やべぇよ・・・このオンナ、やべぇよ・・・。
地球のお魚ぽんちゃん『男子高校生とふれあう方法 もっと！』（双葉社 2018年）の話をさせて下さい。
【あらすじ】
男子高校生の生活に潜むという
DKO（男子高校生おんな）。
彼女がありとあらゆる方法で男子高校生に触れあう
【読むべき人】
・男子高校生が好きな人
・キモいギャグ漫画が読みたい人
・ホラーも好きな人
・男子高校生
【感想】
地球のお魚ぽんちゃん。
この何とも言えない気持ち悪いネーミングセンスの漫画家を知ったのは、
Twitterである。
サッカーボールに頭を剃ったイラストのアイコンもまたこれ気持ち悪くて、
ツイートの内容もほぼ下ネタで、
常に男子高校生について呟いていてこれまた気持ち悪い。
無論。
すぐフォローした。
そんな作者がなぜか商業誌デビューということで
わいのわいのと買った次第。
でもタイトルよく見て。
「もっと！」とある通り、
これは2巻です。
This is 二巻。
一巻はすでに買っている。
こちら。
地球のお魚ぽんちゃん『男子高校生とふれあう方法』（双葉社 2016年）
ただしこちらは、
本編、DKO主演の「男子高校生とふれあう方法」のほかに、
ぽんちゃんが今まで描いてネット上にアップしてきた作品も多々収録されているため、
まぁテイストとしては別物。
まだ気持ち悪くない。
今作『もっと！』は「男子高校生とふれあう方法」の連載の純粋な単行本であるため、
DKOが終始出てくる。
かなり気持ち悪い。
けど好き。
そんな『もっと！』のなかでの
ベストスリー気持ち悪いは、
第3位 11話pp.85-92
発想がカオス。
もうどこからツッコんだらいいのかわからない。
理解できる範疇を超えている気持ち悪さ。
堂々のランクイン。
第2位 16話pp.133-140
最後のシーンの気持ち悪さでどうどう2位。
p.136の気持ち悪さから、ラストへの畳みかけの気持ち悪さが良い。
どういうことなの！？
というツッコミたくなる反射神経を叩き潰す気持ち悪さ。
第1位 13話 pp.101-108
気持ち悪すぎてギャグをぎりぎり超えてホラー。
どういうことなの！？
じゃないんだ。
考えるな。
感じろ・・・DKOを・・・。
番外編 第8話 pp.61-68
切なさもあって、一番好きな話。
だけど気持ち悪さが足りていないのでランク外とした。
特に1位にランク付けた13話は、
もうどういったらそういう発想が出来るんだろう・・・。
何が彼女にこういう漫画を描かれたんだろう・・・。
不思議な気持ちになるのでお勧め。
ちなみに、
今作は男子高校構成大好きなぽんちゃんが漫画を描いているため、
色んな男子高校生が楽しめる。
三白眼、素直、不良風、育ちが良い、純朴、大人ぶる、エトセトラエトセトラ。
男子高校生好きの女性もしくは男性は買って損はない。
あと、
1巻でのDKOは一部の男子高校生には認知されているようだけれども、
もっと！でのDKOは男子高校生には認知されていない。基本。
どうだろう。
確かに、認知されていない方がより、気持ち悪さを突き詰めることができるかもしれない。
ただ気持ち悪がっている男子高校生の反応も含めてギャグな面も強かったので、
この方針転換はうーん。
賛否両論となる変化だったと思う。
以上である。
気持ち悪い。
とか言いながら、すでにぱらぱらなんども返し読みしていたり。
依存性のある気持ち悪さ。
深淵を覗いてみたい人は、是非。
ちなみに刊行が双葉社とのことだけど、
なかなか攻めた青年漫画を出す印象が強い。
元祖「クレヨンしんちゃん」もとい、
「うちのメイドがうざすぎる！」もとい・・・。
ぽんちゃんを連載陣に選ぶのも納得の会社である。
