
とある古書店のレジ横に並んでいたのはこのちらし。
「鈴木邸 春の探書会」の話をさせて下さい。
鈴木邸というのは
元出版社勤務の鈴木さんが買い取った古民家で、
書籍関連の様々なイベントを不定期に開催している・・・とのこと。
今回の「探書会」というのは
色んな古書店がその鈴木邸に持ち寄って、
喫茶店や洋食店等も食べ物を提供し、
本好きの人はぜひ集まりましょう、
みたいな旨のイベントの様子。
行かざるを得ない。

自然あふれる住宅街。
静岡駅からバスで30分。
バス停からさらに徒歩5分。

圧巻
見えるは良い雰囲気の古民家。
「しゅごい・・・」
まさしくここが鈴木邸である。

売り場の一部
中に入ると、「おおおっ!」
すごい。様々な古書が古民家一杯に並んでいる。
絵本、写真集、小説、随筆、文庫、漫画、雑貨エトセトラ。
多種多様。
古書×古民家。
最高かよ〜〜〜
とか雰囲気に浸っていると聞こえてくる声が。
「ハンバーグ残り3食です〜」
言わずもがな。

うひょー
葵区の洋食店「紀尾井」さんが出しているらしい。
ふむ。
一口。
おお・・・・!!!深い!!!
このハンバーグは恐らく卵やパン粉等様々なものが練り込まれているタイプなんだろうけれども深いのだ。味が。
恐らく絶妙な量で絶妙な混ぜぐあいに違いない。
そしてそんなはんばーぐにかかるデミグラスソースもコクがすごい!!
ビーフシチューのような深い味わい。
それに生クリームと半熟卵かかるのだからもう口の中味の深淵。
覗きこまれてる勢い。
素晴らしい。
絶品だ。

新緑×ハンバーグ。
季節を感じて食すハンバーグは格別。
他にも焼き菓子やコーヒーを売っていたけれど、
まぁほら僕・・・にーとだからさ。(照)

そしてそして
鈴木邸の当主・鈴木さんのお話も聞いてきた。
阿川佐和子・山崎豊子・塩野七生等大物作家を合わせて持った敏腕女性編集者の話、
またその敏腕女性編集者の辞表を破った社長の話、
篠山紀信と荒木経惟、変態なのは篠山紀信という話、
また近年の世間のセクハラの話・・・。
その中で特に印象的だったのは、
「セクハラが問題になるのは男性側に人徳がないからである」
なるほどと思った。
確かにな。尊敬できる上司であれば多少の言葉のあやは許される。
さて。
僕がここで買ったのはこの一冊。

全部モノクロ
写真集である。
様々な年代の様々な国の人を撮影した写真集。
特にこの中での1950年代のフランスの写真と1950年代の顔に拳銃を当てた黒人の青年の写真が非常に印象に残って、購入。
他にも「日本平動物園の動物たちの記録(なお昭和)」や、「2週間で小説を書ける新書」等いろいろ悩んだんだけれども、
この一冊は多分再びであることはないだろうと思い購入を決意し致しました、まーる。

そろそろおいとましよう
さて、なんやかやで気づけばもう3時半。
季節を感じながら美味しいハンバーグを食べながら古書を探索する・・・贅沢な時間でした。
どうやら6月も鈴木邸でイベントがある様子。
機会あれば行ってみよう。
雨降らないといいけど。