きゅんきゅん。
きゅんきゅん！！！！！！
ろびこ『僕と君の大切な話4』（講談社 2018年）の話をさせて下さい。
4巻表紙。
手前が東君、後ろが相沢さん。
【あらすじ】
眼鏡
可憐・天然・美貌な相沢さん（のぞみん）が
男女の違いについてああでもないこうでもない、
ダベるところから全ては始まった・・・。
4巻では、冬休みを迎えます。
珈琲、初詣、水族館・・・そして。
「今ある時間を楽しみたいと 僕は思う」p.55
【読むべき人】
・少女漫画を開拓したい人
・恋愛に対して奥手な人
・きゅんきゅんしたい人
【ろびこ先生とは】
「となりの怪物くん」の作者。
現在連載しているのが今作。
【感想】
一通り読み終えた時・・・
僕は思った。
「なんでろびこ先生はこんな完璧な少女漫画を描けるんだ・・・」
完璧。
完璧すぎる。
もう読後しばらくちょっと口があいてしまったくらい。
今作は、眼鏡
男女の違いについて駅のホームで
ああでもないこうでもないと論議するところから始まった。
だがまぁずっとホームでダベってるわけにはいかず・・・
ということで、
2巻では学校のベンチ、
しかしまぁ駄弁ってるだけなわけにはいかず・・・
キャラクター（東君と相沢さん、はまりん、カフェオレ、4組の皆さま、環様等）が動き初め
やがて学校全体に話の舞台が及ぶようになり、
4冊目となる本作でとうとう冬休み突入、というわけである。
喫茶店に舞台を移し、
土台となるダベる場面はあるのだが、
まぁ今作は二人の距離が縮まったこともあり、
もうそりゃ毎回きゅんきゅん。
きゅんきゅんなのである！！！
4冊あるなかで、
特に今作は完璧。完璧だった。
1巻表紙。
全てはここから始まった。
ストーリー。
初詣、水族館と大きいイベントどーんどーん！
普通の少女漫画なら、
ここで主人公2人（相沢さんと東君）の恋愛を描くんだけど、
ここではまりんの恋を描いちゃうのがずるいよね。
はまりんというのは、相沢さんの親友で、
文芸部に所属してる女の子。
インドア女子。
背が低くてお団子してて・・・っていう所謂「親友」の子。
で、
はまりんは、見ていてきゅんきゅん・・・というよりは、
すっごい共感できるんダスヨネ。
もう本とか漫画とか読んでばっかのインドア女子を！！
そしてその恋を！！
どうして！！！
ここまで！！
うまく！！！！！
描けるのか！！！！！！！
っていう・・・。
はーんもう読んでいる間は僕、はまりんです。
まぐろどんじゃないです。まぐろりんです。
話を戻そう。
で、イベントの時に主人公以外の恋を描くことで、くどくないんですよね。
相沢さんと東君の恋模様が。
で、
意図的なのかどうかはわかんないんですけど、
今巻の最後の冬休み終盤の日常回！！で、
相沢さんと東君を描いて、
近づいた二人の関係性がものすごく尊く感じるという・・・
素晴らしい。
もうちょうどいいページ具合ちょうどいいタイミングで描かれているわけです。
天才かー。
このバランス感覚天才なのかー。最高かよー。
2巻。
1巻では無表情だった東君が、ちょっと赤らめてますねぇ・・・。
キャラクターもまぁこれ、いいんですよねぇ・・・！！
相沢さんがまずぐうかわ。
ぐうの音もでないほど、かわいい。
ぐうかわ。
特に序盤のね！！私服ね！！服全体もぐうかわだけどね！！胸元がね！！
で、東君。
もうね、やっばい。
まじやっばい。
なんで私服オシャレなんだよ！！！
似合ってるよ！！！
惚れちゃうだろ！！！
童貞のくせにぐっときちゃだろ！！！
ぐうよい。
ぐうの音もでないほど、よい。
ぐうよい。
予想外のところからの不意な感じ。
てかこう、
互いが互いを意識する理由を
きっちし丁寧に編み込むのがうまいよね！！
最高かよー。
あと今巻のもう一人の主人公・・・それは先述した、
はまりんでしょうね！！
そう相沢さんの親友の！！
文芸部でインドアの！！
なんだろう・・・なんでこんなにろびこ先生は、
インドア女子を描くのが上手いんだ・・・。
特にね、p.43なんてわかる。
分かるオブ分かる。
ロードオブザワカル-王の理解-ってくらい！！！
なんでしょねー・・・。
僕、ここまで共感できるキャラクター、いなかったんですよ！！
しかもそんな子が主人公の親友っていう・・・・最高かよ。
最高かよー。
相沢さん、なんちゅう
そしてイラスト。
ろびこ先生のイラストはもう唯一無二で
少女漫画界でもかなり上位に位置すると思うんですけどですけど・・・・
今巻もいかんなく発揮！！
てか、私服。
SHIFUKU！！
私服凝ってるのが素晴らしいんダスヨネ。
例えば、p.6のスニーカー。
すっごいっすよ。
既存のブランドをもじったデザインで
且つ靴ひもの質感、スニーカーの縫い目
スニーカーの下にはいているソックスまで描いてるんすよ。
ビックリした。
他には初詣の時のはまりんのマフラーとか、
文芸部後輩のカーディガンのボタンの留め方、
水族館に行くときのカフェオレのシャカシャカパーカのデザインや、
東君の「定番」的な私服。
全部凝ってる。
僕思うんだけど、
漫画における服って、割と適当な感じ多くない？
特に少女漫画。
でも服に一番気を遣うのって、少女やん？
こういうディテールもやっぱり
多くの女子の心を掴んでるんだろうなー・・・というね。
しかも服全部自然。でもオシャレすぎないっていう・・・最高かよー。
4巻裏表紙。
最近の漫画は後ろも凝っていて、いいっすよねー。
コマ割りもいいな。
と思う。
とくにこの「僕と君の大切な話」では、
ほぼ毎回「2ページ見開き」のシーンがあるんすよ。
話の最大の見せ場が、自然とわかるんダスヨネ。
且つ、
そういう演出は主人公2人（相沢さんと東君）の時にしか主に使わないから、
少女漫画あるあるの、
「気づいたら主人公じゃなくて親友の恋読んでましたームキー！！」感があんまないんダスヨネ。
スローペースとはいえ、
毎回主人公2人の恋がベースになっているのは素晴らしいと思うんダスヨネ・・・最高かよー。
『となりの怪物くん』は、
主人公以外その後中心に1巻きっちり割いたのがポイント高い。
以上である。
申し分なし。
てか、読み終わってちょっと感動したからね。
「こんな完璧な少女漫画が世にあるのか・・・」って。
怪物くんも好きで全巻持ってるんだけど、
僕はこっちの方が好きかなー。
そのうちドラマ化しそうだけど・・・
アニメ化してほしい！！
怪物くんのアニメ、めっちゃ面白かったんで！！
おなしゃす！！ジェイシースタッフ！！
4巻読んだら3巻まで読みたくなってきたな。
返し読みしよっかなー。
