小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

大石浩二『トマトイプーのリコピン�@』-ぬいぐるみをはよ売ってくれ。買うから。-


Q:女の子が世界で一番好きな四文字とは、なんでしょう?
A。サン〇オ

大石浩二『トマトイプーのリコピン�@』(集英社 2018年)の話をさせて下さい。
後この漫画はサンリオとは無関係だよ。



【あらすじ】
中学生の甘戸めめちゃんが、ある日突然「キュートピア」という不思議な世界に迷い込んじゃった!?
そこではトマトイプー(トマト+トイプー)のリコピンをはじめとした、
そこではかわぃぃ愉快な仲間が暮らしていて・・・ときめき💛ハートフルコメディ。

【詠むべき人】
ギャグ漫画が読みたい小学生・中高生・大学生・その他
パロディ・風刺ネタが大好きな人
梅沢富美男が好きな人

【感想】
スーパーめちゃくちゃ面白い!!大好き!!最高!!フウ〜ッ!!ドンデンドンデン!!!
と僕は思いました。
ギャグ漫画なので、もちろんあらすじ通り・・・ではないんだけれども一言でも話せばネタバレになりそうなので割愛。気になる人は買って読もう!!

イラストがかわいい!
サンリオを意識して描いているのは明らかなんだけれども、
その意識がほぼ全部にいきわたっている・・・・動物人間問わず可愛いキャラばっかり。作者がかわいいに対して本気なのが伝わる。トーンの量がガチ。
でその可愛いキャラがキレッキレのジャックナイフのようなギャグをビュンビュン飛ばすので、素晴らしい。面白い。
メゾン・ド・ペンギン」で手が止まっている人は、今作必ず読んでみてほしい。
大石浩二は、常に成長し続けている。

また内容もよく練られているなと思う。
1話1話が丁寧。ギャグの年齢層が広い。子供向け(ち〇こ、う〇こ)ネタ、若者向け(ネットスラング・パロディ・流行語ネタ)大人向け(時事ネタ)までバランスよく配置されている。
設定も良い。「サ●リオキャラがはちゃめちゃをする」。小中学生の心を狙い撃ちするかのような設定。
何気に世界観もしっかりと練っている。例えばリコピン達はどうやって生まれるのか」「キャラの大きさ」等。うまい具合にギャグとサン●オをブレンドしてて素晴らしい。
個人的にリコピン体の秘密は必見。

キャラクターも魅力的。
油断できないリコピンナウいカロちゃん、エトセトラエトセトラ・・・。
どれも強い個性を持つものばかり。
ただ・・・なんだ、キャラ設定はかぶってないのに雰囲気は前作と似ているがまぁしゃーない。
ちなみに僕が好きなのは「めめちゃん」。大石先生の描く女キャラはいいぞ。健全で、なんか可愛い。

ついでに僕が好きな話は「4-1,2 ふしぎないずみとこいもよう」。婚活女子は必読だ。
あと一番好きなギャグはp.141。最近また荒れてきたね。



ちなみに僕はこの作者の漫画は前作いぬまるだしっ!」(全11巻 集英社 2009-2012年)から追っている。
下半身まるだしのいぬまるくんが主人公の、PTA推奨不可避の格調高き漫画である。
無論全巻揃えていて、一人暮らしの部屋の本棚に全巻収まっており、そしてどの巻も3回以上は読んでいる。何度読んでも面白い。内容を知っていても、ふふっと笑う。元気が出る。
大ファンである。
もちろんこの作品も素晴らしいんだけれども(というか今作読んでハマった人は必ず読んでほしいんだけれども)、
その濃度を1.5倍濃縮還元したのが今作。
またしばらく大石先生の元気もりもりギャグ漫画を現在進行形で読める日々を過ごすと思うだけで、
僕はとても幸せなのである。