小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

「芸術新潮2021年2月号」-愛でたい読書、愛でたくない雑誌。-

 

 

 

芸術×読書特集!?

ワイ得やんけ!!!

 

芸術新潮2021年2月号」(新潮社 2021年)の話をさせて下さい。

 

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【概要】

特集 愛でたい読書

あの人が選んだ、必読本150冊

旅することも、誰かと直接話をすることも、普通のことではなくなった今だけどーーー

本を開けばいつだって、なかなか見ることのできない景色や、

今は亡きあの人の声、いききと躍動する物語の主人公がそこに「いる」。

アートの瀬騎亜で活躍する人たちが、よすがとして読んできたのはどんな本?

知的好奇心を満たし、目を悦ばせる、愛でたき本の入口へーーー

 

p.11 本文より

 

【読むべき人】

・美術に関する書物を何から読んだらいいか分からない人(「橋本麻里×保坂健二朗 入り口としての美術書案内」

美術の特集、両方に興味がある人(ぶっちゃけどっちつかずの内容になっているので)

「春江水暖」が気になる人(本書ではどういった映画か・なぜ観客の心を打つのか4ページも使って分かりやすく書かれているため)

 

【本特集とは・・・?】

マガジンハウス刊行元の雑誌がよくやっている、本所謂書籍を主題として雑誌で組まれる特集のこと。大抵小説・漫画・随筆・評論・新書等々ジャンルをまたいであらゆる本が紹介されていることが多い。

大抵表紙に書かれているコピーで「お!本特集やんけ!」と分かることが多い。

例:「夏の読書は、軽やかに」「朝読書のススメ/夜読書のため息」「あの人の本棚」「シティボーイは電子書籍の夢を見るか?」等 

※全部今僕が考えたそれっぽいコピーです。ちなこの特集はマガジンハウスの中でも&Premium,BRUTUS,POPEYEで組まれることが多い。

 

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【感想】

西洋美術、とっても好きである。

読書・・・というか雑誌の「本」特集も、とっても好きである。

だから「芸術×本特集」といったらもう買うしかなかった。

税込み1500円もするからすっごい考えたけどもう買うしかなかった。

 

そして一通り読んだわけだけれども・・・うーん。1500円出したことに後悔はしていないが、全体的に非常に「薄い」1冊であるように感じた。

内容が薄い。企画自体も薄い。それが気になった。

 

ただ、この「芸術新潮」、人生初めて読んだのだけれども、これが芸術雑誌として優れているのはよくわかった。

芸術を分かりやすい言葉で解説してくれている。

同じ芸術雑誌であれば、美術手帖等が挙がると思う。ただあれは、非常に難解。読んでいて非常に勉強にはなるにはなるのだけれども、あれを読むのは「雑誌を読む」よりかは、「芸術の専門書を読む」に近い感覚になる。

あと話題がどうも現代アートに偏っている。気がする。僕はそこまでそっちには興味がない。僕が好きなのは西洋美術。なので、滅多に手にとることはない。

ところが本書は、言葉が非常にかみ砕かれて書かれている。高校受験現代文の「評論」が読解できる力があれば十分理解できる文章である。

色んな芸術作品と絡めて、本を特集しているのも好感が持てた。今回の本特集において、とりあげる絵画は「西洋美術」、装丁は「日本美術」、本を使った芸術作品では現代アート、東洋美術・・・はない代わりに今話題の中国映画「春江水暖」を取り上げている。

あと図版が大きくて、作品自体が大きい写真で見られるのも良かった。

雑誌としては非常に満点に近い一冊だと思う。

 

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ただ今回の「本特集」の内容自体は微妙。いろんな美術と絡めて書かれてはいるが、そのひとつひとつの記事の完成度にはばらつきがあり、好感持てても満足度が高いかというとそうでもない。

そもそもこの雑誌で本特集なんてめったにやらないであろうから、普段は展覧会特集やってればよいがコロナ禍においてしか選択しえない特集であろうから、本特集初心者であろうから仕方ないかもしれないが、それでもお粗末な点がいくつか見受けられた。

その改善してほしい点と共に、特集の内の各コーナー、感想を述べていく。

 

特集:愛でたい読書

 

愛でたい読書1

15人が選ぶ、人生の必需本

漫画、画家、美術家、絵本作家、大学教授、デザイナー等々に

「仕事前のウォーミングアップに読む本」「リラックスする時に読む本」「子どもの頃夢中になった本」「最も繰り返し読んだ本」「最近のお勧めの本」を聞いたコーナーである。

一番目玉のコーナーにして、一番がっかりしたコーナーだった。

というのも、前半のヤマザキマリ、野口哲哉、森村泰昌の3人以外は「似顔絵」と「おススメ本の表紙・装丁」と、「なぜおすすめか」しか書かれていなかったからだ。

こんなんだったら別に芸術新潮でやる意味なくない!?

芸術にかかわっている人にインタビュー、ってことで「芸術」新潮かもしれないけど、

これなら「POPEYE」とかBRUTUSとかでよくない!?

てかその2誌はじめとするマガジンハウスがこすり倒した誌面をまんま模写してどうすんの!?

しかも人数15人取り上げ角はいいけどその分短くなるから内容もぺらっぺらだしさあ!!え!!??こんなんに我々1500円も払うんですか!?ふざけんなよ!!!!

って思った。

なのでまぁここだけの話、ぶっちゃけるとね、立ち読みしてぱらぱらめくった時、買おうかどうか本当は悩んだんですよ。

でも「芸術×本特集」両方好き好きだったから迷った挙句買ったわけ。

でも冷静に家で読んでも、このメインとなる特集内容ペラペラで涙出ますよ。

せめて、人数を削って先述した冒頭3人ヤマザキ・野口・森村のように、書斎の写真や飾っているもの、制作風景などを映すべきだった。

芸術新潮」なので、本棚・書斎を「空間芸術」として捉えることをしてほしかった。

となると、やっぱり京極夏彦なんかの書斎くらいは映してインタビューしてほしかったわけですよ。え?知らない?「京極夏彦 書斎」で検索して。びっくりするよ。仏像なんかもあの人すごい詳しそうじゃん。文庫本の表紙に起用するくらいだし。

いやいや、辛酸なめことか起用するならまずそこでしょ。

人選もちょっと馬鹿っぽいかなあと思った。単純に今芸術界で話題の人取り上げればいいってもんじゃちゃうんやぞと。

厚さも薄ければ、中身も薄いんですねー。

強いてあげるなら、

気になった本:谷崎純一郎『春琴抄

 

愛でたい読書2

和田雅成が耽読するアート小説

え?このコーナー、いる?

てか誰だお前。

巻末の個人データを見たらどうやら2.5次元でミュージカルで活躍する方とのこと。

・・・え?いる????

あー分かる。分かるよ。大抵こういう芸術好きとオタクって被っているから、和田ファンが買うのを狙ってここにグラビアはさんだんでしょ?

でもさあ、芸術新潮考えろよおめー。

1500円。1500円するんだよおめーこの薄さで。

この和田とやらのファンが100人いて何人こんなマニアックな薄っぺらい高い雑誌買うと思う?

ちょっとそこも頭足りてないんじゃない?

え?新潮社ですよね?出版社ですよね?

本当に入社試験受けたんですかあ?

一流大学卒業した雑誌作る人の発想とは思えないくらいの薄っぺらい特集だと思う。それだったら僕が新潮社就職するわ。てか落ちたわ。書類選考で落ちたわ。あー、●んでほしい。

せめて、もっと芸術と関わり深い世界で活躍する人々を取り扱ってほしかった。尾上右近とか。カレー好きなんだってね。知らんけど。

あとこの和田とやらが大してイケメンでもないし、本棚視る限り大した読書家でもないのが更にムカつく。

こんなとこに紙幅を費やすのならば京極夏彦以下略

気になった本:特になし

 

愛でたい読書3

厳選!だいたい75タイトル

橋本麻里×保坂健仁郎入り口としての美術書案内

まだ前の2コーナーと比べたらまだマシ。

専門家に「西洋美術」「東洋美術」「現代アート」「写真」といった具合に各ジャンルからおすすめの入門書3-5冊をおススメしていただく。

でもここで75タイトルを消費するのは負担がでかすぎないかと思う。しかもここで75タイトル挙げたうえで表紙に「必読本150冊」でしょ?かさましにもほどがあるし、この専門家の先生二人に対して非情に失礼だとも思う。

あとこれ、対談形式取ってるんですけど、対談形式にする意味が全く分からない。各々がおススメをおススメするだけで、対談しているところがほとんどない。

 

恐らく目玉となる踏襲との差別化を図って「対談」形式をとったのだろうが、そんな形而上的対談ならいらないとすら思う。まじで●んで。

でも先生自体は非常にマジメに解説しているので、気になる本はいくつかあった。

気になる本:若桑みどり『イメージを読む』 

深見奈緒子『岩波セミナーブックス11 イスラーム世界の建築史』

イアン・ジェフリー 伊藤俊治、石井康史訳『写真の歴史 表現の変遷を辿る』

 

愛でたい読書4

BOOKorART? 本と美術が出会うところ 文:滝口明子

このコーナーだけは圧倒的に素晴らしかった。

まず本を使って創られた芸術作品(「ブック・アート」)を見て感動したし、その作品各々に関する解説も専門家が2ページの紙幅を費やし丁寧に分かりやすく解説してくれた。

こういった分野があること自体初めて知ったし、解説自体も非常に読み応えのあるものだった。このコーナーだけで1500円分のうち500円くらいの価値はあると思う。

気になった本:読む本はないので特になし

 

愛でたい読書5

自装礼賛 等身大の個性が躍如とするもう一つの装丁文化史 文:臼田捷治

自装、というのは作家自らが己の本の装丁を手掛けることである。

その歴史を辿った文章・・・といいたいところだが、解説作品の時代が明治~昭和で終わっているのが非常に残念だった。

平成令和にもそういう作家は少なからずいるように思うのである。当時より「同人誌文化」等も活発になっているだろうし。

自装がひんぱんにあった時代(明治~昭和)と、現代(平成~令和)をうまい具合にかみ合わせてから論じてほしかった。ここで解説を担当する割には、筆者の好み・見聞が非常に狭く感じられる。

気になった本:読める本はないので特になし

 

愛でたい読書5

堪能!アーティストが手掛けた本

ページが余ったから2ページ編集部で作りましたよ~感があるページ。

ちゃんとページの計算をしましょう。

そして掲載する本も総じて「新しみがない」のもなんとかしてほしい。

あくまで芸術雑誌の編集者なんですよね?

もっと我々の心をビンビンにさせるような装丁・アーティストが手掛けた本ってなかったんですか?

こんなつまんない2ページ作るんだったら、装丁繋がりで祖父江慎の本とか取り上げてほしかった。だって今の本のデザイン語るうえで絶対必要でしょ。そぶちん。

気になった本:特になし。というか編集者ならビンビンさせる本一冊くらい取り上げろよ馬鹿。

 

愛でたい読書6

絵画のなかの「読む時間」

読書をしている人々を描いた芸術作品を紹介するページ。

西洋美術好きとしてはなかなか興味深いコーナーで良かったけれども、7枚中6枚西洋美術ってちょっと偏り過ぎじゃない?とも思う。

あとやっぱり表紙にもなっている作品・グスタフ・アドルフ・ヘニッヒ《本を読む少女》(1828年はいいですね。是非生で見たい。

あとジョヴァンニ・ベッリーニ《読書する聖ヒエロニムス》(Ⅰ480-1485年頃)もこの頃の遠近法にしてはなかなか良い感じな気がする。気になりますね。

気になる本:読める本がないので特になし。

 

愛でたい読書7

本と出会う場所

初っ端所沢にできた例のKADOKAWAミュージアムが出てきます。漫画だけかと思っていtら書籍もたくさん取り扱っているんですね。これはちょっと行ってみたい。と思ったら入場1200円・・・いや入場料とるんか~~~~~~~い!!!なら二子玉の蔦屋書店で十分ですわ。

その他は特集1でインタビューした人々の良くいく書店をインタビューしているのですが、ここで「Title」とか「国立国会図書館」とか「大きめの新刊書店」とかつまんねー回答してる奴らの鼻っ面全部ぶっ叩きたい。つっっっまんねーな!!!芸術家云々の前にまず人間としてつまんねえ!!!

気になった本:本を紹介するページじゃないので特になし

 

以上で「愛でたい読書」特集は終わりになる。

 

 

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その他の特集の感想に移る。

 

インタビュー連載vol.31

原田マハ、美のパイオニアに会いに行く

:圀府寺 司(こうでら つかさ)

ゴッホ研究の第一人者らしい。

この度めでたく『ファン・ゴッホの手紙Ⅰ・Ⅱ』(新潮社)を刊行したらしい。この書籍と言うのは、厳選された265通の手紙と共に、添えられたすべてのスケッチをカラー図版で収録したものとのこと。p.84 卒論に使えそう。あと18000円は意外と安いなと思った。スイッチ我慢すれば買えるじゃん。でもスイッチ買っちゃうね。

結構読んでいて面白い話が多かった。例えば子孫のゴッホ家がまだ秘蔵している手紙を所有していることとか、テオにとってのゴッホの存在であるとか。

あとこの圀府寺さんが美術史家になるまでの道のりもなかなか面白かったわね。初めに見たゴッホ作品が贋作、であるとか。そのことに対し、圀府寺先生は以下のように述べていらっしゃる。

「事前に画家の名前を知っているだけで、すでに色眼鏡をかけているわけです。作品の背景、歴史を知っていると、その流れの中で見ることにもなるし、色眼鏡は結局、必ずかけているんです。それを自覚し、たとえ色眼鏡を外せなくても、外そうという意識を持てるかどうかが大切ですね」p.82

心が洗われる・・・。

僕が画家の個展よりも美術館展が好きなのは、ちょっとここにも通じるのかな~とか生意気にも思ったりした。

美術館展で一番お気に入りの作品を選ぶと、大抵画家の名前はほとんど無名で、聞いたことがないような画家だったりする。メインとなる有名な画家の作品でもなく、何気なくさらっと置かれた作品の数々・・・のなかに僕の「名作」はあったりする。ポストカードになっていることも多いがなっていないことも多い。なってない時は待ち受けにする。そして、こういう発見があるからやめらんね~になるのである。展覧会やめらんね~。

画家の個展・・・例えば一昨年開かれた「ゴッホ展」のようになると、全部ゴッホが描いたものだから全部凄い!!となってしまう節がある。だから個展に行くときはよく注意しなければならない。よく見ろ。ゴッホの初期のスケッチなんて中学生レベルなのである。僕の方が多分上手い。

まぁ正直僕はそこまでゴッホに傾倒してないのでこれを読むこと・手にすることは多分ないだろうけれど、この圀府寺さんが書いた本と言うのは読んでみたいと思った。

 あと「圀府寺」と言う苗字が日本に10人しかいないことにも興奮した。(苗字net調べ)

 

artnews

春江水暖~しゅんこうすいだん~

風景の転生/古典の再生 文:岩倉聖哲

中国と言えば、川である。

世界史やっていた人にはピンとくると思う。

そう僕達は中国史をやるたびに何度何度もあの「いっちょくせん」と「うにょうにょ」の長江と黄河の線を書いてきたではないか。

そしてこの「春江水暖」というのは、「川の国」中国の「川」を主題にした映画らしい。もうその地点でワクテカするのだけれどもどうやらそれが凄い傑作らしい。ワクテカワクテカ。川の流れを描きながら、血縁関係を重んじる中国の家族を描いたものらしいよ。ワクテカワクテカワクテカ

めっちゃ見たいと思っちゃった。

 

artnews

コレクションによる小企画

男性彫刻

股間若衆に春が来た 文:木下直之

東京国立近代美術館で開かれる男性の裸体像が並ぶ小企画に寄せて書かれた文である。

タイトル通り注目するのは無論股間

そしてこの「股間若衆」というのは「またぐらの表現に異を凝らした男性裸体像」p.97のことらしい。筆者が名付け親なんだそうな。馬鹿なのか。最高だな。

そしてまあ股間若衆の股間について延々と語るのがこの文章なんだけれども・・・やっぱみんなち●こすきなんだなぁと思った。こんなん美術手帖に絶対掲載されないでしょ。

んったく、誰だい?こんな面白いち●こ作文書いたのは!!おもろーじゃないかおもろーおもろー!!

と思って巻末の筆者の経歴見たら静岡県立美術館館長でした。『股間若衆』『せいきの問題』など著書多数。p.99

え・・・あの静鉄の駅の美術館の館長こんなこと考えてたんか・・・。

股間若衆とかせいきとか・・・・ずっとち●このこと・・・ち●このこと考えてたんか・・・。

ええ・・・。

え・・・えええ・・・・・。

 

REVIEW:編集部の展覧会見て歩き

石岡瑛子って聞いたことあるけど聞いたことあるだけだ。

大小島真木ってもう名前が凄い。

マティスの空間は行ってみたいと思った。多少デブでもマティスなら赦してくれそう。

キューピー人形を魔改造しただけじゃんか、これを「芸術」と言って発表し評価するなんて現代アートはやはり理解しえない分野。

 GLOBALNEWS 2021 FEBRUARY

工藤哲巳の作品はエモいと思った。90年に亡くなっているけれど朽ちてない。

紀元前79年のミイラを再現する際に、100年以上前に唱えられた方法が採用され、そして無事成功したらしい。世界史じゃん。

ザネレ・ムホリさんは黒人女性でレズビアンの芸術家だそうだ。美人。なんか存在が美しい。

ジェフリー・エプスタイン。また美しい人の名前を一つ知ってしまった。

 

国宝クラス仏を探せ!

第2回:田沼意次菩提寺に関東最古の木彫り

世界史すこすこ西洋史学専攻卒業のまぐろどんには全然ち●こがピクリともしない題材であった。

ただ、ここ以外は東洋西洋殆ど世界史特集であった気がするからまあ、ここで日本美術の顔・仏像の連載持ってバランスとっておきましょうねー作戦なんだろうなあ。単行本化も視野にいれてそう。させない!!!

 

図書館を建てる、図書館で暮らす

第9回:なぜ書棚を作るのか 文:山本貴光

《森の図書館》と言う何やら凄い空間が東京にあるのは知っていたのだけれども結局行かずに一生を終えそうである。でもなんか読む限りこの山本さんと言う緒は図書館に住んでいるらしい。どういうことだぁ・・・?

後半書棚の写真が掲載されている。右は手を加える前、左は手を加えた後と言った具合に。確かにすごく見やすいしすっきりしている。右もすっきりしているのだけれども左はもっとすっきりしている。

きっと本棚検定1級持ちなんだろうな。この人は。

 

至高の名画を支える「タキヤ」のピクチャーレールとファン・ゴッホ美術館

まず名画を支える「レール」というところに考えが及びもしなかったしそのシェアを日本企業が結構占めてるなんてもっと考えが及びもしなかった。凄い(こなみ)。

こういう企業をもっと新卒とかは知るべきなんじゃないかなあと思うけれども、こういう陳腐な問題自体何年も何十年も言われている気がする。インターネットは意外とどこにも繋がらない。インターネットは孤独を加速させるだけ。

 人間国宝 鈴木藏 志野焼に追い求める「心の宇宙」

焼き物の記事である。何もわかんなくてもどうやら凄いことは分かる。

でも焼き物は実は全然ぴんとこない。可愛いとは思うけれども、茶碗も皿も見た目が良ければ100均でいいかなとすら思う。よくない。

 

PICKUP

MOVIE:「閣下をお守りいたします」

韓国映画。読んで、見たいと思い、静岡でもやっていることを確認し、終わった。

BOOK:図鑑の国で、僕たちは生まれた

図鑑も基本ときめかないし好きではないんですよね。美術好きで読書の習慣もあるならば好きそうなものですけど。

RECOMMEND:特に気になったのは『羊飼いと風船』という映画。大半の映画は気になるものが多いけれど大抵見ないで一生を終える。

ぐるぐるキョロキョロ展覧会記:希代のプロモーターの原点を知る 文:小田原のどか

あのおにぎりで有名な山下清、そしてゴッホの裏には一人の男「式場隆三郎」の存在があった・・・こと自体も知らなかったし、この人についての本を読んでみたいと思った。

 

定形外郵便:堀江敏幸「適材適所の使い方」

近々どっかの頭いい高校か、そこそこの大学の受験評論文に出てきそうなお手本のような文章を書かれている。股間若衆とは全然違う。

あの人と食器棚:吉川修一さんの食器棚

食器はマグカップはちょっと興味あるけど、それ以外は興味がない。不器用で結構落として割るので、そんんあものに愛情注いでいたらもう立ち直れなくなりそうなので。

千住博の往復書簡:宛先 姜尚中

芸術とは、失われた理想を明らかにし、それに形を与えて発信していく行為です。p.127

千宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗:道入黒楽馬上杯茶碗銘「初午」

 「飲みたい茶碗」の日本語五収まらないくらい何度の高い文章で何言ってるのかもうわからなかった。ここだけ美術手帖だった。

 

GS I LOVE YOU

バカラの茶飲みがあるのは驚いた。

あと「静岡市近代美術館」が1ページ丸々カラーで広告掲載していてさらに驚いた。金あるの、あそこ。

 

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裏表紙までアートでクールでこれは良い。

 

以上である。

おおむね楽しく読めた。が、それは「股間若衆」や「春江水暖」の紹介等、メインの本特集とは違うところが多かった。

やっぱ本特集を定期的に組んでいないと、質の高い本特集は組まれないんだなと思った。「POPEYE」「BRUTUS」「&Premium」のマガジンハウスの本特集が総じて質が比較的高めなのはやっぱり年に一回、2年に一回程度の間隔で本特集組んでいるからなんだなと思った。

そういった意味でも、やはりはじめての本特集にして、あれだけ密度の濃い雑誌を作った「ケトル」は素晴らしい。

「ケトル」「芸術新潮」共に雑誌としての偏差値は比較的高いと思うのだけれども、初めての本特集においてこれ程にまで質に差が出たのは何故か。編集者の怠慢だと思う。

 

でもまあ、あの静岡県立美術館の館長があんだけち●こち●こ連呼する人だったとは・・・これが分かっただけでも十分な収穫と言えよう。

 

***

 

LINKS

ケトルの本特集は本当に質が高く良かった。素晴らしかったと思う。

 

tunabook03.hatenablog.com

 

その他マガジンハウスの本特集の感想

「GINZA」はこの号で初めて本特集を見たけれど結構定期的に組んでんのかな。結構無縁な雑誌だったからノーマークでした。

 

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