小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

「欅坂46 THE LASTLIVE 2日目」-ありがとう、欅坂。-

 

 

 

 

人生で絶対にやっておきたいことの一つが実現できたので、

僕はもう今しんでもいい。

 

 

 

 

欅坂46 THE LASTLIVE 2日目』の話をさせて下さい。

 

 

 

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【見るべきだった人】

・欅坂のファン

・小池美波推し

・一期生推し

 

【感想】

けやき坂・日向坂のライブはそれぞれ1回ずつ行ったことがあるものの、

欅坂のライブは行ったことなかった。

しばらく熱が冷めていたというのもあるし、

うん万円かけて行ってもセンターの平手の調子が悪ければ消化不良でその分無駄遣いになる気がして、いまいち行く気になれないのだった。

ただ平手が抜けて、新たなる推し・大園玲ちゃんが入れば話は別。

ラストライブは東京で開催となっても、コロナの逆風に吹かれても絶対行ってやろうと思った。

 

欅坂と出会ったのは、社会人一年目の冬だった。

2016年冬。なんとなく映っていた深夜番組で存在は知っていたけれど、それまで彼女達がどのような歌を歌っていたかは知らなかった。

だからなんとなくサイレントマジョリティー」と検索したその日、衝撃を受けた。

その日から僕は何度も何度もそれを再生し、当時勤めていた塾の長い廊下を、平手のモーセよろしく背筋を伸ばしてカツカツ歩いたものだった。

決定的にファンになったのは、翌年の四月である。なんとなく検索したら「不協和音」のMVが公開されており、初めこそ変なダンス・台詞だなと思ったものの、慣れれば大したことはなかった。

同時期のドラマ「残酷な観客達」、評判がかなり悪い作品ではあるけれども、これで僕はますます沼にハマった。EDの「エキセントリック」のMVは衝撃だった。机の上を闊歩するシーンと、2番のAメロ最後の長濱が真ん中にいてみんなで顔を隠すシーンは、今でもどの欅のMVのなかでも一番好きなシーン。

そして2017年10月、メンタルを病み仕事を辞めた僕を支えてくれたのは、当時リリースされたばかりの「欅のキセキ」、そしてけやき坂ドラマ「Re:Mind」だった。

うすらぼんやりしていたけやき坂の渾身の演技に打ちのめされ、一話視たその日に全員名前を覚えた。けやき坂も追うようになる。

そして2018-2019年は欅の不調もあり、完全にけやき坂日向坂に傾いていた。舞台「あゆみ」で初めてアイドルを生で見て、実在することに泣けた。ストーリーも素晴らしく更に泣けた。特に終盤とエンディングの渡邊美穂の輝きは半端なかった。

「ひらがなくりすます2018」も足を運んだ。人生で初めての武道館に胸が高鳴った。柿崎芽実の可愛さに目が潰れるかと思った。今思えば、人生で最初で最後の生柿崎である。行っといてよかったと心から思う。

2019年9月26日の「3rdシングル記念ワンマンライブ」も行った。26歳の誕生日だった。メンバー達がパレードのように車輪でステージ中を回る演出があったのだけれど、その時のキラキラは本当に綺麗だった。

そして2020年2月、まさかの坂道研修生配属発表SR。ここで大園玲ちゃんが欅坂に加入する。

はじめはそれこそあんまり気になっていなかった。だけど、ブログの文章の個性が強さに僕は穿たれた。なんだこの子は。なんだこの子は!?そして彼女の生写真を買うために「新二期生生写真」も通販で購入し、アップトゥザボーイ・blt等も追い始める。

徐々に欅全体へのも燃えはじめ、「誰があの鐘を鳴らすのか?」、振りのカッコよさも極まって、欅熱が完全に再燃したのである。

そこにきてのラストライブ・・・。

長くなったが、長くなったが、

好きだったグループ「欅坂」「けやき坂日向坂」原点となる欅坂が幕を下ろす。最後の日は絶対にこの目に焼き付けておかねばと思ったのだった。

 

13日、この日はずっとそわそわしていた。

朝から2時間かけてためにためた大園玲ちゃんのメッセージをすべて消化し、ブログを読み、好きであることを再確認したうえで、一人静かに胸を高鳴らせた。

18時。開場時間。

この画面が表示された時はもうそれこそ緊張した。うまく表示されなかったらどうしようどうしようどうしよう・・・が杞憂であることにほっと胸を撫でおろした。

そして18時15分開演15分前。

ここでいきなり画面が切り替わり、過去のメンバーの写真になる。

サイレントマジョリティー」から始まり「黒い羊」、二期生・新二期生・・・。そのひとつひとつがとても尊いもののように思えた。完全美化された思い出であるとは知りつつも、とてもかけがえのないものに思えた。一時期気持ちが離れた時があったことを忘れ、「欅坂を好きでよかった」と思い涙ぐみさえした。シングル・アルバム結局全て追ったのだから、まあ多少の粗相は赦してほしい。

特に、石森虹花が写った写真は僕の涙腺を打った。初めての「推し」だった。きっかけはそれこそ「欅坂で一番不人気のメンバーは誰?」といったクソみたいなものではあったが、それでも彼女のグループを想う優しさやひたむきさ、声の愛らしさや歌のうまさ、夢中だった。「月曜日の朝、スカートを切られた」MV1番Bメロのダンスは何度も再生した。5thのフロントに来た時は心から喜んだ。アンビバレントも3列目にもかかわらずリップシーンが多く、その表情に見入った。「黒い羊」フロントは本当に驚いた。人気、よりかは表現力だけで射止めたフロントという凄さ。足を運ぶことは叶わなかったが、握手会のチケットもとったことがある。

それが今じゃ・・・。うう。

恐らく直前まで参加するはずであって、彼女も途中まで練習に参加していたのではないかと思うと胸が苦しくなる。彼女は、いまどこにいるのだろう。

 

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臨戦態勢。

 

 

 

 

と気づけばあっという間に15分は過ぎ、

音楽が変わる。

 

 

 

 

No.00:Overture

始まるんだ。

始まる。これから欅坂最初で最後のライブが始まる。

欅坂最後の日が始まる。

僕は電気を消した。

 

No.01:危なっかしい計画

タオルを笑顔で振り回す、アンコールの定番曲がまさかの冒頭である。予想外だった。画素数の悪さも予想外で、調整したりしたがこれ以上よくなる気配はなく、まあ慣れれば大したことなかった。慣れれば。

この曲で特にぐっときたのは、佐藤詩織が先頭に立った「汽車ぽっぽ」の振り付けである。そう、佐藤詩織はこのライブを最後に欅坂と共に去る唯一のメンバーである。

そのせいか、ライブ全体を通して抜かれることも多かった。ハーフアップにした黒髪の彼女は終始美しかった。そして時々目に涙が潤むのも、僕達の涙腺をゆするのであった。

タオル、欅坂のタオルは一枚も持っていなかったため、用意していた普通のタオルを回した。声が出せない分、やっぱりオンラインは現場にかなわないなと思った。

この曲は1stアルバム「真っ白なものは汚したくなる」に収録されていて、初めこそ普通に聞き流していたけれど、よく聞くと「委員長系女子が夏にエロくなる」という旨の歌詞でそれが分かってからは延々リピートしていた時期がある。ラップ調のAメロからの解放感あふれるサビへの流れの解放感が気持ちいい。ナスカ先生は櫻坂になっても、是非関わり続けてほしい。

 

No.2 手を繋いで帰ろうか

1stシングル「サイレントマジョリティー」収録の所謂「てつな」である。

菅井「待ってよ!!茜!!」

菅井と守屋の追いかけっこシーンは結構シュールで笑ってしまった。広い会場をおもちゃの車でぷっぷーと走ったり、カフェと思わしき所で2人でカフェオレ前に喧嘩を始めたり、見ていて飽きなかった。途中新二期生が現れたのも思わぬサプライズだった。

セットで「欅坂」と書かれたバス停があったので、もしかして新二期生だけの「乗り遅れたバス」とか聞けるのかなと思ったけどそんなことはなかった。

この曲はサイレントマジョリティーのシングル入手時から聞いてたけれど、当時はどうも欅坂の曲群から浮いていて好きになれなかった。けど今思えば、この系統はけやき坂がしっかり引き継いでいたからこそ、他にこういう曲がなかっただけなんだなと思う。

今も日向坂のシングル表題は恋愛のときめきを歌った曲が多いし。

 

No.3 二人セゾン

小池美波センターの二人セゾンは初めて見る。

以前読んだ雑誌・bitにて「平手のソロダンスが秋冬ならば、私は春夏を表現しようと思って」と言っていたが、彼女の舞は力強くけれど笑顔で、平手と全く違った雰囲気で凄いと思った。

終始ライブにおける彼女のパフォーマンス力は素晴らしく、後半これほどまでに進化した一期生もいないように思う。

「生きるとは 変わること」

歌詞の意味を改めて噛み締める。

あと、佐藤詩織の振りがひとつひとつ素晴らしく映えていた。バレエ経験者の彼女のダンスは指先まで美しかった。もうこのスキルを大衆の前にさらすこともないのかと思うと非常に悔やまれる。

あ、あと何気なく「what did you say now?」の練るポジションを上村莉菜にしたのはGJ。

3rdシングル二人セゾンは秋に入ると必ずリピートしたくなる曲である。早くなった夕暮れの切なさとサビの切なさが相まって、木枯らしと共に涙を流す。ファン投票で「好きな曲」第一位に輝いたらしいけれどもそれもまあ頷ける。

 

No.4 太陽は見上げる人を選ばない

新二期生も参加し全員歌唱である。昔で言う「W-KEYAKIZAKAの歌」に近いものがある。

特に全員で坂道の直角三角形を作ったところはぐっときた。非常に美しい坂道だった。

この曲は1stアルバムにも収録されている曲だけれど、正直飛ばしていることが多かった。

映画のEDがこの曲だったことから、改めて聞いてみるけれど・・・、歌詞の意味を理解しながら聞くとしみる。

タイトルのせいでよく「制服と太陽」と混ざるは私だけか・・・?

 

No.5 制服と太陽

と思ったら、この曲である。個人映像で米谷奈々未がMVを作ろうとしていたのが懐かしい。

大学受験で一時期グループ活動を休止していた原田葵のVTRの後に流すのはエモいと思った。進学するのか、アイドルするのか、それとも両方なのか、休業するのか、卒業するのか。いろいろ選択肢がある中で、「休業して戻ってくる」という選択をとるのは非常に難しいことだったと思う。戻ってきてくれてありがとう。と言いたい。

原田葵、森田ひかる、小池美波の三人が冒頭で向き合いながら歌うのだけれど、じぃん・・ときてしまった。彼女達も僕達の見えないところでこういう選択を迫られてきた先輩でもあるのだろう。

この曲はとてもいい曲なのだけれど、出会うタイミングが遅くてどうも響き切らない。高校時代に出会っていたかった。

前半欅坂自体が「主に10代へ秋元が言いたいこと」を代弁するようなグループである節があったから、ある意味一番欅らしい曲なのかもしれない。

でも、僕達大人の心の中にも「大人」はいて、だからこそ僕達は欅の曲に何度も救われてきてたりするんですけどね。

 

No.6 世界には愛しかない

この曲はやっぱり守屋茜以外考えられない。なんでと言われれば難しいが、やはり守屋なのだと思う。そう、冒頭の歌いだしが一オクターブ高くて笑っちゃったとしてもやはり守屋茜しか考えられない。本人の雰囲気と曲が超絶マッチ。

そしてこの曲をパフォーマンスする時の、幸福感いっぱいな雰囲気がとても好きだ。あと2番Aメロの傘のダンスは欅のダンスの中でも一番好き。松田里奈菅井友香・・・だったっけ?踊っていたのは。

世界には愛しかない。この曲は櫻坂になっても何度も歌ってほしい。非常にシンプルなことだけれども、僕達は見失いがちで、結局欅も外野の言葉に踊らされた感じがあるので。

 

 

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このパンフの表紙が気に入っていてポスター代わりにずっと飾ってる。3-4、5-6、7-8verもメンバー替えてやってほしかった。

 

No.7 コンセントレーション

幻の9thアンダー曲である。人気が高く中毒者が多いとか。僕も何度も聞いた。乃木坂の四期生曲「I see.」に似てると思う。

この曲はまさかのパフォーマンスだった。狭い空間に正方形の光が点滅し、その真ん中でアンダーの5人がくるくる踊る。perfumeのような世界観。

まずの山﨑天の表現力の高さに驚いた。「誰が鐘を鳴らすのか?」の振りを毎回変えているところから推し量ることは出来たが、それでも想像以上だった。表情をしっかりつけながら踊っていて、背も高くスタイルいいから見入る。1-2年前の山﨑天とは大違いである。年齢と共に成長が見えるのは良い。

松平璃子も良かった。彼女は笑顔が下手で、どの歌を歌っているときも病人よろしく顔面蒼白で不人気なのもまあうん、頷けるのだけれど、この曲をはじめライブを通して笑顔がたくさん見られて良かった。ルックスは良いのだから、笑ってパフォーマンスすれば無敵である。頑張ってほしい。

あと齋藤冬優花。もうパフォでは何らいうことない。アンビバレントのMV終盤の表情、本人は気に入ってないみたいだけど僕は大好きです。力強いダンスがいいよね。

尾関梨香サイレントマジョリティー」のMVよろしく初期は「尾関スタイル」と茶化されたものだけれども、今じゃ二期生からの憧れをも集めるパフォ力の持ち主。こういう可愛い曲に彼女がいると安心する。

そう、そしてなんといっても小池美波小池美波センターだったのだけれどもまあパフォ完璧。そもそも声質と曲もマッチしていて、てかこの曲で彼女を目立たせるため一回選抜落としたのか?と思うくらい。特に最後のウインク。2回。2回するとは思わないじゃん!気絶越えて死んじゃうわ!!!

この曲は人数少ないのもあってアンダーよりかはもはやユニット感が強かった。。可愛くて最高だった。MVが見られずお蔵入りしているであろうことが、尚更惜しまれる。

「コンセントレーション♪」

これは口ずさんじゃった。

とっとと運営はこの5人で撮りなおしてMVを世に出せ。

 

No.8 Deadline

まさしく本物のユニット曲。ベストアルバム「永遠より長い一瞬」タイプB収録なので、(僕はタイプAしか買ってない)僕はここで初めて視聴した。

3拍子なのにワルツじゃないのが凄くアツい曲だなと思った。ブルースのような曲調。スクリーンと広い床に展開する映像はカリフォルニアを思わせるような荒野。歌詞もとても格好良かった。渡邉理佐がセンターなのもよく分かる。

そしてその3拍子を維持したままずんずん盛り上がっていくこの曲も、コンセントレーションが「cute」とするならばまさしく「cool」、両方とも非常に良い曲だと思う。

あとこれは是非日向坂齋藤京子にカバーしてもらいたい。

 

No.9 10月のプールに飛び込んだ

幻の9thシングル表題曲。ベストアルバムでフルを聞いたとき、結構いい曲だと思った。「世界には愛しかない」が春夏ならば、この曲は秋冬か。

特に二期生。二期生が中心の曲とは聞いていたが、この曲においての二期生は本当に強かった。二人ずつ抱き合って画面間近を通り過ぎていくところがあるのだけれど、そのどれもがいかにも「青春してます!!」感が凄くて、10月のプールの水しぶきが顔面にかかるかのよう。

特に藤吉夏鈴がこの曲ではよかった。笑っていたからか、何なのか。やっぱり存在感という一点においては、二期生において彼女が一番あると思う。

センターの森田ひかるは、この曲が発売中止になったことをどのような気持ちで受け止めたのだろう。平手の代理とはいえ決まったセンター。発売まで緊張、プレッシャーもあったけれど少なからずとも嬉しかったのもあるのではないか。小林由依菅井友香、田村保乃・・・強いライバルたちを押しのけて射止めたポジション。

多分、悔しかったんじゃないか。

それを考えると、櫻坂1stシングル「I’m fault」センターなのも尚更うなずける。歌詞が所謂べらんめえ口調なのも。悔しさをばねにした頑張り程難しく、けれど強いものはない。

 

No.10 砂塵

この曲はセンター絶対渡邉理佐だと思っていた。ヤクルトのCMでも彼女がセンターを貼っていたし。だけどまさか菅井友香だとは。

そして笑顔満面で歌ってくるとは。歌いだし、皆が座る中で笑顔の菅井が舞うところが一番良かった。なんでそんな笑顔なんだよ。最高だった。何があっても進むんだという強い意志を感じた。

この曲はアルバムで聞いたとき正直非常にいまいちだと思った。サビは耳に残れど地味だし。でも菅井センターのこのパフォーマンスを見て、好きな曲になった。私達は何があっても進んでいく。笑顔で。メッセージを感じる。

 

 

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No.11 風に吹かれても

もうこの曲は小林由依の曲ですよね。境遇も含めてね。小林由依のがもう逆にしっくりくるもん。

彼女が代理センターを務め始めたころは正直「うーん」という感じでしたが、菅井友香同様場数を踏めば踏むほどどんどん磨かれてきていて、顔のパーツの大きい目も相まって、非常に映えますね。凄い好き。

あと後半空飛んだのは笑った。いやまぁ昨日上村莉菜が飛んだっていうから誰か飛ぶだろうとは思ってたけどまあまさか本当に飛ぶとは。

けれど着地する時の振り付けがMVと違ってよかった。MVでは、皆が両手を上げて平手を迎える。その姿勢はある視点から見れば「崇拝」にも見える。けれど、今回は小林由依が着地する時はみんな手をたたいて楽しそうに笑っている。そこに小林由依も溶け込んでいく。手をたたく。

センターとはいえどそこに負担を掛けさせない。たまたまポジションが「真ん中」というだけであって、皆でパフォーマンスするんだ。という・・・否、の新しい方針が見えるかのような振りは素晴らしかった。

この曲自体は発売された時、正直ええ・・・と思った。めでたき当時の推し・石森がフロントの本当めでたき曲なのだけれども、なんか欅と違くない?と思った。でもシングル8枚(10枚)も出ればどんな曲があっても馴染みますね。ちなみにこの曲のMVでコンテナの上で笑顔になる石森虹花の1シーンがとても好きでした。

カラオケで歌うとこの曲だけキーがやたらめったら高いからやたらめったら歌いづらい。

 

No.12 アンビバレント

小池美波がセンターだとは思わないじゃん。1選抜落ちした者とは思えない。やはりあの時に堕落するのではなく頑張り続けたその結果なのだと思う。

「みいビバレント」もとても良かった。特に2番の千手観音の部分、後ろから土生瑞穂が抱きしめていたんですよね。崩れゆく欅のなかで努力を続け、坂道を必死で上ろうとした2人がここで抱き合う姿はぐっと来た。土生の抱擁。上ろう。つらくても。

「ちゃんとしていなくちゃ愛せない ちゃんとしすぎてても愛せない」

僕はこの曲のこの歌詞が非常に好き。

ちゃんとしていなくちゃ(欅坂を)愛せない 

ちゃんとしすぎてても(欅坂を)愛せない

そこの二律背反をうまく渡ったのが、まさしく小池美波土生瑞穂だと思います。

あとMVでは「単細胞」という平手友梨奈のシーン、あれは歴代MVの中でも最高の平手だと思います。

 

No.13 ガラスを割れ!

ここでいきなりなんか黒い怖い人達が出てくるんですよね。

誰やねん君達!!なんやねん君達!!もしかして欅坂のライブをつぶす気か!?と思ったら、彼らに対抗するように歩き始め、上から降ろされるジャケットに袖を通し始めるメンバー達。

ガラスを割れのMVにも出てきている「あの人達」だったとは・・・。

冒頭、この黒い人達と欅坂のメンバーが睨み合って喧嘩するシーンがある。

この黒い人は多分・・・外野の声や批判の声、アンチの声、文春を表していてそこに屈せず戦うぞという印象を受けた。

そして曲の一番のAメロ、ここは今までのパフォーマンスではメンバーVSメンバーで睨みを利かせる者だったと思うのですが、今回はメンバー全員VS黒い人達に変わってましたね。メンバー全員で外野の声を潰していく。一丸となって倒す。

その後のパフォーマンスは言わずもがな。力強く素晴らしかった。ただ小林が一人前に出始めたときは倒れないかと若干ヒヤリともしましたが・・・完全に杞憂でしたね。

あとメンバーの絶叫するような声がちょくちょく入っているのも、渾身!て感じでよかったです。こんしん!!

6thシングルのこの曲は、一時期めっちゃ聞いてました。頑張りたいときに一番利くんですよね。「出来ないと思い込んでいる自分≒ガラス」をぶち割ろうという強いメッセージを感じる。

カラオケでも唯一90点台叩き出せた曲。MVではゆいちゃんずが写るシーンが好きです。

 

No.14 誰がその鐘を鳴らすのか

そしてここでこの曲である。ようやく新二期生も登場。

最近何度もテレビで見た曲だけれども、彼女達にとって最後のパフォーマンスになるのかと思うと切なくなる。「一斉に口を噤んで」のところの山﨑天の振り付けが欅のマークになっていてさらに切なかった。

小林由依のポエトリーは力強い。大抵こういったパフォーマンスのポエトリーって僕的に消化不良なことが多いのだけれども、叫ばずけれど静かに力強く、凄くいいポエトリーの読みだったように思う。

この曲はデジタルシングル・・・はウォークマンの入れ方が面倒なのでベストアルバムから入れて聴いているけれど、最近ほとんど毎日聞いている。大園玲ちゃんもメッセージで言っていたが(確か)、2番のサビの「愛の救世主」の入り方が最高にエモい。

 

No.15 サイレントマジョリティ

そして最後はこの曲である。小林由依がセンター。

曲の節々にすすり泣く声が入っていて、けれど彼女達のダンスは力強く、僕達ファンの心を穿つ。特に小林由依の2番「大統領」の振りが凛としていた。

この曲は衣装を変えて、シングルのあの深緑の衣装にしていた。一期は勿論、二期・新二期も含め、全員にとって欅坂を象徴するこの服は思い入れのある衣装だったに違いない。

私達はこの服を着て「僕達」になり、欅坂46となった。

私達はこの服を着て凛と踊る彼女達に憧れて、オーディションという門扉を叩いた。

「君は君らしく 生きていく自由があるんだ」

この歌詞は櫻坂として活動するメンバー達は勿論、佐藤詩織石森虹花、その他卒業メンバーの生き方全てを肯定する。

 

櫻坂の白は一体どのような白になるのだろう。

彼女達らしい白を。輝く唯一の白を。

 

No.16 Nobody's fault

そしてまさかのここでの櫻坂1stシングル発表である。驚いた。いや、若干こういう可能性も考えないことはなかったけれどもそれでもまあ驚いた。

森田ひかるがセンターなのは想定内。衣装もまあ想定内。めちゃくちゃ可愛いな。

ただ曲調は予想外。もっと上品系かと思っていたら言葉遣い、「ガラスを割れ!」並みの男前さで笑った。

そして何といっても・・・選抜制度導入。

踊っているメンバーの少なさに正直驚いた。日向の全員選抜を櫻も継承すると思っていたから。

けれど、これでいいのかもしれない。

は結局「絆」に縛られすぎて崩れてしまった部分もある。全員選抜という制度も、その「絆」に基づくものであった。そして果たしてその「絆」は本物の絆であったか?

ならば、選抜制度を導入して、仲良しだけのグループからの脱却を図るのは有りなのかもしれない。

と、まで思わせてくれるのはやはりアンダー曲「コンセントレーション」が名曲だったから。アンダーもアンダーで最高のパフォーマンスを見せ、最高の曲へ昇華してくれるだろう。

そして、小池美波・尾関梨香・山﨑天とアンダーから選抜に這い上がってきた3人のように闘志を燃やし、2ndでは是非選抜を勝ち取ってほしい。

恐らくだけど、「10月のプールに飛び込んだ」の選抜から落ちた上村莉菜、井上梨名・関有美子、増本綺良・守屋麗奈辺りは、悔しさをばねに輝けるのではないか。いや・・・他のメンバーもだ。燃やせ、白い炎を。

ちなみに、渡辺梨加が外れたのは予想外だった。なんだかんだ人気で入るものかと思っていたから・・・。

あと、

我らが推し大園玲さん!!!!選抜おめでとう!!!!!

僕は音楽番組での彼女の活躍を見るために、テレビの購入を決意しました。

 

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初めてスキャンのアプリというものを使ってみた。

 

最後、ファンクラブ会員向けに各メンバーが櫻坂の衣装でこれからの抱負を語る場面が設けられた。櫻坂に進む全員が白い衣装をまとっている。

大園玲さんは振る舞いひとつひとつが落ち着いていて、礼もきちんとしていて、姿勢も綺麗で、ますます好きになった。

増本綺良は途中でつっかっかかって、笑ってしまった。あと藤吉夏鈴「ありがとうございました!!」一言で彼女らしいと思った。彼女だけ、サイレントマジョリティー終了後戻るとき、一人だけ凛とした表情で涙も見せてなかった。強いのだと思った。

松平璃子「私は自分を変えようと思ってオーディションを受けました。ただ・・・欅坂では変わりきれなかったので、櫻坂では花を咲かせられるよう、変われるよう頑張りたいです」おおむねこんな感じのことを言っていて、じぃん・・・と来てしまった。そもそも「大天使りこぴ」なのだから、櫻坂でも心機一転頑張ってほしい。今日のパフォーマンスで可能性を見たから、もっともっと、自分を信じて新しい坂を上ってほしい。

 

の終焉の直後にこうやっての始まりを見せるのは、メンバー・運営からのファンへのレスポンスのように僕は思った。

余韻に浸りたかったという言葉も多くネットで見かけたが、

この流れは「もうこれ以上ファンを絶望させない。絶対に」といったようなメッセージにも受け取れた。

信じていいですか

 

小林由依、小池美波、菅井友香、松平璃子、山﨑天、大園玲・・・そしてこうやって頑張っているメンバーが同じ次元の同じ国のどこかにいるからこそ、

僕達も明日を頑張れるのだ。

ここまで再燃した坂熱、そのまま櫻坂に継承し応援を続ける。

1stシングル12月だけど・・・紅白はどうなんでしょうね。落選は当然だと思うし、受かったら受かったでNHK大園玲が見られるのでとても幸せです。

 

以上である。

とても胸がアツくなった、ラストライブだった。

ちなみに終了後僕は力抜けてその場で寝てしまい、翌日もなんだか力が出ない。

メッセージアプリの引継ぎに失敗したからかもしれない。

それくらい、ラストライブが良かったからかもしれない。

いや、それくらい、そもそも僕が好きだったからかもしれない。分からない。

とりあえず、1stシングルの情報を楽しみに待っています。アンダー曲、ユニット曲、MV、知りたいことは山程あるので。

 

欅坂を超えろ 櫻坂46。

 

***

 

LINKS

映画も見た。これ、すげー「分かってる」感が強い最高の作品だった。

欅坂のファンは見といたほうがいい。

 

tunabook03.hatenablog.com

 

改名発表後の雑誌。小池美波のページがグラビア、インタビュー共に最高。

 

tunabook03.hatenablog.com