小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

実写映画「銀魂」-2公開前に、絶対!!素晴らしいキャスティング!!-

あー、これはすんばらしい実写版ですね。

映画『銀魂』(監督:福田雄一 制作:プラスディー 配給:ワーナー・ブラザーズ映画 主演:小栗旬 2017年)の話をさせて下さい。



【あらすじ】
桂小太郎が死んだ。
万事屋に飛び込んできたエリザベスが告げたのは衝撃の事実だった。
しかしちょっとあまりにも突然でなんかやっぱ実写だとエリザベスってさ・・ほらなんつーか、おっさんだしさ・・・ほらややっぱこわいってかさ・・・アレだもんで、坂田銀時小栗旬)は別の依頼へ行ってしまう。
それは村田鉄矢&鉄子兄妹安田顕早見あかり)からの依頼で、
何者かに盗まれた妖刀「紅桜(べにざくら)」の奪還であった。

あ、あとカブトムシも捕まえるよ!!一攫千金!!!!

【見るべき人】
・アニメ、漫画共に銀魂」が好きな人
コントが好きな人
マンウィズアミッションが好きな人

【感想】
えー、これめっちゃよかったです。
評判すごくいいんで、
是非2は劇場で見たいなーと思ってて、
でもまぁその前に昨年の実写見ておこうと思ってみたんですけど・・・
最高でしたね。
いやまじで。

僕が映画に関してはあまあまっていうのもあるんですけど、
演者、演出、ストーリー全部★5です。
なんなら★50個あげてもいいくらい。流星群。
いや最高です。
まじおススメ。
以下3つの観点でだらだらと。

演者:★★★★★
キャスティングが素晴らしいです。
イメージが合う人+イメージが合わなくとも実力派
2パターンに分かれてます。
ところどころ両方兼ね備えた人(主演:小栗旬柳楽優弥安田顕等)もいますが、
ほとんどの役者がこの2つのパターンどちらかにあてはまります。
なので、正直イメージ派のなかには「うーん」っていう演技もまぁないことはないんですが、
同じ舞台にいる実力派ががっちり固めるので
見ていて引き締まるというか、棒感がない。
素晴らしいキャスティングバランスだと思います。
配役ごとに。

坂田銀時小栗旬
いやー、最高でしたね。
終始やる気のないあの銀さんらしいかったるい口調がいい感じ。
かと思えば終盤のアクションは大柄な体躯を活かして凄く鮮やかだし。
そのギャップがまさしく日本国民の坂田銀時のイメージに合ってました。
あとあれだよね。
イケメンじゃないけどイケメン、かっこよくないけどかっこいい、
顔立ちも坂田銀時そのものだよねぇ。
素晴らしかった。
ちなみに原作者曰く、小栗さんの本棚には実写始まる前は銀魂1巻しかなかったて言ってたけど・・・。
今どれくらいあんだろ。
5巻くらいはそろったかな。

志村新八:菅田将暉
菅田君ってどっちかってーと、
なんか気が強そうなイケメンっていうイメージが僕の中であったんですよ。
ほら、となりの怪物くんとか溺れるナイフとか鬼ちゃんとか。
ちょっと釣り目っぽいし。
でも今作めっちゃ新八。
気が弱いところ、臆病なところを見事に演じ切ってます。
てか実は菅田君なんかこう・・・童貞側というかなんというかこっち側じゃね?と思わせるくらい。
こりゃすごい俳優ですわな。
巷で大人気なのもわかりまんがな。
イメージというよりは実力で、新八って感じでしたね。

神楽:橋本環奈
いやー・・・半端なかったですねぇ!!!
ってかちょっとむちむちの体にチャイナ服がね!!
てか胸がある人にしか現れない横線が終始入ってたのがね!!良かった。
もちろん演技もめっちゃ良かったです。
というかもう全力で演じるんですよね。
下ネタ嘔吐ラーメンも。
恥ずかしがることなく全力130%で。
なんで見ていてめっちゃ笑えるんですよ。
数多く美少女女優っているんですけど、
彼女のようにコメディを全力で演じられる美少女女優は限られてくるんじゃないでしょうか。
今作は彼女の女優キャリアを、がっつり広げた作品だと思います。
当たり役というかなんというか。
ちなみに冒頭のセルフパロは必見。

定春:高橋美佳子(声)
アニメと同じ声優、高橋美佳子さんがわんわんしてくれてます。わんわん。
合成まるだしといえば丸出しなんですけど、
それでもめっちゃかわいいんですよ!!!
3次元化した定春!!
ほんっとうかわいい。漫画の10倍は可愛い、アニメの5倍は可愛い。
きゅるんきゅるんの瞳がたまんないですねぇ!!
地味に神楽の乗馬らしからぬ乗犬が見れたのはうれしかったなぁ。

近藤勲中村勘九郎

これちょーよかった。
正直、僕写真見た時「うーん。イメージ違くない???」
って思ったんですよ。
いや、めっちゃ近藤さんでした。
コメディ部分を全力で演じるのは勿論、
かなりアニメの近藤さんを見て研究されたんだなと。
特に声。すっごい近藤さんっぽい。
で、声から近藤さんだからもう全裸で何してようと服着てかっこつけてようと
ぜーんぶ近藤さんにしか見えないんですよね。
全身ハチミツで疾走するシーンも走り方がまじ近藤さん。腕の振り方が。
役者ってここまで役を研究するんだなーっと感心した役者さんでござんした。
2ではどうだろ。
服着てんのかな。

土方歳三柳楽優弥
キャスティング見た時あー合ってる!!って思いました。
実際作品見てもおおー!!土方やんけ!!と。
ちょくちょく近藤さんをいさめる感じが良かったなぁ。「近藤さん!!!」
マヨネーズもりもり食べてたけどあれまじで食べてんのかな。

沖田総悟吉沢亮
吉沢君って、イケメンなんですけど。
なんかめっちゃ目が死んでません?
沖田もめっちゃ目が死んでるじゃないですか。
合ってましたねぇ!!
あとイケメン、なので
アイマスクを付けて寝るシーンだとかは本当ああ!!!眼福!!!あっ・・・あ・・・ああんっ!!!!!!!って感じですわ。
てかそこで白いワイシャツ羽織らせるの、まじGJ!!!!

志村妙:長澤まさみ
あー。わかってんなー、このキャスティング。
そう長澤まさみだよね!!!って思いましたよね(こなみ)。
勿論演技も素晴らしかったです。
ドラゴンボールのシーンもあれなんですが・・・
やっぱあれかな。
てへぺろのシーンが一番だったかな。

村田鉄子早見あかり
良かったですねぇ!!!
特に終盤涙がちょっと・・・ね、ちょちょぎれちゃった感ありますねぇ。
鉄子ザ・美少女ではなく、
意志がありそうな強い瞳を持つ早見あかりに配役したのはGJだと思います。
正直ここで美女配役すると、
橋本環奈・長澤まさみ菜々緒がすでにいるんで美女大渋滞!!!みたいな。
どこから見たらいいかわかんない!!!みたいな感じになってたと思うんすよ。
配役バランスぱねぇ!!!と思いました。

村田鉄矢:安田顕
今作のMVP1人決めろ、って言ったら
僕は安田さんにあげますね。
喋り方がもう徹底してるんですよ。
眼差し真っ直ぐで口と目大きく開いて、つばめっちゃ飛ばしながらしゃべる、みたいな。
クライマックスもその口調で心情しゃべるからめっちゃ面白いんですけど、
まぁいやまじで、
まじで、
本当村田鉄矢がそこにいて。
ほら。
安田顕さんって顔特徴ある人じゃないですか。
だから作品とかに出てたらすぐ安田さんや!!!ってなると思ってたんですけど、
最後まで僕安田さんとわかりませんでした。
素晴らしい役者なんだなと、思いましたね。
終盤の眼が見開いたときの表情、良かったなー。

桂小太郎:岡田将生
エリザベス:山田孝之(声のみ)

素晴らしいね。
いやー、MVPあげちゃうよ!!!岡田きゅんにも!!
MVP出血大サービス。
てかまず女性っぽい桂というルックスに完全合致。
からの話し方から立ち振る舞いから、まじで桂。
なんでだろうね、声とか全然似てないのになんですよね。
やっぱルックスの合致がすぎるからかなぁ・・・。
強いて言うなら「桂じゃないカツラだ!!」というセリフがないのが残念。
確かにあれは石田ボイスだからいいといえばそれまでなんですが。
あとエリザベス、終盤のパラシュートのシーンは圧巻。

岡田似蔵:新井浩文
ぐうかっこよい。
盲目のキャラなんですけど、
その分カッコよく演じるのって難しいと思うんですよ。
眼差しで演技が出来ないし、できる表情もかなり限られる。
その中で、
これだけかっこよく演じられるものなのかと。
あと新井さんって演技もいいんですけど何より
「こいつなにするかわかんない」みたいなとげとげしいオーラあるじゃないですか。
あれをぷんっぷん今作でも匂わせていて、
それが似蔵にうまく繋がってましたね。

来島また子:菜々緒
イメージ先行の配役ですね。
でも終始叫んでて最初はちょっと「ん?」なんですよ。
アニメでも確かにそんな喋り方だった、
銃の撃ち方もまさしくイメージその通り。
でも実写でやるとちょっと違和感がする。
だけどどんどん後半になるにつれて、
三白眼になる眼差しが鋭くなるんですよ。
その感じがたまんない。
でその眼差しの力に魅せられれば、
もうまた子にしか見えなくなる。
菜々緒って初めはルックス採用で女優業始めたと思うんですけど・・・
多分彼女は女優としてのキャリアのが長くなってくんじゃないかなぁ。
「毎日変えてるもん!!!!!」

高杉晋助堂本剛
わかってますねぇ!!!!
芸能界で一番高杉に近い男といえば、
僕も堂本剛だと思います。
実際着物もめっちゃ似合ってた。
特に終盤、ひざから下丸出しのところがあるんですけど、
遠目なんですけど、
めっちゃエロかったです。
いやまじ。
めっちゃ、エロかったです。
是非見て下さい。
できればもうちょっと口大きく開いて話してほしかったかなぁ・・・。
聞き取れないところが割とあったので。

平賀源外:ムロツヨシ
イメージ、実力どちらにもあてはまりません。
というよりは、
パロディネタを作品になじませるために、
あと福田雄一の監督の持ち味を「銀魂」になじませるために、
ここでムロさんを起用したんだと思います。
ところどころでてくる、「本当に大丈夫なの・・・?」っていうネタが、
ここでコメディ色強いムロさんをはさむことでめちゃくちゃ自然に見れちゃう。
作品に彩(いろどり)を添える配役でしょうね。

武市変平太:佐藤二朗
佐藤さんもムロさんと同様、「繋ぎ」のための配役ですね。
特にコメディのシーンはさすがですね。
口パクパクしているところ、気持ち悪い。
顔も佐藤そのまんまで、
まぁいわゆるさえない中年のオッサン神楽に発情する姿は
ちょー気持ち悪い。
でもよく見るとアニメとかの喋り方、研究されてるんですよね。
役作りもきちんとしているから、
鬼兵隊の中に中年がいても、浮かない。
ちなみに続編でも別役で出演されますね。
配役は隠されてますが・・・。
うーん、そこは隠すほどのことか?と正直思うんですけど、
どうなんでしょうね。

こんな感じ。
ミスキャストが一人もいない。
監督すげぇなーと思います。


私が持ってる銀魂グッズその1

ストーリー:★★★★★
まぁうまくまとまってますね!!!
といっても原作もう・・・わ、忘れてはいるんですが。
前半はカブトムシ編です。
ここで主要キャラをばばばばばっ!!!と出し、
且つ万事屋の日常をわかりやすく観客に伝えてます。
アニメも漫画も見ていないお客さんに
「万事屋こんな感じなんだな」と、
「やべー奴の集まりなんだな」と、
有無も言わさず分からせる感じ。
子供とか連れてったマダムとかも楽しく見れたんじゃないでしょうか。
将軍・・・カワイソス。

で、中盤からは今作メインの紅桜編。
よくこんな綺麗にまとまったなぁ・・・っと。
アニメ映画&アニメはその・・・覚えてねーんですけど、
見ごたえある超いい感じにまとまっております。
後半はやっぱエモいですね。
鉄子を鉄矢が守るところが、ちょっと涙腺に来ました。
こう、泣かせる、っていう銀魂」のお約束も、
見事踏襲しているところがいいよね。

あとところどころオリジナルを入れてるんですけど、
なんだろう・・・全部許せちゃうみたいな。
監督の裁量ってのもあると思うけど、
でもやっぱ原作の「銀魂」というベースが、
「何やっても許される」みたいなそういう自由な感じだからこそ、
ってのもあるんじゃないでしょうか。
そういう点では実写に向いているコンテンツではあると思うんですけど、
やはり実写でやるギャグを上手く撮れる人でないと駄作に成り下がるでしょうね。
要するに「ヨシヒコ」等で名声を思うがままにした福田雄一監督が適任だった、ということです。

演出:★★★★★
合成を恐れない。
ってところがいいなと思いました。
ほんと、定春はじめシーンの半分以上が
「合成やんけ!!!」っていう合成が出ているんですよ。
もう露骨なんですよ。
でも、その露骨な合成を、
全て原作の忠実な再現もしくはカッコいい・カワイイシーンの演出
徹底して使っているので、
許せちゃうんでしょうね。
合成のシーンを見て、
「カッコいい!!」「カワイイ!!」が先に来るから、
無意識に合成を受け入れられる、というか。
合成の使い方とかうまいなーと思いました。

でもその一方で、しっかり衣装には金使ってますよね?
神楽の・・・チャイナドレスはいくらか知らないですけど、
例えば新八の服。
よく見ると着物のジャージの線とか
印刷じゃないんですよね。
別の生地の布を縫い付けているわけです。
あと、お妙さんの着物と帯とか。
きちんとそれなりの値段がするものを着ています。
よくわかんないけど、ウィッグとかもかなり質の良いものを使ってるんじゃないかなとお見受けしました。
神楽の生え際とかめっちゃやばくないですか?あれ染めてんのかな。

露骨な合成を使うけれども
衣装などきちんと金使ってるところは使ってる。
合成ではなく、衣装・舞台に金を使う。
なんかそういう配分がうまいなと、思いました。


私が持ってる銀魂グッズその2

以上です。
配役ぐっじょぶ、ストーリーぐっじょぶ、演出ぐっじょぶ。
ていうかやっぱ特に配役ぐっじょぶ。
こんな感じ。
そりゃ大ヒットするわな。
だって俳優が銀魂やってたらもうそれだけで面白いもん。
ずるいよ。

あー。2見たいですね。
是非とも映画館で。
というか「まぐろどんちゃんのぜったいこれはえいがかんでみた→い☆彡!!リスト!!!」にランクイン決定です。

2の興行次第ではとか4、
もしくはテレビドラマとかしちゃってもおかしくないと思うんですけど・・・。
どうなんですかね。
なんか見たいんですよね。
もっと。

銀さんと、新八、
そして神楽のチャイナドレスの横線。
ドラマはさすがに予算とかが厳しいのかな。うーむ。