小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

『別冊カドカワ 総力特集欅坂46 20180703』


センター、平手友梨奈不在の2周年ライブ。
彼女達はどういった気持ちでライブを迎えたのか。

「別冊カドカワ 総力特集欅坂46 20180703」(KADOKAWA 2018年)の話をさせて下さい。


僕の不手際でダメになってしまった表紙・・・。
これが積んだ一つの要因。


【概要】
武蔵の森ホールでの2周年ライブは、今までセンターを務めてきた平手友梨奈不在で開催されることが発表された。
節目となるライブに彼女達はどのような気持ちで挑んでいたのか。
ソロ渡邉理佐菅井友香、長濱ねる、今泉佑唯
ユニット(156、五人囃子、「AM1:27」、「バスルームトラベル」、青空とMARRY、ゆいちゃんず)
ごとに
インタビュー。

また、彼女達をモデルとして起用したファッション誌へのインタビューや、衣装のデザイン解説、
作家譽田哲也による証言やメンバーお気に入りのCD紹介等々
1冊丸ごと欅坂!!!

【読むべき人】
・欅ヲタ
・菅井、渡邉推しの人

【感想】
まぁ、今更感はあるんだけれども、読んだ。
本作は初めから終わりまで終始欅坂についての特集で組まれた雑誌で、
他のグループ(「けやき坂」含めて)に関するページは一切ない。
2周年ライブを終え、本格的な夏を控える7月3日に発売された雑誌である。
積んでいたんだけれども、
もう2冊目が出てしまったので、しかも2冊目でてからだいぶたっているので、いい加減読まねば。読んだ。

なかなか満足度高い本だった。ぐうよかった。

冒頭と巻末はそれぞれ渡邉菅井のグラビアとインタビュー。
なんだけれども両方ともなかなか良い。


アップだとさらに悲しくなる。

渡邉理佐海岸で撮られている。
モデルとしてデビューして1年たったからか、表情豊か。
写真も写真集同等の力の入れようで、
ページを捲る度に彼女の魅力がキラキラ飛び散る。
インタビューも1万4000字。
読んでみてわかったことは
「なるほど」
どうやら彼女は責任をしっかり自覚しているように思う。
例えばソロの仕事では「挨拶とかも含めて、グループでいる時よりもしっかりしなきゃと思っています」p.36
これから欅坂はがどうなっていくべきか。
「21人全員そろってないけど、今いるメンバーだけでパフォーマンスも含めてたyんとしっかり、今までつくり上げてきた欅坂のイメージや強さ、パフォーマンスに対しての想いを保ちながらどんどん活動を続けること」p.39
「欅坂のメンバーである」という自覚と、その責任をしっかり背負っているからこそ、
今の人気に繋がったのではないか。


裏は平気だった。

菅井友香公園と街中で撮られている。
特に街中。
お嬢様の印象が強い菅井が、庶民よろしく街中で撮られているのは新鮮でなかなか見ごたえがあった。
不協和音、がんばりきポーズもがっつり収録されている。
インタビューでも
アニバーサリーライブで務めた「不協和音」のセンターや、
写真集「フィアンセ」について語る。
新メンバーの加入について
「欅坂って21人というのを大事にしてきた部分もあって、それが崩れることに悲しい気持ちもあるんですけど、それと同時にちょっと甘えもあったのかなって。だから、欅坂がずっと続いていくためには必要なことなのかなって思います」p.201


全体像。

他のメンバーはもちろん、
裏方になる振付師のTAKAHIRO先生やライブ演出の野村裕紀氏へのインタビューが収録されている。

よくTAKAHIRO先生は、
欅坂について「すごいでしょ」と口にする。
「何が」すごいのか。
僕は今までパフォーマンスが凄い」だと思っていた。
同時に、
そこに関しては欅坂よりモー娘。の方が凄いから、
贔屓目なんだろうなとも思っていた。
違った。
「今作っているものをさらにインパクトあるものにするために、見えない部分も伸ばしていきたいと思っているのがすごいことです。
要するに受け身じゃなくて、自分達でもっとよくしたいという想いがある。
普通だったらスケジュールがキツかったら休みたいと思うところを、彼女達は自分たちが必要と思うからもっともっと練習したいと自分から言えるし、動ける」
p.86

「成長がすごい」
もしくは「パフォーマンスに懸ける想いがすごい」
ということだったのだ。

どうだろう。
僕は日本のアイドルというものは「完成度」ではなく「成長」が重視されると考えている。
一生懸命頑張って高みを目指す姿に、ファンは魅了されるのだ。
そういう意味では、TAKAHIRO先生の視点はなかなか共感できるものがあるなと感じた。上から目線。

一方で、演出の野村さんはどうも欅の「アーティスト」としか見ていない。
一方的すぎるように感じた。
確かに欅坂はアーティスト性が他グループより強いのも確かであるが、
その土台にあるのはあくまで「アイドル」であって、
そこは他グループと変わらない。
演出という仕事柄仕方ないのかもしれないが、
どうも彼の言葉にはいささか眉をしかめる部分がちょくちょくあったのは、事実。

まぁニートにつべこべ言われたくないだろうが・・・。

また今作では、
メンバーを専属モデルとして起用した雑誌や、
表紙として起用した「an・an」
ガールズアワード等の運営側にもインタビューがされている。
どのような意図があって彼女達を起用したのか、
またこれから彼女達に雑誌でどのような活躍をしてほしいのか等かなり赤裸々。

特に一番ぐっときたのは「ar」編集長のインタビュー。
「雌ガール」「おフェロ」
なかなかワオな言葉を作ってきた本誌は、
150センチ代の今泉佑唯をモデルとして起用した。
その意図や、また起用しようとしたきっかけ等語っている。
最後に述べる。
「『ar』を、彼女にとって”いつでも帰ってこれる場所”にしたい」p.156
その場所は、欅坂であるべきではなかったのか。


表紙越しにキャプ、副キャプ。
20+−KEYAKIZKAは本当最高なので、推しがいる人は買った方がいいよ。

以上である。
非常に濃い一冊であった。
欅坂ヲタであれば買って損はない。
読めばもっと、欅坂が好きになるだろう。

え?僕?
僕は・・・けやき坂のが推しかなぁ。


LINKS:
欅メンバーが表紙の雑誌
「IDOL AND READ 013」
「IDOL AND READ 015」