小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

松浦弥太郎『もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある』-自己啓発書オブザイヤー3年連続受賞-


2回目読むことってめったにしないんだけど、
この本は3回目だ。

松浦弥太郎『もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある』(講談社 2013年)の話をさせて下さい。


ガチャしたら2人出て来た十四松

【概要】
雑誌「暮しの手帖」の編集長である松浦弥太郎が、
25の若者に向けた50のエール。

【読むべき人】
around25
・新社会人
・方向が見えず、苦しい人

【感想】
松浦弥太郎
といえばなんかやたらと「くらし」「きほん」「100」とか連発してる人のイメージで、
検索するとお、暮しの手帖」編集長なんだそうな。
編集長なのにわりと本も出していて売れていて、なんかすごい人。
そんな人が僕達around25に何を求めてるのか、
というか現代社会で25だったら何をしてるのか、
気になって購入したのが一昨年の冬だった。
その時に一回、去年の夏に一回、そしてついさっき一回、読んだ。

開くと50の項目×4ページというシンプルな構成で、
文体はすべてゴシック体。
けれどその内容は教科書体のように丁寧に書かれていて、
すらすら読める感じ。
ちなみに紙自体もなんか分厚い謎の紙を使っているので、
ページを繰るたびほのかにいい匂いがする。


目の位置が見分け方。
上向いてるのがA下向いてるのがB(今決めた)

特に今回僕に響いた項目は、
まえがき
02/50 "小さな成功"を、積み重ねる
25/50 「自分メディア」を発信する
26/50 利益5パーセント
29/50 図々しくなる

かなぁ。
読んでてなかなか頭に染みた、というか。なんつーか。


この本開くと黄色がバーン!!と出てくるのも好き。

でも僕がこの本を3回も読んでいるのは、
内容が役に立つとか実践的だとかすっげー!!人生変わりました!!!年収3億稼いでます!!!!とか
そういうわけじゃない。
落ち着いて、そして少しポジティブになれるから。

「新社会人」とか「うまくいく考え方」とか
「引き寄せ」だとか「雑談力」とか
そこそこ自己啓発書を買って読んできた。
どの内容も役に立つものだったし、
多少なりとも僕に活かされてはいると思う。

でもこの本ほど、
丁寧な視線で、
過度にスピリチュアルというわけでもなく、
すぐに実践できることをつらつらと書かれている本はなかった。

読んでいると、教科書体のような文章がすんなり頭に入ってくる。
自己啓発書・編集者特有の上から目線があまりない、
しんなりとした文章。
素直な文章。
それに「約束を守る」だとか日常にできること
心構えを4ページで簡潔にシンプルに書いているから、
ああ、なんとなくやってみよう、という気持ちになる。
落ち着く。
内容が役に立つ!!!というよりも、
文章+内容 この2つが今の僕に響く。

だから1回だけじゃわからない。
2回3回読んで、すべて理解したいと思うし、
出来れば全て日常の行動に反映したいとすら思う。


ぶら下がれます。

独自の考えだけどこうやって、
自己啓発としての役割は実践的!!!というよりも、
読者がポジティブになれることが肝な気がする。
この本を読んで決定的にここが変わったぁぁぁぁあああ!!!!ということはないけれど、
そういった点ではこの本は、
今の僕にとって啓発書オブザイヤー2018なのである。