリー。

斎藤冬優花×LUCKMAN:カラフル
インパクトがある写真集。
気の強い少しクールな顔立ちだからこそ着こなせる
カラフル
本作における良い意味での「ギャグ枠」
他は息をのむような写真集が多いけど、
この写真集は見ているだけで自然と笑顔になれる。
最後の2ページの遊びが良かった。
特に緑一色のは、語り継がれるべき一枚。

佐藤詩織×桑島智輝:疑似夫婦
彼女で「夫婦」を題材に選んだのが素晴らしい。
少しぼろいアパートでの、
けれど愛おしき若き日々が
淡々と描かれていく。
うん、だって僕等はさ、疑似夫婦なのだから。
旅行本を開いたり布団に寝そべったりさ。
でもそんな接近されると緊張するだろ。

年齢の割に少し大人な彼女の魅力全開。
ちなみに、詩織さんは割と写真写りが安定しないのだけれど、
安心してください。見事に高い水準で維持されてますよ。

志田愛佳×細居幸次郎:青い車
ねぇデートしようよ。
休日のふわふわした昼下がり、青い車でのデートを
イメージした写真集。
彼女特有のキラキラのショットが眩しい。
愛らしい。
可愛いね。
だから花束をあげよう。

特に窓ガラスで人差し指、ついとなぞるショットがいじらしい。

菅井友香×三宮幹史:VR
近未来漂う謎のVRを装着するショットから、
多種多様な世界を堪能する彼女が見られる写真集。
そうくるか!!という衣装の連なりと、
なんでも楽しんじゃう笑顔が、
ぴったり合致。
楽しくカワイイ写真集。
特に「犬」「朝」の写真が良かった。
コントのような衣装だからこそ分かる性格の良さ、可愛さ、ああちゃぷ
前から公開されていた濡れた髪のショットは、
「だから濡れてたのね」
思わず笑っちゃう納得の一枚。

●鈴本美諭×前康輔:孤高
クールな眼差し、表情をおさめた写真集。
高いパフォーマンス力と冷めた表情の、
孤高の存在鈴本。
そんな彼女が時せつ見せる、笑顔のショット・・・。
ただ・・・そのまぁこの写真集だけ僕は正直物足りなく感じた。
他はここでしか見れない世界観、ストーリー、表情があるのだけれど、
この写真集だけは特に新鮮味を感じない。
モデルも彼女じゃなくても成立する。
最後の2ページは1ページで良かったのでは。
20±KEYAKIZAKAの着物の方がインパクトはあった。

●長沢菜々香×藤本和典:My World
長沢君特有のシュールな世界観、
My world全開。
まさかの撮影場所は老舗のホテル。
そこで存分に暴れ・・・遊んじゃう彼女の個性大爆発!
寝そべっている写真、盆栽の写真、ロボットの写真・・・・。
滑り台の笑顔の自然さ!120点!!
楽しい可愛い面白い、どんどん次が見たくなる!
特に「ほうじ茶」の写真は、彼女じゃないと出せないシュールかわいい極まる1枚。
かと思えば、不意に王道アイドルの2ページを挟むものだから・・・。
モデル・カメラマン共に、遊び・・・楽しんだことがわかる写真集。

●長濱ねる×新津保建秀:録音部の少女
フェチ。
僕のフェチを狙い撃ちするかのような写真集。
すごく分かる。
可愛らしい女の子と、ちょっとごつい機械。
その組み合わせが堪能できる。
特に長い機材を持った写真が良い。
ストーリー性も一番はっきりしていて、
謎めいたしかし静かに、爽やかに。
録音部の少女は今日もどこかで何かを録音してる。
写真であるのにが聞こえてくるような写真集。

土生瑞穂×伊藤彰紀:ヌードな表情
カリスマのような写真集。
モデルのように髪をたなびかせるクール、
しゃべればふにゃっとする彼女の愛らしさの片鱗、
まさしくヌードな表情
可愛い。
よりかはため息。
ハブライバー、ハブライバー以外も背筋がゾクゾクするような、
圧倒的カリスマ感。
イメージとしてはGINZA.の写真が近いかもしれない。
長い指先、手足・・・
ちょいエロすらも格好いいに変えるモデルとしての将来に、期待。

原田葵×熊木優:花を食べる
種村有菜先生のイラストが、
まんま写真になったかのような世界観。
花いっぱいのなかただずむ、細い手足の彼女が
可愛く美しくそして儚い。
見上げた時の表情が、花。
桜を口にしたときの、瞳ひらめく。花。
パンジーを口にした瞬間、息をのむ。花。
復帰を願わずにはいられない。
ひらひらふうわり、花を食べる。

平手友梨奈×神藤剛:共振
恐らく平手ファンが一番見たかった、
渋谷に佇むショットは見事。
月曜日の朝、スカートを切られたかのような。
共振したくなるような佇まいの女子高生。
後半は飛び込む。
もう森に、帰ろうよ。
ただ新鮮味は特になかったかなぁ・・・。



似たコンセプトの写真集で『20±SWEETS KEYAKIZKA』(東京ニュース通信社 2017年)があります。
今年21になる欅&けやきメンバーを撮影した写真集。
こちらはインタビュー付


守屋茜×中村昇:赤緑青

「おひょひょひょひょひょひょひょ」
と、言いたくなるような写真集。
守屋さんはモデル志望だけど、
それよりも前にうんまぁなんかそのさ、少し、エロいんですよね。
顔立ちが綺麗なんだけど、
それよりも全身の白いもち肌と肉感に目を奪われるというかなんというか・・・。
そこが堪能できる写真集。
「ねんさん頑張ってんじゃん!!」
そういいたくなるようなちょいエロショットが多い。
ちなみに写真家の方も、
週刊誌グラビアを集英社で撮ってきた人らしく・・・
更にはもう定年こえてて・・・
じいさんだからわかる、長年の経験を経たからわかる、
ぴちぴちの彼女の魅力が堪能できます。
特にガラス越しと、キャミソールのショットなんかもう、ね。もうね。あれですよ。ね。
赤緑青ラクラです。

●米谷奈々未×寺田茉布:#FFF
#FFFの色一色の写真集。
アイドルを卒業し芸能界引退する彼女だからこそ見たい、
王道のソロショットが楽しめます。
特に、へ・そ!!
そして、く・び・れ!!!!
この写真集で唯一の完全なるHESO&KUBIREが見れます。
(小林さんと渡辺さんのは半分隠れているのでノーカウント)
そしてその美しさが半端ない。
他のショットもなかなか良くて、
特に体操すわり、
そして最後の2ページの笑顔がまさしく#FFF
彼女のこれからが良い人生であるよう。

渡辺梨加×中村和孝:本気の・・・
本気のべりかが見られます。
本気の・・・べりか。
冒頭のボディラインが出る白いワンピ×海の写真から、
様々な表情、からの、
短パンから伸びる長い脚に目を奪われ、
肌に触れちゃいそうな接近、
そして最後の本気の本気の2ページ。

最後は意表を突かれる「本気」。
以前集英社から出た写真集は「キュート」ショットが中心でしたが、
今回の写真は「クール」なショットが多い印象。


以前集英社から出た渡辺梨加ファースト写真集『饒舌な眼差し』(2017年)
今作では小池美波を撮影した写真家、阿部ちづるが撮影。
比較的女子向けかなと思う。


渡邉理佐×Maciej Kucia:so far,so close
クールの印象が強いべりさの
クールを徹底した写真集。
砂を踏みしめ歩いていく彼女の存在はso far,
そして三白眼、
鋭く。
「明かさないの」
so close
深夜、一人捲りたくなるような、
堪能するというよりは瞑想。
耽る写真集。

21人のフォトの感想終わった。
長かった・・・。


ちなみに、これだけの写真を詰め込んで2000円。
その分やはり紙が薄い。
ちょっとしたことで、
本全体にダメージを与えてしまいそうな脆さ。
1000円高くても良かったから、もうちょっと分厚い紙が良かったかなぁ・・・と思う。
まぁ写真集売上げるにはやはり2000円で収めないと厳しいのかもしれないけれども。


背表紙の「デザインもくそもあるか!」感が
堂々としていていいですね。


以上である。
比較的満足度の高い写真が多かった。
値段以上の価値がある。
欅ファンだけでなく、
写真好きな人にもおススメしたい一冊。

うーむ。
菅井さんの写真集買っちゃおうかなぁ・・・とか思わず悩んでしまったり。

LINKS:
「アンビバレント」
「ガラスを割れ!」
けやき坂46舞台「あゆみ」