小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛』-史上最悪の続編-


あーもう台無しだよ。
僕の高校時代最も夢中に読んだラノベを蹂躙されるとは思わなかった。
筆者に。

嘘じゃない。

入間人間嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛』(KADOKAWA 2017年)の話をさせて下さい。


左さんのイラストの美しさがいまだ健在なのが唯一の救い。

【あらすじ】
あるところに双子の姉妹がいました。
姉・枝瀬あゆは父親に似ています。
「勘弁して」
妹は枝瀬まいは母親に似ています。
「あっはっは」

私には×が見えない。

一部あらすじより引用

【読むべき人】
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんの続きが気になる人。

【読むのを躊躇うべき人】
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん好きな人。

※酷評記事になります。
本作が好きという方は覚悟してお読みください。

【感想】
最悪だよ、最悪。

まず、作品として最悪。
後半に登場人物をぞろぞろ出すな!!!!
三章までのミスリード四章で暴くんだけど、
まぁその暴き方が雑。
まじで雑。
読者が置いてけぼり。
高校生の文芸部が出すような作品なら許されるんだろうが、
仮にもプロだろ?
10年プロやってる作家がやることじゃあない。

後文章がとにかく読みづらい。
言葉遊びがこの作者の味、といえば味なんだけど、
味だけで小説は成立するかというとまぁしないよね。
場面描写の欠落が多いので、いまいち何をしてるかわからない。
終始言葉をいじくりまわしているので、どこが大切なのか何を伝えたいのか今一つ読めない。
デビュー時こんなに読みづらかったかと思うほど。

あと
AさんがてくてくあるいてたらBさんとばったり出会いましたー
人との会話のはじまりがまじでこれだけ。
このパターン以外ないのか。
ポケモンじゃねぇんだぞ。

良いところ挙げるとすればまぁ基地外登場人物群でしょうね。
コラッタ・ポッポよろしく
頭おかしい登場人物ばっか出てきます。
基地外書かせたら彼の右に出るラノベ作家はいないでしょう。
基地外しか書けない作家だけど。

まぁ作品評価としてはこんな感じ。
・ミスリードが最後雑なので成立してない
・文章読みづらい
・人がポケモン
ポケモンばっか

ただ今作は作品としても最悪なくせに、
続編としても最悪。



さっき挙げたスリード
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんの魅力は
そういう不必要なミスリードではなかった。
基地外たちが活躍するベースがあって、スリードはエッセンス。
そういうバランスがあったからこそ
あれほど支持されたんだろうし当時珍しかった実写映画にもこぎつけられた。
ただ今作は
クソみたいな数のミスリードがベースで、ちょこっと基地外
って感じ。
しかもその基地外もさー・・・野球のバットふりまわすありきたりな感じ。
前は今まで読んだことないこんな基地外!!に溢れてたのにさー。
ともかくみーまーシリーズにとって不必要なミスリードが多すぎる。

そしてミスミスリードの末の真相。
もうこれが本当酷い。
前作はとりあえずなんだかんだハッピーエンドで終わったやん。
その続きを何故こんな不幸な話にする必要があるのか。
いうなれば
「おうじさまとおひめさまは結婚して幸せに暮らしました」
のあとに、
「でもふたりの間に生まれた子は、魔女に攫われ永遠に帰ってきませんでした」
みたいな感じ。
え、それつける?みたいな。
本作はそれをいけしゃあしゃあとやってるんですよ。
しかも本作はもっと酷い結末。
しかもしかもクソみたいなミスリード連発で一読で結末がわからんのもクソ。
どの面さげてこんな続編作ったのか。

あと本作は何気50年後まで描かれている。
そんな未来の話読みたい奴いねーよ・・・。
逆に筆者はそこまで綿密に考えてたのかと思うと正直、引く。

とか言うと、こういう主張があるかもしれない。
「嘘つきみーくんとまーちゃんの世界は、筆者が作り出した世界である。
ならば筆者の好き勝手やってもいいのでは?」

違う。
みーまーの世界は確かに筆者が作り出したのかもしれない。
けれどその世界は筆者だけのものでなく
世に出してしまった以上
何千何万といる読者のものでもある。
作品を発表することは、世界を共有すること。
みーまーの世界に何前何万の読者が、興奮し、楽しみ、魅了されたはず。
その世界を創造主の独断で不幸一色にするなんて無慈悲。
ましてやたくさんの読者の中ではるか昔に幸福で完結した世界を、不幸で塗りたくるなんて。
読者を蹂躙してると言っても過言じゃない。

あとタイトル。
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんの話じゃないよね?
なんで10年たってこのタイトル掲げたの?
せめて「賢いねえさまと馬鹿なわたし」とかにしろ。
売れない作家の続編商法だと思われるのがオチだぞ。
実際そうなのかもしれんが。

以上である。
作品としても質が低い。
続編としてはもう最悪。
そんな感じ。



スリードは今回まじでややこしいです。
割と読書習慣のある僕でも、ちんぷんかんぷん。
解説しているサイトを拝見してやっと理解した次第。
しかも解けたところであんまり気持ちのいいもんじゃないので、
クソミスリード

ちなみに、僕思うんだけど筆者もクソなんだけど
この作品持った編集もクソ。

まずこんなクソミスリード連発作品を訂正せず世に出したところがクソ。
続編としての最悪な展開を許可したところがクソ。
タイトル変えなかったところもクソ。
みーまー恒例のカバー裏をやらなかったところもクソ。

よく「筆者のオナニー」とかっていう言葉を見るけど、
今作は「筆者と編集のホモセッ××」を見せられている気分。

最近勢いないなと思ってはいた。
どうやら「電波的」「みーまー」を書かせた編集ではなく、
今違う編集者なんだそうな。
そりゃホモホモイチャイチャタイムの傍らに書く作品なんだから
ソ連発なんだろうな。
岡山行ってろ。

アスキーは今すぐ編集を変えろ。

もう僕は・・この作者の作品は「みーまー12」か、
万一みーまーがアニメ化するまではもう読まないな。
ニートなうだけど
こんなクソ作者に費やすほど、
時間も金もないんで。


もう貴方は「好きな作家」じゃない。
バイバイ。