小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

「LARME 049」-いないからかみさましんじるみたいに、いないからかんぜんなるおんなのこをゆめみる。ぼくたちは。-

 

 

お人形のように。ペンダントのように。

リボンのように。フリルのついたワンピースのように。

愛したい。

私を。

 

 

「LARME 2021 SUMMER 049」(徳間書店 2021年)の話をさせて。

 

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【がいよ。】

「知らない世界を教えてくれてありがとう。」

 

Never Let Me Go.

甘くてかわいい♥女の子のファッション絵本

 

背表紙・表紙より

 

大人になっても私たちは Playful&Lolita Mind/LARME 8 COLORS RENGERS!/Summer Coktail Make-up/なえなのBOOK/PALIPITATION IN THE AFTERNOON/リボンの逆襲/そこ曲がったら、浴衣姿の櫻坂46♡/Start a new KATY

 

「この世界の女の子は、みんなあなたの味方です」p.127

 

【よむべきgirl&Boy。。】

・10代の女の子

・可愛い女の子が好きな人

・可愛い女の子がいる世界が好きな人

・櫻坂、KATY、femmefetale推し

 

 

【感想】

中郡編集長が作る雑誌は、「雑誌力」が高い。

買いました。LARME。復刊後初。

実は、2017年の12月号だったかな・・・渡辺梨加が初めて表紙を務めた号も購入していたのですが、全部読み通すことが出来なくて、実家の本棚に眠っているんですよ。その時はもう中郡さんはLARMEに関わってなかった。

ただ今号は、もうさらさら~っっと、一文字もかかすことなく読めました。

まぁそりゃぁ、僕も27歳(童貞、雌)であるので、ファッションの参考に・・・てよりかはまあ観賞用に・・・てよりかは、まあ櫻坂の守屋麗奈ちゃんと関有美子ちゃんが「夢の雑誌に出れて嬉しいです!!」とブログで言っていたので・・・買ったんですけど、でもまぁ圧倒的に違いますね。雑誌力が。

 

雑誌好きの間では有名な話ですが、中郡編集長とLARMEの関係性を簡単に説明します。

まず、2010年代初頭に中郡さんが20代中盤にして、創刊したのがこの「LARME」です。20代中盤で雑誌を、しかも書店に並ぶ雑誌を作る、且つそのまま編集長就任、というのはなかなか異例of異例で注目されました。

そして数年後LARMEを去り、光文社にて中郡さんは「bis」を復刊させ、編集長に就任します。確か復刊後初の表紙が志田未来で凄く目を惹いた表紙だった、気がする。

ただ光文社で何があったのか分かりませんが、まぁ結構短いスパンで去ります。(「bis」は退任後も刊行。2021年夏現在も刊行され続けてます)

ところがどっこい、2020年3月中郡さん退任後も続いていた「LARME」廃刊するというので、

中郡さん「じゃあ私が復活させるわ」

と、LARME編集プロダクション「株式会社LARME」をたちあげ、復刊させたのが2020年の秋号。表紙はなえなの。モデルを一般人から、Twitter推薦で募集したのが話題になりました。

要するに、雑誌不況と言われる昨今、3度雑誌を立ち上げている。加えてその両誌「bis」「LARME」が今も刊行されて続けている。

スーパーミラクル雑誌編集ウーマンなのであります。

 

その彼女が編集長を務める雑誌をこの度初めて読んだわけなのですが・・・雑誌力高い。(何度でも言います)

LARMEって、まぁサブカルこじらせた高校生~大学生くらいまでの年齢が対象の雑誌だと思うんですけど、その対象年齢から外れた27歳(童貞・メス)の僕が読んでも結構面白いんですよ。積んでる期間は長かったのですが、開いたら結構すぐに読み切った。読ませる力がある雑誌。

確かに、掲載されているファッションと亀行くとかスタイリングとかはあんまり参考には・・・ならないんですけど、「そういう世界」を鑑賞しているような気分。

「MORE」「with」を読んでいる・・・よりかは、装苑」「FUDGE」を読んでいる感覚。実用ではなく鑑賞に重きが置かれているような。

地下アイドルが好きな女子は絶対LARME、好きだと思う。

 

 

「女子高生」という最高峰のブランドを脱いで真っ裸で歩くとき、

ショートケーキにも賞味期限があるように、女の子にも賞味期限ってあるのかしら。

 

 

 

 

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モデルちゃんも基本全員可愛いですね。

越智ゆらのちゃん。可愛い。「8color rengers」では白を担当しているのですが、色白のちょっと幸薄そうな感じが良い。でもそれに反して出てるのはLARMEというゴリゴリの雑誌というギャップも素晴らしい。

佐藤ノアちゃん。声優の上坂すみれの顔ですね。眼球くりっとしていて、多分ちょっとほっぺぷにっとしているのかな。でも多分本人はほっぺがコンプレックスで、エステに行ってるのかスチーマーしてるのか知りませんが、写真によってはシュッとしている。ので、まぁ写真によって結構顔変わるんですけどそういう高い美意識も含めて可愛い。

ノアちゃん「ナチュラルメイクとかつまんないから!」

ノアちゃん「ファンの方と自分がもっと近くなれるようになりたいとおもっています」p.11

容姿含め中身含め、多分一番「LARME」の象徴に近いんじゃないでしょうか。

 

 

 

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特に良かった特集を、以下簡単に。

 

「そこ曲がったら、浴衣姿の櫻坂46♡」pp.58-64

渡辺梨加関有美子、守屋麗奈と一期・二期・新二期とそれぞれの期から一人ずつ登場。はいまぁみんな可愛いなオイ!!

浴衣なんですけど、どの浴衣も3人ん意欲にあっているんですよ。しかも浴衣によっていちいち髪型を変えてくるという・・・おいおい、最高か?

別に3人、正直言えば推しではないんですけど、それでもこの8ページのために買った価値はあった。なんだこれ。なんだこれ?!

昔bisの「長濱ねる」ちゃん表紙の時も素晴らしかったですが・・・中郡編集長が絡むとアイドルは最高に輝きますね。

各人一番好きなスタイリングは以下の通り。

 

渡辺梨加:p.60の黒猫●

大人でミステリアスな雰囲気と、ふわふわした雰囲気が絶妙にマッチしていて素晴らしい。

関有美子:p.62の水色の浴衣●

ツインテール・・・っ!!!!!コーデ自体もよく見ると同系色のパンプスを履いていた莉となかなか面白いコーデでとても良い。可愛い。

●守屋麗奈:p63のリボンの浴衣●

こんな浴衣普通似合わないって・・・それをさらっと着こなす顔面偏差値高めの櫻坂ぶりっ子担当守屋麗奈。三つ編みにリボン2つついているのもすっごい良い

 

・・・そして、やっぱりレイアウトした人も同じこと思ってたみたいでp.64のインタビューのアザーカットもこの3つの浴衣が起用されていますね。最高です。

櫻坂の生写真の浴衣は、まぁその、これくらいはっちゃけても、ええんやで・・・。

 

 

 

 「Start a new KATY」pp.94-101

ZOCの元★人気メンバーで、抜けたことは覚えてるんですけど知ってるのはそれくらいで、でもこの特集を読んでああ絶対面白い子じゃんと思いました。

最近ツイッターでも鬱病を公表しましたが弱さをも見せながら生きていく感じが本当に格好いい。不器用でうまく生きてけない男ウケとかどーでもいいそれが私。みたいな。語彙力。

スタイリングも彼女が手掛けたらしいんですが、なんかピタッとした服が多いのと、あと大人ベイビーって感じがして強い。

多分彼女の道は前途洋々に見えて凄い険しいと思うんですよ。いちいち無から有を生み出さないと誰も振り向いてくれないわけだし、多分彼女自身メンタルだってそんな強い方じゃない。

でも一回一回ぶつかって砕け散るかのように創造していく彼女の世界には興味がある。

「Hello, new KATY...」

 

 

「8COLOR RANGERS」pp.18-32

LARMEモデルとLARMEに深くかかわる女の子達がピンク・黄色・青・紫・緑・赤・オレンジ・白色の衣装に身を扮する今号メインの特集。

カラフルなページは「夏!」って感じがしてよかったのと、モデルの個性・・・を際立たせようとする作りが面白かった。実際に際立っていたかどうかはおいといて。

ただまぁ越智ゆらのちゃんが白なえなのちゃんが青なのは分かるが、他の子×色がマッチングしていたかと言われると微妙。

佐藤ノアちゃんは多分だと思うし、齋藤なぎさちゃんは絶対ピンク。景井ひなちゃんは紫。ねおちゃんはこの顔立ちならか黒でしょ。佐々木彩夏ちゃんはピンクなのは分かり切っているのだからこそ違う色が見たかったってのもある。

あと色それぞれの世界観を出し切れていたか、と言われると微妙。正直その色を使ったメイク・ファッションにモデルが身を包んでいるだけ、で終わっているのが本当に残念。

でもまぁページめくるたびに色が変わるのは楽しかったので・・・ぎり、よし!!

なんだろうなぁ・・・。強いて言うなら「LARME」、おポエムが足りないと思うんですけどそれは僕の気のせいですかね。

 

 

Playful&LolitaMind:山本舞香ちゃんって10代の憧れなの・・・か?写真は面白かった。

なえなのBOOK:一時代前の長濱ねる枠に、今この子がいるんですね。ねるみたくつまんない大人にならないでほしい。

Dollな100の質問2021:戦慄かなのが生きるドールっていうのは凄く分かる。ただ可愛いだけじゃなく若干メリベルみあるのも良い。可愛いだけのお人形は詰まんない。呪って。

明日、誰かのカノジョになるためのファッション&ビューティLesson:この漫画マジで10代に流行ってるみたいですね。歌舞伎町のホストとホスト狂の話なんですね。この特集読んだだけで結構詳しくなれた、気がする。

リボンの逆襲:装苑やGINZAのような本格ファッショングラビア導入はいいですね。雑誌全体としても締まるし、LARME読んでいる女の子にはこういうのももっともっと見て素敵って思ってその気持ちを抱きしめたまま大人になってほしい。経済回せ。

PALIPITATIONINTHEAFETERNOON:これを見て僕は「ちゃんとした下着・・・買わなきゃ・・・」と思いました。現役6年目2人で回して酷使しているので・・・。

 

知らない世界を教えてくれてありがとう

 

 

 

 

 

毒があるだけじゃあ、つまんない。

 

 

 

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以上である。久々に読んだらなんか雑誌全体としての質が上がっていて良かった。

満足度高い。多分漫画特集やアイドルの浴衣特集、インタビュー記事、装苑のようなハイグラビアを入れることで内容に幅を持たせているからだと思う。ただのファッション紹介とモデル紹介とついでにジャニーズ・・・みたいな普通の雑誌に成り下がっていないのが良い。

・・・と、気づいたけど、LARME、ジャニーズは愚か男性モデル一人も出てこないですね。男子禁制の女子の蜜園・・・。

 

 

 

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愛せる私なんてどこにもいない。