「MODE-J ジェニーinトーキョー・ファッション」(グラフィック社 2002年)の話をさせて下さい。
【概要】
ジェニーは二ホンの女のコたちに長い間かわいがられてきたファッション・ドールです。
21世紀初頭、世界で注目を集めているトーキョーという街の人びとの、さまざまなスタイル、いろんな気分を、
元気いっぱいの日本人デザイナー21人(23ブランド)の皆さんに、
ジェニーと一緒に表現してもらいました。
カバー裏より
【読むべき人】
・ジェニーちゃんが好きな人
・ジェニーフレンズが好きな人
(本書登場フレンズ:アベル、シオン、たまき、ナオミ、キサラ、レイフ等)
・2002年頃ファッションを楽しむティーンだった人
・2000年前後記憶喪失者
【感想】
男の魅力っていうのは、
どうやってあなたの電話番号を聞き出すかによって表れるものよ。
でも同時に女の魅力っていうのは、
あなたがどこのドレスメーカーの服を選んで着ているのか、というところに表れるものなのよ。
Lilly Dachē
***
昔、まだ年齢が一桁の頃、
僕はリカちゃん派はなくジェニー党だった。
顔が好きだった。リカちゃんは常に横(左)を向いている気がして、それが気に食わなかった。でもジェニーちゃんは常に真正面を向いている。
僕を見ている。
それが好きだった。
年齢が二桁になり久しく、
再びドール趣味へとどっぷり嵌っている僕は、
だから、
この本の存在を知った時にもうクリックせざるを得なかった。
***
彼女のボーイフレンドのTシャツとパンツを穿いている時こそ、
女性は信じられないくらい魅力的になると思うのだがね。
***
本作では21人のデザイナー達がジェニー・ジェニーフレンズをデザインしている。
服小物から・・・メイク(カスタムされているものも多い)、背景、撮影方法まで。
多種多様の21の世界が詰まっている。
以下簡単に21人のデザイナー達の世界を簡単に★1~★5で評しておこうと思う。
そうすることで、僕にとってジェニーちゃんとは何なのか。ドールとは何なのか。生涯答えが出ないその問の、しかし少なからず何らかのヒントは手に入れられると考えるからだ。
01 永澤陽一:★★★★★
冒頭はまさかの近世ヨーロッパ貴族風である。さすがはデザイナー、がっつりその衣装も作りこんでいるから結構見ごたえがある。
登場しているドールフレンズの数(リエも登場。チャールズ、ロザーナ、マイクなど初めて聞くフレンズも)からして一番手が込んでいるのかもしれない。だからトップバッターだったのかな。
「今回のような装飾的な衣装を(人形に)着せることによって、より、人形それぞれの個性が浮き出てくる、今まで見慣れた人形らしい服を着ている時は気づか買った、もう一つの表情が生まれたんです。「へえ、こんな顔をしていたんだ」と」
とデザイナーも言っているが、僕もそう思う。
そして多分この人は男性・・・というのもあるけど、恐らくタカラドールで遊んだ過去をもたない人だと思う。
そういった人・・・特にその道のプロが本気でジェニー達をデザインしたらどうなるのか。
爆発的化学反応。
02 板倉健二:★★★★☆
表紙にもなっているジェニーをデザインしたデザイナーである。
表紙のジェニーは素晴らしいと思う。斬新な髪型は似合っているし、ボタンをたくさんつけた個性的なスカートもドール服ならではだと思う。ネックレスやコートの縫い目の糸の色など、細かい所もこだわっている。一度見たら忘れられないジェニーになっていると思う。
ただ4ページ中後半2ページが個人的に受け付けなかった。
ジェニーにほどこしたメイクがあまりにも個性的すぎる。これでは人形である必要性を感じられない。人間でもよくないか?と思ってしまう。
コメントも、服に対するこだわりはアツく語っているが、ヘアメイクは別の人に頼んだと言っている。そこまでこだわりぬいてほしかった。惜しい。
よって★1つマイナス。
03 チダコウイチ:★★★★★
「「OUT of ACTION」(自身が手掛けるブランド)は、トレーナーとかTシャツが中心のふつうの服なので、ジェニー(人形)の「お洋服」という感じがしていなく、出来上がるまでは実は不安でした。出来上がって見たら、普通の服なのに見たことがない雰囲気で、すごく可愛く、ビックリしました」
本書で一番かわいくドールが撮れている。使用しているのはジェニーフレンドのアベル。
シンプルに、デザイナーが手掛けるブランドの服をジェニー(アベル)が着たらどうなるか、に徹底した4ページであるがこれがまぁ、可愛い。
タカラドール×リアルクローズ。
今では全然珍しくないが、当時は相当珍しかったのではないかと思う。それをよくここまでうまく落とし込めたな・・・といった印象。
これを見たらジェニー者は、金髪ストレートのアベルが絶対絶対欲しくなる。
04 杉本ちゆき:★★★★☆
毛糸で編んだニット素材で、どれだけジェニーをお洒落にできるか。
実際、ドールの毛糸服・・・とくにハンドメイドだと「もっさり」した感じが否めないものが多い。モデルが小さい分毛糸の網目の大きさがもたついて、ダサい印象が先行しやすい。
それを見事に「CHIYUKI」(ブランド名)に昇華させることに成功している。
ファッションショー風のディスプレイも好み。
だけど、もっと洗練出来たのではないかと思う。もっと突き詰めることは出来たのではないか。
髪型と靴は果たして揃える意味はあったのか。
05 山下隆生:★☆☆☆☆
微妙。
ジェニーに針をたくさん刺した髪型をさせているが、果たしてそこまでする必要があったのか。シンプルに痛そうにしか見えない。
アベルに網のようなものを顔に食い込ませているが、果たしてそこまでする必要があったのか。シンプルにかわいそうにしか見えない。
巻末のコメント欄も一人意味わからんポエムを掲載しており不快。
06 寺島真由実:★☆☆☆☆
まずジェニーの写真が小さい。これをパターン化して模様にするくらいなら、一枚丸々しっかり鑑賞したかった。
あと写真を通して伝えたいメッセージ性も何も読み取れない。意味が分からない。
巻末コメントに「着る側の持つ空気を包むような洋服が作れたらいいなと思っています」とあるが、こんなに小さい写真では空気も雰囲気もクソもないと思う。
自身のブランドの宣伝しかしていない。そのブランドも検索したら、現存はしないようだ。ざまあみろと思った。
07 小西良幸:★★★★★
嫌いじゃない。良いと思う。
ジェニーがボーイフレンドのレイフをビンタしようとしている1枚である。衝撃のワンシーン。ナイフのような切れ味の瞬間。
まず動きが制限されたタカラドールで「ビンタをしようとしている」動きを再現しているのが凄いと思う。
つり上がった眉にカスタムされたジェニーの表情は鬼気迫るものがある。
逆にレイフの表情は、(恐らく)ノンカスタムにも関わらず非常に情けなく見える。
そして誌面のデザインをふんだんに使い読者に訴える、
誌面越しに伝わる女性(ジェニー)の怒りの爆発・・・。
一度見たら忘れられない1枚。
あと衣装も一切手を抜いていないところも好印象。特にジェニーのブーツ・ピアス、レイフのアンダーは見もの。
さすがはドン小西といったところか。
08 菊地智揮:★★★☆☆
自身のブランド「surge」にのっとって、Tシャツ×ジーンズに徹したデザイン。
当時は新しかったかもしれないが、今見ると無難過ぎる。
というか人形よりも、一緒に掲載されていた当時の渋谷に目が奪われる。109周辺である。一見あまり変わらないように見えて、結構変わっている。HMVが凄い大きい看板を渋谷駅前に堂々と掲げている。そうか当時はCD全盛期の時代でもあるのか。
その渋谷にTシャツをまるまる着せてるコラージュのが圧巻。
09 畠山巧:★★★★☆
ジェニー×♥♠♣♦がモチーフの一枚。
悪くない。服は勿論髪型だって凄く凝っているし、魅せ方も面白い。楽しんで制作側が取り組んでいるのが伝わってくる。
ただモチーフがあまりにも無難で、真新しさは感じられない。ので★マイナス。
ちなみに巻末に掲載されているデザイナーの写真が結構ムロツヨシ。
10 平子礼子:★★★★☆
4ページ中、前半2ページは最高。ジェニー・キサラ・シオン。ブランドの服は3人にとてもよく似合っているし、表情もついている。特にキサラの表情は目を見張るものがある。
しかし後半2ページがよくわからなかった。3人が回転?している写真なのだが回転させる意味が分からないし、そのモーションのせいで3人の写真が良く見えない。
「人形というのは、昔から私たち人間のすぐそばにあって、常に私達を見返りもなく見守ってくれてる大切な存在であり、そして私達はそれを創り続けている、ということです」
しかし自身の手掛けたデザインに言及するデザイナーは多いけど、人形という存在自体にここまで深く考察して言及したデザイナーか彼女のみ。
よってちょっと甘く見て★4。
11 水原雅代:★★★★★★★★★★
シオン2人を使った圧巻の世界観である。圧倒的にこの写真が、本書の中で素晴らしい。★5つじゃ足りない。★10。
服のデザインといい髪型といいモデルの表情といい背景といい世界観といい圧巻の一言。6ページにわたる、この3枚の写真を見るがために本書を手に入れたんだ、と言っても過言ではないくらい。
「小学一年生のクリスマスに、母からバービー人形をプレゼントされました」
デザイナー本人が幼少期に人形の服を作る経験をしていたようだ。
幼少期の「好き」って、やっぱりずっと「好き」なんだなぁと思う。だから僕は今もこれからも多分死ぬまで、人形が好きだろうという根拠のない確信がある。
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女の子はジーンズをはいて髪の毛を短く切ってシャツやブーツを着ることが出来る。何故なら男の子のようになることが推奨されるからだ。
しかし男の子が女の子のように見えるのは歓迎されない。何故なら女の子でいることは祝福されない位からだ。
だけど、本当は君だって女の子のように決めたいんじゃない?女の子のように見られたいか男の子のように見られたいか、なんてさ。
Charlotte Gainsbourg(THE Cament Garden)
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12 田口美子:★★★★★
当時、ドール服のブランドを手掛けていたデザイナーによるページである。
そのためまぁお洋服は圧巻。ロリータを着用したジェニーは間違いなく可愛い。
2000年代初頭のロリータだからか、プーリップのプリンチベッサ感がある。
落下する(?)鳥かごに閉じ込められたている少女という世界観も素晴らしい。間違いなくデザイナーはドール者のツボを「分かっている」。
「幼い頃に養われた多識はその後の人間形成に多大な影響を及ぼします」
幼いころにドールを触った地点で、僕達の嗜好は決定づけられていた。
しかし残念ながら、このドール服のブランド「ノアドローム」は現存しないらしい。エクセリーナとコラボもしていたようで、どうやら凄い大手だったっぽいけど・・・。
現在ジェニー・リカサイズのブランドは、実質メーカー側のものしかなく、残りはハンドメイド品・ディーラー品になっている。洋服のみ制作する企業としてのブランドがあったらなかなか面白いと思うのだけど・・・。でももうこういうデザイナーは、メーカーで働いているのかな。
13 田中利絵子:★★★★☆
ロリータを着用したジェニーが紐に捕らえられている。
服は可愛いしお人形もかわいい。けれど★マイナス1なのは、あまりにも新鮮味がないから。
正直12の田口さんページから切り替わっているのも初見気づかなかった。まだノアドロームのページだと思っていた。個人の世界をジェニーで分かりやすく構築できてない。
Twitterの方が斬新な可愛い人形の写真たくさん見られるよ、まぁ今2021年で、当時は2002年だけど。
14 小西里佳:★☆☆☆☆
手抜き。
掲載したグラビア、そして巻末コメント共にブランドの宣伝のことしか考えていない。
没にするべきではないか?と思うくらい、この2ページだけ出来が酷い。
15 鈴木信彦:★★★★★
14と同じく馬モチーフではあるが、こちらは本気が感じられる。
ブランドのリアルクローズを身にまとったナオミの表情は憂いを帯びていて、その眼差しはここではないどこかを見つめている。奥にいるレイフの服もこだわって作られていることが伝わってきて・・・。
誌面も良い。黒い馬の写真を前面に使うことで大きなインパクトを残す。右上の馬の紋章は愛らしい。
まるでブティックのパンフレットのようなクオリティ。自身のブランドをジェニーに落とし込むことに見事に成功している。
16-17 鈴木千緒子:★★★★★
ナオミ、新フローラを手掛けたデザイナーによる4ページ。ここからジェニー、シオン、サヤカ、たまき、4人の担当するブランドが2ページずつ紹介されていく。
前半2ページはジェニーの「STUDIO STREEET」。明るい未来へ向かった疾走を思わせるデザイン。めくれあがったスカートのすそ、ド・厚底のブーツが格好いい。
後半はシオンの「Sweet Bambini」。甘いピンクワールド。というか当時、シオンはジェニーフレンドの中でも「キュート担当」だったそうな。まじかよ。今じゃ顔立ちも相まってクール担当のイメージが強いのに・・・。
18-19 内藤香織:★★★☆☆
ピンクハウスジェニーや、今やキャッスルの一番人気ジェニーフレンド・タマキ、そしてこの度復活おめでとうございます・星澤奈々子(セブンイレブンとのコラボドールだったんだ!)を手掛けたデザイナーによる4ページ。
サヤカの「STYLISH MODE」は陰影の使い方が印象的。一昔前の化粧品のCMみたい。
たまきの「LOVE WAY」はパワフル。ただ顔のあたりがぼかしているのが個人的にマイナス。
何故★が少なめかと言うと、この両方のグラビア共にあまりに無難過ぎるから。タカラに務めているならばモデルの魅力も分かり尽くしているはず。もっと冒険しても良かったのでは?
***
女性のドレスは、景色を阻害するフェンスなどモノともしない、鳥のように自由にあるべきだ。
Sophia Loren
***
20 吉川真史:★★★★☆
非常に近未来的なデザインである。ぴっちりとしていてビニールのような衣装で・・・凄いお洒落なHGみたいな衣装だ。シオンの衣装はシルエットが可愛いと思う。ナオミの衣装は赤と紫の使い方が印象的だ。両者ともに、真ん中の大きいジッパーや、手袋も可愛い。
でも一番の主役というべきジェニーの衣装がイマイチというのが★マイナス。髪型がダメ。そのままストレートの方が良かったのでは。
「独自の東京ファッションと呼ばれる新しい世界も確立してきています」
それは確立したかもしれないが一瞬のことで崩壊してしまった。ファッション界にそびえたつ東京タワーは砂上の楼閣にすぎなかった。
21 あべ真司:★★★★★
ベティースブルー全盛期といったところか。確かに聞き覚えのあるブランドは今やもう亡き・・・と思ったらまだなんとか息をしているようです。
衣装も髪型も、THEドールならでは、という感じで見ていていとても面白い。特にあのモールで素材でできたようなヒヨコを使ったグラビアには舌を巻かれる。そんな使い方があったのか!!
黒字にスパンコールやキーホルダー、リボン、☺、♥、おはなを散らした画面はキラキラしていて当時のティーンのファッションの勢いを象徴するかのよう。
「Missジェニーはなつかしさと共にちょっぴりハートがどきどきするような魅力を持っている」
とデザイナーがジェニーに対して感じたものを最大限に誇張して作られた世界。感性ありきの世界。これこそ「デザイン」てやつだよなぁとか素人ながらに思ったりする。
ちなみにこの方、後にブライスのお洋服本も出している。確かにこの色彩はあの巨頭ドールと相性がよさそうだ。
22 木下美伽:★★★★★★
★5つに1つ加えて★6つ。本誌の中で2番目に良かった。
決して派手さはないものの、グラビア・ファッション共にモデル達は「生きている」。
キサラの服は圧倒的にスカートが好み。すその切りっぱなしが格好いい。でもよく見ると上のブラウスもかわいい。レースの使い方がいい。そして、2ページ目の這いつくばっているショットは鳥肌がたった。人間顔負けのまなざしをこちらに向けている。
ジェニーはもう全体的に好み。白人女性を思わせるかのような・・・でも違う、ジェニーでその後姿の圧巻たるや。ブラウスがとても可愛い。僕も欲しい。
「実際の人間よりサイズが小さい為、バランスをとるのは困難だったように思いますが、その事が意外にこのジェニーのお洋服づくりの楽しい部分でもあり、ハマってしまいそうでした」
これはどのデザイナーにも言えることだけれども、
大抵「凄い!!」「めっちゃいい!!」と思ったページのデザイナーは、
間違いなくジェニーをジェニーとして楽しんでいる。
01の永澤さんしかり02の板倉さんしかり11の水原さんしかり、21のあべさんしかり、そして22の木下さんしかり。
23 村上弘子:★★☆☆☆
逆にジェニーを、「ツール」としか見ていないとこうなる。
自分のメッセージを発信する媒体としか、見ていないとこうなる。
まるでジェニーをジェニーとして扱っていない。ジェニーを文字、写真、アート・・・個人の伝達手段の一つとしか見なしていない。
確かに写真としては見ごたえがあるが、これは別にジェニーである必要性はない。別にマネキンでもいい。別に人間でもいい。
トップバッターは納得の人選だったが、ラストは何故この人が務めることになったのかは謎である。
以上である。
ジェニー一つでもこれほどまでに世界が広がるのかと見ていてとても楽しかった。
最近、こういうドールに関する書籍が気になる。裁縫が苦手なため作り方が載っている本は基本シカトしていたが、鑑賞のみとなれば話は別である。気になった本は財布が許す限り、どんどん入手しようと思う。
そうすれば、きっともっと楽しくドールと遊べる・・・ような気がする。
ちなみに、もうジェニーはタカラから発売されていない。タカラ、改めタカラトミーから発売されているのはリカちゃんのみである。
こんな写真集を発売する程勢いのあったジェニーは残念ながら廃れていった。今は大人向けの所謂リカちゃんメーカー、リカちゃんキャッスルでしか新規発売されていない。
そこではかつてのフレンズたちも入手できる。大人向けとあって皆丁寧に作られていてとても愛らしい。当時ジェニー達と遊んだあのときめきをリフレインすることが出来る。
けれど・・・、今の女児はもうジェニーで遊ぶことは基本ないと考えると、なんだか郷愁めいた切なさが、僕の胸をせり上がってくるのだ。
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私は服をデザインしているのではない。
夢をデザインしているのだ。
RalghLauren
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本書はページ数の掲載がないため、抜粋した部分のページも省略しています。
文中に出てきた人々の言葉は、本書に英語で掲載されていたものです。頑張って訳してみたけど意味違ったらごめんなさい。ちなみに中国語が掲載されているページも1ページあったけどさすがに無理。
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LINKS
ちなみに僕のドール垢。