小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

本田『ガイコツ書店員本田さん1』-二次元好きな人にこそ薦めたい!本屋日常系コメディ-

ガチのマジのスーパーハイパーリアル本屋さん漫画。

本田『ガイコツ書店員本田さん1』(KADOKAWA 2016年)の話をさせて下さい。



【あらすじ】
東京の大型本屋に勤める、社員・本田
彼が務める、コミック担当の日常を、
コミカルにマジカルにドタバタ!!リアスティックにお届け。

働きながらいま思うのは 書店員とはこんなにも刺激大の仕事であるということだ p.5

【読むべき人】
本屋で働きたいと思っている人
本屋で働いている人
・漫画好き
オタク
逆に、オタクでない・コミックに疎い人は試し読みを勧めます。

【感想】
実家のリビングに、なんかあったのである。
1巻だけ。
「うむ、来月からアニメも始まるし。」
ということでぱぱっと読んだ次第。

予想以上に、面白かった。



表紙を見た人は多分こんなこと思うのだろう。
「本を通じた人とガイコツとのふれあいに、じんわりするアレ
ほのぼの日常系
「多分一ページで完結する、キャラの個性に甘んじた薄っぺらい日常系
「ガイコツの新人店員が、たくさんのお客さんとのハートフルで成長するアレ
「一般の女性層を狙った感じのアレ。目指せan・an掲載

違う。
もっと骨ばった
ガチリアル本屋の日常漫画なのである。

1話からそういった推測は裏切られる。
「全滅したキン●ダム午後入荷するって!!あとで品出し一緒にやんべ!!」
「Vジ●ンプひとり何冊まで?」
「実写映画化!?BL漫画が!?キャスト誰!?」
p.5
冒頭2ページ目これである。
まじの「書店員」漫画なのである。

こういったリアルを、
ファンタジーな書店員が奔走するから面白い。
主人公の本田さんをはじめ、
紙袋(表紙タイトル下にいる)、
狐のお面、
ガスマスク、
西洋甲冑、
ペストマスク
・・・エトセトラ・エトセトラ。

リアル×ファンタジーミスマッチが、
独特の世界観を生み出している。
その雰囲気がたまらない。



漫画としても、質が高い。
まず惹きつけられる絵。
いわゆるハルタコミックスに掲載されていそうな感じ。
豊富な顔芸、老若男女の描き分けもポイント高い。
あと何気に効果音・セリフが良い。
「パツウウウン」
「みぢぃ・・・」
「ズウラーン」
「やっぱりベルセ」
「オブラート!!」

さすが書店員。
語彙力!!!
書店員が副業で、描いているような漫画とは思えないレベル。

ちなみに、僕が好きなのは・・・
「第6話 地獄の接客研修」
見える・・・見えるぞ!!!
熱血オジサンが!!!

あと巻末漫画が割とよかったかなー
最後のページで一番爆笑してしまった。



以上である。
思ったよりリアルな内容で驚いた。
でも絵もうまいし話も面白いから、
この漫画、かなり好き。
こんな感じ。
一見すると、一般層に向けたかのようなほのぼの日常系表紙である、
が、
漫画好き・オタクの人にこそ強く薦めたい。

ちなみに、アニメでの本田さんは、
斉藤壮馬さんが演じられるとのことで・・・。
「・・・あっ、本田さん男性だったのか」
女性だと思ってた。