※表紙画像閲覧注意
自殺特集と聞いて買った。
シカクオンラインで久々の在庫復活っていうし。
いやぁ~残念だよ。
実に残念だ。
僕はもっときったない!!下痢糞を期待していたよ。
「アシッド系下痢糞マガジン GEVO 第2号」(GEVO編集部 2015年)の話をさせて下さい。
【概要】
今度のゲボは自殺特集!
巻頭グラビア4ページ 下田メギ死す
自殺イラストもりだくさ~ん! ご遺体どうでしょう
カルト映画批評 自殺編
小説 アウトブレイクスーサイド
まんが ドン・フライえもん
怪奇漫画のすすめ 自殺篇
4コマ漫画 傘豚
【読むべき人】
・まぁ・・・自殺取り扱った漫画・映画に関心がある人
・小説は結構エモかったよ。
【感想】
自殺特集。且つ下痢糞って言うからすっごい期待したのに全然じゃん!って思った。
下痢糞を名乗るんだから、
自殺を考えている人を呼んで「なんで自殺するんですか?」もしくは自殺を考えていない人を呼んで「なんで自殺しないんですか?」って聞くくらいはするのかなー
樹海に行って自殺した死体でも撮ってくるのかなー
もしくは実際見た死体のコスプレでもやるのかなー
自殺して生還しちゃった人にインタビューするのかなー
自殺の名所でも行くのかなー
自殺した知人の足取りとか追うのかなー
もういっそのこと編集部の一人が自殺でもしてくれんのかなーって思ったけど全然そんなことはなかったです。
内容がね、基本すっごい薄いんですよ。
自殺のグラビア、これ白黒だし。自殺死体一覧、これはもう専門書読んだ方がよっぽどためになるというかインターネットで検索した方が濃い情報が出てきちゃうし。漫画、これに至っては意味わかんねえし。
企画自体がすっごい薄っぺらい。表紙の写真見て中身期待した分凄い損した気分になる。こんなんで下痢糞名乗らないので欲しい。ただのこれは、「アシッド系パンフレット」です。健全です。
下痢糞名乗るならもっと狂ってもっと頭おかしくなってもっと下品なこと考えろや。
せめて樹海、まぁ、百歩譲って新小岩駅、あわよくば新小岩井駅のホームの隅でうろうろしている人にちゃんと勇気が出るように応援!くらいはしてほしかったですね。
健全が過ぎる。
ただ、映画批評・漫画批評、あと小説はまぁ良かったです。
映画・漫画はそれぞれ詳しい人にインタビューしているので言わずもがな。小説はなんか知らんけどエモかった。エモみが胸に残った。
ただこれはそれぞれの執筆陣が仕事をしただけであって、編集部の仕事ではないんでしょ?下痢糞名乗るならもっと汚い魂胆見せろや。
以下簡単に各特集の感想を。
巻頭グラビア「下田メギ、死す」
撮影時の裏話とかじゃなくて、どういう設定で死んだのかとかそういうのを語ってほしかった。せっかくプロのメイクやるんだから綿密な設定の下ちゃんと自殺してほしかった。ちなみに、この下田メギさんのTwitter見たらVtuber化しててそれはまだわかるんだけどポケモンGO?していて凄く健全な健全な生活を送っていてもう僕が死んだ。せめてポケモン赤・緑とかやっていてほしかった。
LOVSTAR「ご遺体どうでしょう」
それっぽい絵だけですね。死体描写が秀逸な漫画を読んだ方が満足度高そう。「イノサン」とか。
プロじゃないんで中途半端なんですよ。この死体具合もまた。イノサンくらいド派手にグロテスクやってくれればカタルシスもあるんですけどね・・・。
コメントもまぁ調べるのが面倒だからってオリジナルのそれっぽいキャラクターを出すのはどうなんだろうって思う。まだミステリー小説とかの方が死体についての描写が詳しいのではないか。
てか巻末見たらお前が編集長なんかい。そりゃこんなぬっるいマガジン出来上がる訳だわ。
secilb「カルト映画批評 自殺篇」
主にロマン・ポランスキー監督「テナント 恐怖を借りた男」を中心に論じられている。これはちょっとタメになった。ポランスキー監督と言えば「ローズマリーの赤ちゃん」「戦場のピアニスト」やらで有名なポーランド出身の、映画に詳しくない僕ですら知っている監督である。その監督にこんな狂気にとちくるった自殺映画を撮っているなんて知らなかった。是非見たい。
他にも自殺を取り扱った映画が7つ紹介されている。黒沢清監督の「回路」は見たい。
さにし「アウトブレイク・スーサイド」
「だって、今時本気で思いつめて自殺する人いないもん」
ヒロインの台詞が凄く好き。自殺って言うのはそう、流行と同じくしてぴょい、と境界線を越えれば出来るモノだって気付いたのは僕は20代前半の大学生の頃でした。
このヒロインは女子高生の時に気付くんだからかなり早熟なそして賢い女の子なんだなぁって思った。そして、初めてパンケーキ屋に行くみたいにぴょいって行っちゃうんだから賢くて強くて凄いね。
スーパー軍司「ドン・フライえもん」
狂気が足んねぇ。ナメてんのかと。
緑の五寸釘「怪奇漫画のすすめ 第一回 自殺まんが編」
3、青木智子「自殺未遂」
読者である少年少女に、自殺の恐ろしさだけでなくメンヘラのめんどくささと相手をしていると最悪死ぬという事実をこんこんと説いた道徳的1冊です
メンヘラの相手をしていると自分もメンヘラになってそれで病んで自殺する。過程もちゃんと説くのが大事だと思う。助け合いが美しいこと、正しいこととされているからメンヘラはどんどん増えて歪んだアイがあちらこちらで誕生するんだ。
僕はこれを大学時代の友達同士のアベックで学んだ。法学部のある3号館でアンアンした話は何故か部活中みんな知っていた。
牡丹棚「傘豚2」
カサブタでリアルに悩んでいる芯Þからするとっもっとカサブタに対してこだわってほしいと思う。
物理的なモノではなくて、かさぶたをも痛々しくメリメリめくって(なおその時の西川は恍惚とした表情をしていることにする)、その皮を投げつけるくらいのことはしてほしかった。
もしくはもう目の前で目暮れていく様を見せて精神的ダメージを与えたうえで血液で直接目つぶし。
もっとカサブタに対してこだわってほしかったですね。
おいでよ!!下劣荘
こんな薄っぺらい下痢糞(笑)におたよりを送って来てくれる読者ってもうそれ神様だからもとたてまつって崇めておけよ。
以上である。
薄っぺらい。とにかく薄っぺらい。
自殺特集と言うことで買ったけれども、別の号買うことはまぁ・・・ないでしょうね。
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LNKS
購入した同人誌屋のシカクが出した本の感想
20220714 これは今年の初めくらいに書いた記事ですね。うっわ~自殺やん!!おもしろそ!!という高い期待値に裏切られた感情がダイレクトに書かれてますね。まぁしゃーない。その他にもシカクさんでは色んな同人誌を購入しているのですがもれなく積んでいる。しゃーない。
今のところ、どっかの公民館のフリーペーパーコーナーに置いてお年寄りの度肝を抜くくらいしか使い道思いつかないです。