小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

「FUDGE 7月号」-スタンダードに夏を愛する。-

自分が買えるか・着れるか・似合うかだとか。
そんな現実はどうでもいい。

憧れ・ありえないファッション・カルチャー・エモいだとか。
ロマンチックを求める。
僕達は。

「FUDGE 7月号」(三栄書房 2018年)の話をさせて下さい。

「夏ガールの偏愛主義」(手書き感)←好き。

【読むべき人】

・外国の娘の写真にトキめく人
・平成最期の夏をちょっと楽しくしたい人
・スタンダードが好きな人
イラストレータ

【感想】
FUDGE(ファッジ)はファッション誌である。
MORE、with、Sweetといった一般的なファッション誌の棚と一緒に並ぶ。
けれどそれらの雑誌と違うところは、
・モデルが全員外国人であること
ハイブランドを紹介してること(sacai等)
・スタンダードはコーデもしくは個性的なコーデが多いこと


けれど内容は案外実用的。
例えば「COOL HIGH SUMMER 真夏の城Tとアクセサリー」では、
定番となったティーをおしゃれに着こなすワンポイントの紹介、
今回フューチャーした「MASUTER&Co.≪マスター&コー≫」だって
決して手が届かないようなハイブランド・・・ってわけじゃない。
案外ちょくちょく現実的でそこが僕はたまらなく好き。



特に好きな特集は、この2つ。
「SUMMER STANDARD ABC 無敵の夏ガール計画」
A~Zまでアルファベットにそって夏にしたいことを提案する特集。
なんかやたらとSが多かった
Qが無理矢理だったりツッコミどころはたくさんあるけどうんまぁそこはご愛嬌。
どのページも写真・構成が無敵に素敵で、
特に「P」のページがいいな。
「FUDGE Featuring Brand ≪マスター&コー≫」
シンプルにこのブランドが気になった。
無骨で実用的でmade in japan。
職人の技が光る力強い感じがすごい好き。
値段もそこまで高くないのも魅力。
うわー・・・ほしー。働かないとな。

うんまぁだいたいこんな感じ。
どのページも写真が凝っててエモくて凄い好き。
内容も案外僕達に寄り添ってものが多かったり。
以前から美容室では絶対読むようにしてたけれど、
うーん。
今号めっちゃよかったからまたちょくちょく買おうかな。

ちなみにこういうスタンダードに一癖効いたお洒落なコーデ。
案外イラストレーターさんとかに響くんじゃないかと思う。
こういった服のエモさをそのままイラストに描けるような作家がいたら・・・それはもうきっと最高でしょうね。

ちなみに、似た雑誌で持っているのはこちら。
「CLUÉL vol.29 SEPTEMBER 2017」(ザ・ブックスパブリッシング 2017年)


FUDGEは「ぺらぺら」CLUÉLは「つるつる」
質感が全く違うけど、どっちもエレガント。


うーん。内容に大きな違いはないけれど、
文字はシンプルにFUDGEの方が多かったかな。
あと取り扱うブランドの幅広さは圧倒的にFUDGEの方が多い。
この号のCLUÉLはやたらとw closetが多かったから。
w closet自体が素敵なブランドだからまぁ問題ないと言えば問題ないんだけど、
ちょっと肩入れしすぎではと思う。w closetのパンフレットじゃあるまいし。
あと平均的な値段はのCLUÉL方が少し高い印象。
ブラウス一枚に30000円、50000円とか。
ハイブランドを多く見たい人はCLUÉLの方がいいかもしれない。

ちなみに、こう思う人がいるかもしれない。
「こういう雑誌で日本人Verってないんですか?」
あった。
同じく三栄書房から出ていた「vikka」
似たようなニュアンスで黒髪のアジア人が表紙を飾る。
けれど残念ながら昨年末に休刊してしまった。
他に強いてあげるとすれば同じく三栄書房から出ている「lilou」(リル)「ONKUL」(オンクル)が近いか。
より一般的なファッション誌に沿ったものを求めるのであれば
光文社「bis」宝島社「SPRiNG」が近いのかもしれない。

先月号のSPRiNGは感想も書いたので、是非。
割と辛口してますが。


お金あればこの2冊は毎号買ってもいいくらいよ。
あれば、ね。