小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

泰三子『ハコヅメ~警察女子の逆襲~ 1-2』-女性警察官のドタバタ★日常活劇!!-

 

 

はえ~。警察官って大変なんだなぁ。

 

 

泰三子『ハコヅメ~警察女子の逆襲~ 1-2』(講談社 2018年)の話をさせて下さい。

 

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【あらすじ!!】

「もう辞めてやる!」

辞表を握り締めた新米女性警察官・川合の交番に、

なぜか刑事課から超美人の藤部長が配属されてきた。

岡島県警(の男性陣)を絶望におとしいれるコンビの誕生である。

 

#某県警に勤めること10年、

隠そうとしても漏れ出てくる作者の本音がヤバい!

労働基準法は警察官に「一部」適用外。

 

理不尽のち愚痴、時々がんばる、

誰も見たことのない警察漫画。

 

1巻裏表紙より

 

 

【読むべき人】

・ギャグ漫画好きな人(1巻は結構雑な部分が多いですが、2巻は結構洗練されていきます。あ、多分これ巻数重ねるごとにどんどん面白くなるやつだ・・・)

・警察官志している人

・将来の夢に警察官がある人

・女性警察官

 

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そういや自撮り棒ってここ1-2年でめっきりみなくなったよね。

 

【感想】

ハコヅメ。去年の「BRUTUS」の漫画特集に掲載されていて興味はあったんだけど、まさかドラマ化するとは思わなかった。まじか。

しかも主演は戸田恵梨香永野芽郁。ゴールデンタイム帯。深夜じゃない。まじか。

という訳で、

「流行に乗り遅れるわけにはいかない!!!!!」

と奮い立って、近くの貸しコミック屋で借りて読んだ夏。

いやだって・・・一冊600円くらいでしょ?全巻揃えると9000円くらいでしょ・・・?高いよ・・・。

 

そして一通り読んだんですけど・・・いやぁー、ばっちばちに面白いですね。

まず、警察官10年務めた漫画家なんですよ。

シンプルに滅茶苦茶勉強になる。

警察官って普段こういうことしてるんだ~。みたいな。

交番や警察って、道端でよく見ますけど何してるのか意外と全然わかんないじゃないですか。まさかドラマみたいに常に容疑者追いかけている訳じゃあるまいし。

それが全部わ・か・り・ま・す!(ワオ!!)

 

あと今回副題が「交番女子の逆襲」。

そう、この漫画自体がまさしく「秦三子先生の逆襲」みたいなもんで、女性警察官の不満に思うことや鬱憤あれこれギッシリ掲載されています。

女性警察官もまぁ普通に警察である前に「働く女性」であるわけで・・・。

例えば2巻の合コンのエピソード。公務員だから社内恋愛が多いのかな?と思いきやそういうわけでもないらしい。

例えば1巻の小学校で行われる交通安全講習。男性よりもやっぱり女性の方が(子供が)とっつきやすいらしく、色々仕事を押し付けられることにたする不満。みたいな。

今まで「警察官」ものはあっても、「女性警察官」の不満や愚痴って聞いたことないじゃないですか。

漫画という媒体使って、女性警察官のあれこれを国に告発する漫画それが「ハコヅメ」・・・。

 

あと面白いと思った部分は、犯人のあれこれですね。

大抵の漫画は「犯人を捕まえる」までが描かれることが多いんですが、

本書では「犯人を捕まえた」後が描かれています。

主に事情聴取。そら、相手は知らない人な上警察官な訳ですから、犯人は簡単には口を割らない訳ですよ。そこをどう割るのか。そしてそこには一体いかなる真実が・・・?といった具合。

なかなかこれが面白い。

「犯人=悪い人」では済まない様々な事情があったりして、思わずうっ・・・と涙腺にくる場面も。

「警察24時」とかいう番組が好きな人は、本書も絶対好きだと思います。

 

そしてギャグ。基本キレッキレ。

ただ公務員辞めてそのまま描いた漫画・・・、要するにほとんど下積みがないために、1巻は正直結構雑な部分が目立つ。一読しただけではギャグが分かりづらかったり、コマ割りがダメで(多分秦先生の苦手なところだと思う)場面の切り替わりが分かりづらかったりする。

ただ2巻になってくるとそういうところもどんどん減っていって、ギャグのキレがますます洗練されていきます。あ、これ3巻4巻、もっと面白くなるパターンじゃん・・・15巻まで出てるけど15巻まで読んだら一体どうなってしまうんだ・・・?

 

 

 

 

以下簡単に各話の感想と、勉強になった部分を書いていく。

ネタバレは差し支えない程度にする。

 

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1巻

「そもそも子どもが好きなんて優しくてまともな女が警察官になる訳ないじゃないですか」1巻表紙裏より

 

その1 アンボックス(箱から逃げる):新人女性警察官・河合は辞表を握りしめていた。

表紙裏の名言が出ているのもこの話です。草。

でも後半の、小学生の「どうしてルールは守らないといけないんですか」p.20という問いに対する答えがじん、ときました。

川合「昨日お巡りさんはある泥棒と話をしました。(中略)私はその人に”泥棒する町はどうあって決めるのですか?”と聞いてみました。とぉっても怖いお回りさんにたくさん怒られた泥棒さんはとても反省したので教えてくれました

泥棒が狙うのは子供が自転車の二人乗りしているのをよく見る町だと

ルール違反ができるってことは周りの人が注意しない町ってことだから泥棒みたいなな悪いことをしやすい環境なんだと(中略)

まだ小さなみなさんですがみなさんが守る一つ一つの小さなルールは確実にこの町を守っているんです」pp.22-24

名言じゃないですか?これ。

ルールを守らないかんのは何故?ってこれ大人でも抱く疑問だと思うんですよ。社会の維持のため、と頭ではわかっていてもいまひとつ神芯を喰って理解しきれていない部分がある。ましてやそれを子供に分かりやすく説明するなんて・・・無理では!?

それをこんなにもかみ砕いて説明しているのは・・・さすが作者元女性警察官!って思いましたね。それを言っているのが藤部長ではなく、辞表握りしめていた川合っていうのも良かった。一つの事件を通して成長したんだな・・・っていう。まぁまだ1話なんですけど。

あと序盤、川合がなぜ女性警察官になろうと思ったのかの理由も描かれています。いやぁ・・・僕からしてみれば高校卒業後就職してる人って本当皆凄いと思うよ。ましてや警察官なんて・・・。普通楽したいなら大学行かない・・・?って思うもん。専門学校ですらイヤだもん。2年しかないし。

 

その2 サンドバッグ:2話にしてまさかの川合父の登場だ!!!

藤部長「何があっても遺族は大切にしてもらえるよ」

川合「生きている職員は大切にしてもらえないんでしょうか」p.36

ハコヅメ読んで知ったんですけど警察官って休日出勤も当たり前業務時間外出勤も当たり前なんですね。ビックリした。そりゃ警察官やめるっていう人も出てくるわな・・・。でも遺族まで大切にしてくれる「福利厚生」があるとは知らなかった。

あと川合が何故公務員目指したか理由が描かれています。浅くていいですね。公務員目指す人の大抵の理由ってやっぱこういう浅いところにあるんじゃないですかね?

 

その3 ビギナーズラック:家出少女が出て来たぞ!!!

警察学校の教官「あんた達は性的内容の供述を聴取することが多い 聞き手の知識不足による支障が出ないように今から言うことを魂に刻みこめ エロ系用語をマスターしろ」p.52

警察学校で実施されっるエロ用語を覚える授業・・・今回の川合を見ると本当大事な授業だったようです。これ受けるためだけに警察学校入ってもいいな。まぁ僕には必要ないですが・・・。

でもカタカナや砕けた言葉ひとつひとつを漢字に直さないといけないらしく、大変だなあと思いました。大変だなあ。

ちなみに、この話の序盤で藤部長が、喫煙所ですぱすぱ吸っていた未成年達に電話番号を教えるシーンがあるのですが、ここが1巻で一番キレッキレで好きですね。草生えるわ。

 

その4 ポリス・ジャングル:刑事課の紅一点(男性恐怖症)牧高さんの登場だ!

藤部長「すみませんね 警察は指名制じゃないんでご希望には添えませんがちゃんと公平中立にお話をうかがいます」p.75

DV男「チェンジで」p.76

事情聴取って指名制じゃないんですね。確かに言われてみれば当たり前か。

あとやっぱり「刑事課なんてて他のお役所よりリーゼント率高いだけ ただの地方公務員なんだから」p.68 リーゼント多いんだ~。比較的強面に描かれているおっさんが多かったんですけど、やっぱ刑事課って男の巣窟なんですね。こわ。

あと川合が警察官目指した理由も浅かったですが、牧高さんも負けず劣らず浅くて良かったですね。

 

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その5 エース登場!:源刑事と山田がとうとうペアで出てきやがった!!

ばばあ「ダンナがくたばってから一人で生活してるとさ 人の為に作ってた料理も自分の為だけなら面倒でそのうち総菜をレジに通すのも面倒になってしまって」p.92

万引きに走るじじい・ばばあの心境が描かれています。結構心に来る・・・。寂しい、よりかは面倒くさいから来るんだなぁ・・・。

後半源刑事の敏腕によって解決するのですが、いやはや。孤独が人を犯罪にはしらせる。これ如何に。

ちなみにこの話15ページほどなんですが、源刑事が出てくるエピソード2つうまくぎゅっと詰め込まれているんですよ。15ページって感じが全然しない。32ページくらいだと思った。構成がめちゃくちゃ上手い一話だと思います。

 

その6 遺体は語る:おじいさんがおうちで亡くなった!!出むくぞ!!

藤部長「基本病院で亡くなった場合以外検死をしなくちゃいけないの 殺人とかの事件性がないか確認するためご遺体を見分させてもらうの 明らかな自殺や病死でも検死はしなくちゃいけないんだけど 特に最近は独居高齢者が自宅で亡くなるケースも多くて検死件数はかなりあるよ」p.106

事故物件とかの怖い話でやたらめったら警察出てくるな~とは思っていましたが、これでか!!なるほど。病院以外は警察介入不可避なんですね。初めて知った。

手を合わせたり排泄物を処理したり裸にしたり・・・一連の流れが描かれていて勉強になりました。

あと全然優しくない優太君が出てきます。なぜ彼がグレたのか?その要因と見える母親・・・が一話通して読むと全然違う風に見えるのも面白かったです。

 

その7 拝啓お犬様:警察犬登場だ!!

源部長「けいさつけんはすごい能力を持ってはいるけどその分超デリケートなの 大きな音だけで三半規管やられてフラフラになるしちょっとの臭気も捜索の邪魔になるし ともかくお犬様には絶対服従 課長くらいだと思って接しろ」p.122

警察犬ってそういう感じなんだ~ってなる一話。警察官優位だと思ってた。犬優位。

てかそもそも女性警察官って捜索に参加しないといけないんだ。大変だな。でもちょっと遠足ぽくって楽しそうなのは、本書がギャグ漫画だからなんでしょうね。

 

その8 ランナーズ・ハイ:マラソン開催!!

川合「信号機を私が動かすんですか?」p.140

ラソンでの警察というと白バイのイメージがありますが、あれは所謂「花形」で、他にも色々やってるんですね。それ自体初めて知った。初めて知ること、多すぎる。

そういった有象無象の仕事をサボろうとした川合が、道中で見つけた手配中の暴走族の男をひたすらに追いかけるランナーズ・ハイ」!!

ただでさえ初めての業務でどたばたしてるのに・・・大変だあ・・・。

でも一巻の冒頭で辞表を握りしめていた子が、最後の最後こうやって犯人を追いかける姿を見ると・・・ちょっと涙腺にくるものがありますね。

女性警察官として成長しつつあるんだなぁ・・・。

 

ちなみに本書で今はもう「婦人警官」は死語だと知りました。

 

 

 

 

 

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2巻

「カタギと知り合える貴重なチャンス 気合入れてくよ」表紙裏より

 

その9 深夜のパトロール:眠みマックスの川合が夜の学校全力疾走!!

川合「警察官が休めないような社会とクラウンパトの乗り心地の良さが悪いと思いません?」p.5

深夜のパト内で寝てしまった川合を藤部長が嗜めます。いやでも眠くならない訳がない。本当大変だぁ・・・僕は車乘るともうすぐ眠くなるのでちょっともう・・・。

そして絵にかいたような「おとり捜査」が見られる一話です。罰として「おとり」になる川合。大事件じゃなくてもおとり捜査って行われるんだーと思った。あと川合は1巻最後でも走ってましたが今回も走ってます。

漫画の女性キャラって走ると多少なりともエロスを感じるものなんですが、川合には一切感じないの、これ如何に。

 

その10 VS.チカン:山田目線の話だ!痴漢を取り調べるぞ!

山田「洗濯機うじ虫浮いてんですけどまた腐乱死体の検死の後の服いれましたね」

源部長「え?全部払ったと思ったのに」p.22

冒頭のこの会話好きですね。腐乱死体が警察官にとってグロでも何でもないただの日常の出来事であることがぬるっと描かれていて。

でもこの話のメインは痴漢捜査。特に勉強になったのは「再現」。

山田「犯行時の状況を明らかにするため当時の立ち位置やポーズを再現する捜査です」p.31

そんな捜査やるんだ!?しかも写真撮るんだ!?うかうか痴漢もしてらんねぇなあ!?になります。痴漢モノ見て興奮してしたくてしたくてたまらない時があるって人は是非この話読んだ方がいいです。萎えます。

 

その11 暴走ポリス:事件が起きた!!パトカー走らせろ!!

北条班長「捜査一係北条班入ります」p.38

刑事達がパトカーで犯罪者を追いかける時・・・必死&一生懸命。だから多少なりともまぁ起こりますよね。事故。って話。

時々パトカーが事故を起こしたってニュースになるけどその裏側が描かれます。こういう事情があったんだなぁ・・・いやでもダメだろ。

結構今まで、警察学校成績ビリだった源部長の「良い部分」しか描かれませんでしたが、ここでは徹底して「成績ビリだった部分」まぁいうなれば「悪い部分」が描かれています。面白い一話。

あとぬるっと、今まで出てきた刑事達が「北条班」ということも明らかになります。いやいやBLEACH「護挺十三隊」よろしくクールに登場しているけど、初登場シーンが説教されるシーンというのもどうなんだ・・・。リーゼントの北条班長、山田・源部長ペア、そして牧高・那須部長の5人だったんですね。なるほど。

 

その12 尾行選手権:藤ペアVS源ペアで薬物の売人アベック検挙対決!!

川合「張り込みなんであんパン持ってきたんですけど食べていいすか」

源部長「いいよ」p.62

尾行ってこうやるんだ~張り込みってこうやるんだ~になる一話ですが、まぁメインは藤部長・川合・源部長・山田のドタバタですよね。どったんばったん。特に上記の会話が好き。

山田がちょろまかしーで可愛いですね。お前そんなんでころっとやられて刑事やれんのかっていう・・・。

あとヌルっと山田と藤部長が元ペアだったことが明かされます。おいおい山田、お前まさかこの後藤部長に恋、しちゃうのか・・・?恋愛スクエア、期待していいのかこれ・・・?

 

その13 人たらし:つかまえたシャブの売人の女の調査を源部長と川合でやるぞ!

源部長「被疑者の生いたちや学歴・職歴これまでの半生を聞いてまとめたものを 身上調査というんだ 検事や裁判官に被疑者がどんな人物か知ってもらうためのものだよ」p.78

1巻でも描写されていた源部長の事情聴取の敏腕・・・パート2。しかも今回クスリが関わっていて前回よりグレードアップ。「人たらし」・・・源部長凄いですね。まさか最後の最後で鮮やかに自然になめらかに、言わせてしまうなんて。しかも最後また・・・泣かせるんですよね。

川合「女性被疑者のサラリと語る過去が壮絶なの毎回ビビる・・・・・」p.79

そして情にながされる川合をやんわりいなす藤部長も良い上司すぎる・・・。

 

その14 合コン狂騒曲:合コンに参加した藤ペア。まさかの隣で源ペアが同じく合コンやっているとはつゆ知らず・・・。

源部長「いやそっちも徹夜明けの非番でしょ なに寸暇を惜しんで合コン来てるの!?セミかよ!生き急ぐな!!」p.91

合コンでどったんばったんする4人が見られます。

男性警察官が看護師を狙う理由がさらりと書かれます。いやぁ・・・確かにそう考えると看護師って女性就くべき職業ナンバーワンだよなぁ・・・。生まれ変わったら幼少期からナースを目指して順当に育ちたい。途中でアニメとか漫画とかラノベとかそういうサブカルに毒されることなく順当に全うに生まれ変わりてぇ・・・。

あと女性警察官・・・休日もナチュラルにお仕事しててこりゃあ大変だぁ・・・。平日も深夜まで仕事してんのに・・・。川合は今回藤聖子部長という、ペアの相手に恵まれたけれども、これペアの相手クソだったら休日なしだとやってらんないでしょ・・・。

 

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その15 正義の暴走:敷根巡査登場!!うぜえ!!!

藤部長「こんな現場こそ女が必要なの 収拾がつかなくなったい威嚇合戦をお互いのメンツを潰さず手打ちにできる・・・きっかけとなる存在が」p.120

女性警察官が最も活躍できる場の一つを描いた話。折り合いがつかなくなった刑事VSヤクザの喧嘩をさらりと止める藤部長、格好いい。なるほどなぁ・・・と思った。なるほどなぁ・・・。女性警察官が活躍する場所ってまさしく1巻で描かれていたような小学校の講習くらいしか浮かばなかったから、どんどん藤部長には活躍して僕を翻弄してほしいですね。

あと敷根巡査。やる気にみちみちた背局的な優等生、ならではのうざさ。いやうぜ~。誌面ごしでもうぜえ。でもこういうキャラがいるということは、こういう人も実際いるということなんでしょうね。

川合「この荒ぶり方・・・制服に自我のっとられてるとしか思えないんですけど・・・」p.112

きっとコイツは、「親に幼少期からずっと言われてて」とか「新選組に憧れて」とかじゃない、ちゃんとした理由で警察官になったんだろうな。

あとおまけ漫画で町山警察署の若手警察官育成プログラムが描かれています。大抵の職場で源部長のような人がいないから、離職率ってどんどん上がるんじゃないですかね・・・?

 

その16 筋肉バカ:副署長は武道採用出身だ!

川合「私の動機の武道採用「どうせ配属機動隊っしょ」って勉強はほとんどしてなかったんですけどその・・・副署長とか・・・あの・・・偉くなる方もいらっしゃるんですね」p.128

上記の台詞とうとうと本人の前で言う川合ちゃん強すぎて草。

副署長のちょっと・・・いや、ちょー格好いい所が見られる話。武道経験者だからと言って、無理やり武道シーンを入れないのも好感が持てますね。

ぬるっと警察豆知識もぎっしり入っている回でした。昇任するには試験がいること、武道採用者どいう枠があること、けいさつがっこうでは毎日4キロ走らされること、そして女性警察官ならではの活躍。92へぇくらい。

あと今回のケースは徹底してムカつく女性犯罪者でしたが、容赦なく逮捕されるのもすかっとしました。でもああいうケースって実際あるんだろうな・・・大変すぎるぜ警察官。

 

その17 逮捕術:副所長のもとで道場で特訓!!

川合「お父ちゃん 警察官の大切な仕事のひとつに警察技科訓練というものがあります

市民や自分の身を守るために柔道・剣道や逮捕術の訓練を署の道場で週に一度行っています

執行力強化のため 訓練は毎回真剣そのものです」p.143

まず警察官が週に一度の頻度で道場で特訓しているという事実にビビるよね。知らなかった。まぁやりたくないよねゴネるよね。多分2巻のなかで一番コントやっている回でもある。

でも定年間近の警察官が20代にまじって訓練するのは・・・体力的にも厳しいだろうなぁ・・・。大変だ・・・。

藤部長「熊とゴリラのハーフなの」p.151

藤部長のジト目は素晴らしいと前々から思っておりましたが、ここのジト目が歴代最高峰のジト目ですね。ごちそうさまです。

 

 

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一番右は西野七瀬。分かる~。

 

 

以上である。

なかなか面白い漫画だった。勉強になるし笑える。

警察官目指す、興味がある中高生は是非読んでおくべきだと思う。

 

ちなみに実写ドラマ化、メインの4人のキャスティング・・・プロデューサーの作品愛が伝わりますね。藤部長の期の強い所は戸田恵梨香まんまだし、川合のぽんこつだけどがんばる!感は永野芽郁っぽいし、源部長の人たらしでイケメンだけどちょっとあほっぽい顔且つ若干のつり目は三浦翔平まんまだし、山田の目付きの悪さは山田裕貴っぽいわな。苗字も一緒だし。

一通り読んだらドラマも齧ってみようかなあ。

 

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LINKS

紹介されてたBRUTUSの感想

 

tunabook03.hatenablog.com