小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

森博嗣『「やりがいのある仕事」という幻想 人生を抜群に楽しむための、”ちょっとした”アドバイス

「仕事」の価値観揺るがす新書。

森博嗣『「やりがいのある仕事」という幻想 人生を抜群に楽しむための、”ちょっとした”アドバイス』(朝日新聞出版 2013年)の話をさせて下さい。



【概要】
仕事に勢いが持てなくても、
すごいせいかが残せなくても、
人が羨む職業に就けなくても、
きみの価値は、変わらない

人々は、仕事に人生の比重を置きすぎた。
もっと自由に、もっと楽しく、もっと自分の思うように
生きてみてもいいのではないだろうか。
成功するとはどういうことか?良い人生とは?
すり切れた心に刺さる画期的仕事論!

カバー裏より

【読むべき人】
・就職活動中の人
・就活を控えている人
・転職を考えている人

【感想】

●1回目

森博嗣
といえばすべてがfになるシリーズはじめ
様々なミステリ小説を手掛けた、
元大学教授作家。
その大学もまあかの「メイダイ」、名古屋大学であり、
簡単に言うとエリートオブエリート森。
作家が仕事について書いたエッセイである。

エッセイ、というのは
感じに直すと随筆。
作者が思うこと考えることを自由に述べる文章のことだ。
本作はあくまで随筆。
データや研究に基づいた論文や論説文ではなく、
森先生が思うことを自由に書いた書物であることを念頭に読む。

けれどうんまぁ、
目から鱗がボロボロと落ちてくるような一冊。

結論、強烈。
ばーん!!!
後頭部を勢いよくはたかれるような感覚。

例えば、
人気のある会社は、そのとき調子が良い会社だから、沢山の親友社員を採用する。
(中略)
時間が経つほど、その条件の悪さに気づくことになる。
p.72

どちらかというと、最初のうちは仕事が楽しいとか、面白いという話をする人の方が、あるときあっさりと辞職してしまうのだ p.92
マイナの方がむしろ儲かる p.111 ※マイナ=マイナー

今までの価値観全ての裏をつくような一冊。
就活中の僕の背中を蹴り飛ばすような一冊。
書店で平積みされていたのがたまたま目にはいり購入したのが運命とすら感じられるような一冊。

終始なんかインパクト強くて、
何が大事かよく分からなかった。
ので、
せっかく新品購入したので、
2回目読んでみようと思う。


こんなドラマやってますね。
ユースケ・サンタマリアサイコパス演技やら
内田有紀のうざいワーママ演技やら
ガチでリアルでわろえない。

●2回目

2回読むと、
よくわからなかったところが案外すんなり分かったり
この本をどういった意図で作者が書いたのかぼんやり見えたりする。

よくわからなかったところ。
例えば第一章の憲法のくだり。
作者はあとがきでこの部分が一番面白く書けて、
なかなか良いな、p.221と述べていたが、
一回目の時はよく分からなかった。
ところがどっこい、二回読めば
「ああそういうことね」
とすんなり理解できるのである。
いやはや再読の力おそるべし。
ちなみに、僕もここは「なかなか良いな、」と思う。
僕も自身に憲法を掲げて、生きていきたい。

意図。
初めははっとするような部分や、
気づかされた部分、読み返したい部分が多く
鉛筆でびーびー線を引いてかみ砕くのに必死で、
全体像があまりよく見えていなかった。

再読すればまぁなんとなくわかった。
「仕事にはやりがいがある」
そういう風潮へのアンチテーゼ、
そういう風潮を引導した広告へのアンチテーゼ。

仕事にやりがいを見出す必要はない。
仕事にやりがいがなくとも人間としての価値は変わらない。


やりがい信仰を崩す、
ある意味宗教改革的新書。
な気がする。

本書はあくまで随筆だし、
根拠になるデータや研究をもとにした作品ではないが、
こういう考えもあるんだな。
知っておくだけでも、
読んでおくだけでも、
働く人々にプラスになる気がする。


この本を平積みした戸田書店は評価されるべきだと僕は思うよ

以上である。
仕事。やりがい。
もやもやする僕の頭にバズーカを一撃、お見舞いするかのような一冊だった。
買ってよかった。
ありがとう戸田書店
こんな素敵な本を平積みにしてくれて。

ちなみに僕は森先生の本は読んだことはない。
がアニメは見ていた。
すべてがFになる
フジテレビのノイタミナ枠でやっていた。
良作だったと思う。
浅野いにお先生のキャラデザと、
所謂アニメ声とは違う声優の演技、
そして明らかになっていくトリックの意外性。
まぁ1クールまるまるやったから間延び感は否めなかったけど。
聲の形よろしく、映画に無理矢理納めたら名作になったんじゃないかなぁ。

小説は読んでみたいけど、シリーズもので長くていまひとつどれから読めばいいのかわからない。
まぁFになるから読んでみようかな。