結婚、ヒール、「お仕事」服、もういーよ。
「MORE 6-7 JUN-JUL 2020 No.516」(集英社 2020年)の話をさせて下さい。
【特集】
・甘いシャツが私たちの救世主!
・スニーカーでだってきれいな人
・髙橋海斗(King&Prince) 等
【読むべき人】
・恋に仕事に頑張っている人
・結婚とかデートとか考えてる人
・東京に住んでる人
【感想】
最近MOREとの乖離が酷い。
一昨年くらいまでは感じていなかったが、
ここ最近は冷めてきている。
ひとつは年齢。
僕今年で27。
「結婚」の二文字がリアルな年齢になってしまった。
毎年この時期の結婚指輪特集は、なんだかうんざり。
学生時代の友達の結婚をSNSで次々知るなかで、
自分も早くどうにかしなくちゃと追いつめられる中で、
「あなたと同年代の人達はこういう素敵な指輪を貰ってるんですよ」
殺される!!
というかこの時期に毎年やることに制作側は頭もたげないのだろうか。ジューンブライドなんて結構もう時代遅れでは。まぁ僕の両親がジュンブラしてる以上何も言えませんが。
デート特集もうんざり。
「東京にある建築物の歴史を見にデートに行こう」な特集があった。そうですか。
「20代後半になったんだから、映画・遊園地のデートじゃなく、ちょっと大人なおデートしましょうよ」
普通に映画でいい。
この「おしゃれな建築物」もまぁ総じて東京にあるものばかり。
東京カレンダーかよ。
この特集読んだ時だけコロナ万歳と思った。
そしておそらく、
表紙の本田翼の顔面だけでなく「ゆるい感じ」がウケているように、
ほとんどの読者がこの感じなんじゃなかろうか。
30手前に故意に仕事に頑張らなくてはいけないのもわかっているが、
ゆるくもいたい。
自分らしさも大切にしたい。
「等身大のままで。」
そんなのは甘えだと言えばまぁそれまでなんだけれども、
ゆとり教育を受けてきた僕達がそう思うのは自然なことなんじゃないのか。
ひとつは居住地。
僕はなんだかんだ横浜から静岡に帰ってきてもうすぐ3年がたとうとしている。
ローカル女子が染みついてしまった。
そんな僕から見ると、
「東京の建築物デート」はおろか、
着回しコーナーの「ガラス張りのオフィスで働くお仕事服」、
特集の「ワックスでキメたおしゃれなお仕事髪」、
1-2万するブランドのシャツを羽織ったコーデ、コーデの脇に書かれた静岡に店舗がないブランド名、時々特定して書かれている「池袋店・ミロード新宿店・錦糸町店」、すべてすべてが
うさんくさく見えてくる。
「私達は東京で働く女なんです。綺麗で、お仕事もきちんとして、毎日キラキラなんです。
あなたは?」
と、終始言われている気分。
あなたは?の後に続く()内。
(どうせ地方でそこそこの給料でそこそこの幸福に満足してるんでしょ?草)
(私達はあなた達の「あこがれ」です)
実際MOREを読む人のどれだけが東京・関東に住んでいるのだろうか。
多分ローカル女子がほとんどなんじゃないのか。
ローカル女子に対するリアル感がないから、
「あこがれの押し売り」のように感じる。
そして雑誌の描く読者層と自らとの乖離も強く感じる。
(26でぜえぜえ働いている僕は読者層ではないんじゃないか?)
(東京でキラキラ働く人しか相手にしてないんじゃないか?)
雑誌を読む時間と言うのは、非常にプライベートな時間だと思う。
仕事からも人付き合いからも解放されるべき時間。
ほっと一息つく時間。
その隙間にさえ、「結婚」「デート」「お仕事」「キラキラ」「劣等感」「東京」等無理矢理ねじ込まれたら
頭がおかしくなってしまう。
頭がおかしくなってしまう。
せめて雑誌を読んでいる間はキュンキュンしたいし、気分だって上げていきたい。
けど最近の「MORE」は正直下がることが多い。
僕が今注目している雑誌は「mina」。
この前見た表紙に「お取り寄せ」の文字が大きく出ていて気になった。
お取り寄せ。
東京も地方も分け隔てなく若い女が興味持つキーワード。
日本全国のローカル女子に届きそうな特集題材だと思った。
中も見ると、いささか「休日」にこだわりすぎているように思われるが、
結構悪くなかった。
どことなく緩く、無理して流行も追わなくていい。
結婚もしたいけど、押し付けたりはしないよ。
べつに東京じゃなくてもいいじゃない。家でもおいしいお菓子は食べられるんだよ。
おとりよせ。違ったmina。
非常に気になっていて、次号から切り替えようか考え中。
じゃあなんでその号を買わなかったのかというと、1000円以上かけてわざわざ食べ物を取り寄せることに僕が関心ないからである。
1500円あったらブックオフオンラインにつぎ込むね。僕はね。
以下、簡潔に各特集の感想を述べる。
・旬のネタ帳:毎回このコーナー好き。現実離れしすぎてるからか。
・JAAMの「これ、いいよ!」:JAAMとは、若手スタイリスト4人組のことらしい。こういうの名乗りだしたら痛々しい。陽キャかよ。石上さんに全員おとなしく屈してろ。
・今月ののぼり坂コスメ:SUQUUのスティックはちょっと気になった
・MORE世代のためのコスメブランドHUNTING:珍しい完全に読みもののコーナー。名前だけ知ってるブランドについて詳しく教えてくれるのはありがたい。ただタイトルの「HUNTING」←無駄にアルファベット はダサいと思う。
●本田翼の歩き方
「自分で選ぶ、自分で決断する。自分で考えるのはとても大切なこと。
ただ、考えるだけで満足しちゃいけないよね。
考えたあとは何をするべきか解決策を探し出す、
そして、行動に移す。
同じ場所にとどまらず、ちゃんと次に進む」
「もしネガティブな気持ちに襲われた時は瞬間的に気持ちを切り替えることができる”ご褒美アイテム”があるといいと思う。」
「やりたいことがあったらやる。それも私なりの進み方」
pp.20-21
この地点で分かる。ばっさー最高。
こういうモデルが結局は看板モデルなのだから、
こういう姿勢で雑誌も作ってほしい。
●甘いシャツが私たちの救世主!
シャツかわいいんだけど、もう暑いしシャツなんか羽織ってられなくない?
時代は全裸。
静岡は35度超えてんだよ。
●これからは、スニーカーでだってきれいな人
スニーカー特集なんて組む必要ないくらいに、
一時期やたらとMOREのコーデに出てきたスニーカー。
そう、そういえば私の心が離れたのも、
出てくるコーデがヒールばっかになってからだったワネ・・・。
カーキはなるほどねと思った。
でもほとんどが白スニーカー、シルエットもスマートなものばかりで・・・。
白スニーカーでコーデに悩むことってある?なくない?
もっと違う色の靴ないの?時代は白なの?
●毎日どこかにきれい色着回し30days
コンセプトが寒いと思った。
ツイッターで繋がった若い女子2人・・・ってさぁ、そこはインスタじゃね?
佐藤さんも逢沢さんもツイッター本腰入れてやる人じゃないでしょ。
逢沢さんは完全にだーりおと差をつけられちゃったわね・・・。表情が乏しいんだよな。
●今日はボーダー、パリっぽく着る?海っぽく着る?
この土屋さんも表情パターン少ないんだよ。
それに比べて同期のあの子は表情豊かで顔に親近感もあって人気もあるんだろうなと思ったけど・・・名前・・・なんだけ・・・か・・・からた・・・・唐田え・・・(ry
とても実用的だった。この3店舗は静岡にあるので。
ZARAは潰れそうですが。
仕事用に買ったリュックもこれで知った無印のやつ。結構使いやすい。
・石上美津江さんのおしゃれな人生相談:石上さんまじ神。スタイリングブック出してほしい。買うから。
・ハグイヤリング、4つの楽しみ方:土屋さん史上最高の2ページでは。あとイヤリングにここまで金はかけられない。とれそうで怖い。実際僕も1000円もしたイヤーカフ・・・なくしているので・・・ぴえん。
・この夏こそ、アーカーのサマージュエリーをひとつ:でもやっぱ本田翼なんだよな。
もう表情が本当上手い。演技はクソだけど、モデルとしては一流だと思う。
・幸せな未来を映す「フォーエバーリング」のブライダルリング:鈴木さんここで本誌初登場。ぶっちゃけ逢沢さんとキャラ被ってるからねちかたないね。無難なページ。
●MOREWEDDING
髙橋海斗のようなイケメンと結婚するMORE読者、何人いるんだろう。
てかこの子って22そこそこでしょ?キンプリでしょ?この前デビューした。
絶対まだ結婚考えてないよね。
せめて年齢層だけでも結婚適齢期の人連れてくるべきなんじゃないの?
あまりにも現実離れしすぎている。
ここはあえての霜降り明星粗品だろ。ギャンブル競馬ブースターなんでもござれの自信家こそ、MORE読者の結婚相手としてリアルなんじゃないのか。
まぁせいぜい中村倫也とか吉沢亮とか成田凌とかそこらへんなんじゃないの?
ちょっと髙橋君若すぎない?人選ミスじゃない?
・欲しいのは”二度おいしい”バリュードレスでした:結婚式のドレスを普段にも着ようよ!みたいなコーナーだけど、え?そんな人、いる?普通に結婚式用は結婚式用じゃないの?逆にそんな変なコスパ気にして、中途半端なドレス買うのがオチなんじゃないの?
・ウエディングマナー『旬のネタ帳』:結婚式FAQ。これは非常に実用的だった。
・「メゾンドフルールプチローブ」で過ごす軽やかな休日:モデルが童顔の鈴木さんというのもあるかもしれないが、全体的にコーデが子供っぽいと思った。
●だーりおと水着と、夏新色と。
だーりおはモデルしながらセクシーもしてくれるのでとても好き。
グラビアで鍛えただけあってやっぱ表情も結構いいんだよな。
水着特集、久々に見た。海には行かないが、こういう特集ないはないで寂しい。
この特集のように、「だーりおを楽しむ特集」にしたのは正解。
・bi-hada ompaで「シェービング習慣」はじめよう!:広告なのに(オープン価格)って何なの?意味が分からない。クローズしろ。
●本当につかえる、プチプラコスメ語り尽くし
非常に実用的なページだった。
ただ、僕は自分がブルーベースなのかイエローベースなのかかれこれ5年くらい悩んでいる。そんなはっきりわかるもんなの?
●もっと「働く髪」が好きになる!
こういうコーナーに「編集」が出てきたらダメだと思うんだけど。
一気に内輪感。
そして一人だけ「編集A」と名前名乗ってないのもムカつく。
集英社の一番売れてる雑誌の編集で顔もこれだけいいんだから、まぁ、いいんでしょうね。いいんじゃない?
●”毛穴悩みにさようなら”大作戦!
またFAQコーナーかよ・・・。
結婚式、働く髪のコーナーでもFAQあったのに・・・。
「かぶってる」という自覚はないのかな。
・1COSME アップデートメイク:このコーナーは2ページのわりに毎回豪華な人連れてくるけどなんで?どういうツテ?その割には目立たない後ろの方にあるし。謎。
●SixTONESの百問百答:未だに「しっくすとーんず」と読んじゃう。京本君には共感する部分が多い。
●TOKYO建築デート♡2020
うるせえ
●副業ガールに聞いた!”じゃないほう”のリアル
これはとても実用的だった。副業と言っても色々あるんだと思った。
僕もこの雑文を書く技術をなんとか金にしたいと思うけれども、
金にしてしまったら、
この雑文は雑文ではなくなってしまうわけで、懊悩。
●ストレス&自律神経ケア
最近上手くいかないと全て「自律神経のせいや」と言い聞かせている。
天気悪いと調子悪いのも、
不安で夜眠れない日があるのも、
私が仕事できないのも、
彼氏もできないのも、
何もかもすべて自律神経のせい。
だから逆に整ったら困るかもしれない。何のせいにすればいい?
・水川あさみ:この人の旦那は一体誰だっけに毎回なる。
・宮野真守、大貫勇輔:そんなイケメンでもないし・・・主演、普通にプロの声優で良かったんじゃないの?「富豪刑事」。あと、ゴスロリが出てくるところを変えちゃダメでしょ。深キョンが出てたドラマのやつでしょ?それを男性ばっかってさぁ・・・わかってない。「K」を見習ってほしい。まぁ両方見たことないから何とも言えませんが。
・ウチダマンガ店:「さくらん」はずっと気になってる。ブックオフの100円コーナーで見たその日から・・・。
・ゆうなのはなうたプレイリスト:なんか難解でよくわからんない。洋楽って全部同じ。ビリーアイリッシュでしょ?要するに。
・BOOK:紹介してるやつ全部つまんなそう
・MUSIC:「サイダーのように言葉がなんちゃら」っていうのは結局公開するの?
・CINEMA:「水曜日が消えた」今月公開されるみたいですね。見ようと思ってる。
・STAGE:ミスサイゴンって結局どこの国の話なの。ベトナム?
・MOREbranch:毎回思う。毒にも薬にもならないこのスペースは必要か。
・HitsFASHION:『旬のネタ帳』と差別化できてないので、「タカド」は必要。
・モデルのデジレポ:いつのまにか8人になってるんだよなぁ・・・9人じゃなか・・・(ry
・MOREHAPPY占い:毎回真っ先に読むけど内容翌日に真っ先に忘れてる。
以上である。
うーん。なんかどうもやっぱ地に足ついてない。
読者との乖離が日々進んでいる雑誌。
5年後にはまだMORE、あるでしょう。
でも10年後20年後は・・・・結構保証できないんじゃないか。
まぁ僕が保証しなくても集英社が保証するでしょうが・・・。
LINKS
過去にMOREの感想は3冊分書いてたようです。
全部2018・・・久々に書いたんだね。