小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」-美術初心者にも上級者にも行ってもらいたい美術展-


僕が東京に来た目的�@
プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」について話をさせて下さい。

【行くべき人】
・美術館にふだん行かない
・美術館にわりと行く
・西洋美術を鑑賞したいけど、退屈するのは嫌な人。


カメラ壊れてここから使い捨てカメラ。

【感想等】
場所は「国立西洋美術館」。


下町と上品さのせめぎあい。それが上野だ!!
上野駅から降りて上野公園に入り、あっというま。


高名な建築家ル・コルビュジェによって設計されています。

とても良い展示だった。
だがしかし今回特に
美術館は退屈そうだ・・・。
そんな感想を抱く人にこそ本展に行くことを薦めたい。
その理由を大きく分けて3つ。
本展の感想を兼ねて記したい。

1つめ。大きさが違う。
教科書や画集では作品の大きさは分からない。
10センチ×10センチのような小さな作品
2メートル×3メートル超えるような大きな作品
同じサイズの写真に納まっていることが普通。
でも実際は、大きさを含めて作品なのである。

今回はサイズの大きい作品が多く取り揃えられている。
普通の展示の3倍くらいはあるんじゃないかな。(当社比)
また内容が変わった作品も多い。
巨大なキャンバスいっぱいに広がる男の顔
黒服の小さい男たちがちまちまちまちま行列をなす図
祈る修道士の禿げ頭にぴゅーっと母乳をさすマリア等など
他では目にかかれないような個性的な大作が多いので、
初心者も見てるだけでココロオドルはずである。

2つめ。筆致。
生で見ると画家の筆遣いが細部まで見えて、
作品の凄さが身にしみてわかる。
体感できる。
幾重にも幾重にも色重ねて再現する老人の肌、
小作品の風景がを縁取るキラキラした絵の具、
近くで見ると荒い白い筆だけれども遠くで見れば金属の光沢等等。
何故その作品に後世まで残る価値があったのか・・・その理由を一番実感できるのは生で見る筆に間違いない。

ちなみに今回僕の心に一番刺さった筆遣いはこれ。
アロンソ・サンチェス・コエーリョ「王女イサベル・クララ・エウへニアとマグダレーナ・ルイス」(1585-1588年)※図はない。
王女のドレスが素晴らしい。
生地を飾り立てる繊細な刺繍を丁寧に再現した筆の繊細さに、思わず僕は目を見張った。
後ろに控える侍女の表情も印象的。
知的障害を感じさせながらも目には聡明さが宿る。
是非見てみてほしい。もうすぐ終わるけど。

3つめ。存在感。
僕は展示室に足を一歩踏み入れた瞬間
息が詰まると同時に深く深く深呼吸をしたくなる。
様々な大きさの作品に筆の技巧が光れば、
もう額の中の果物や人物達はリアルとなんら変わらない。
「そこにいる」。
マリアの慈しみに満ちた視線や
老人の狡猾さを僅かに含んだ笑み、
色彩いっぱい花瓶からあふれ出るような花々等、
ひとつひとつを確かめたくなる。
確かに絵か。
写真ではないか。
本当に「そこにいる」のではないか。
少しでも筆の跡を見つけると安心して、僕はもう一度離れて絵を見る。
ああ…凄い。素晴らしい。
大作の大胆な筆遣いにおののき、小作品の奏でるような筆に心奪われる。
その感覚がたまらない。たまらないのだ。



ちなみに、美術館初心者であるならば、
本展の「プラド美術館展」のように、
「美術館展」を勧める。
大抵の企画展は大きく分けて3つに分かれる。
1つめは人物展。
僕が行ったのであれば「ダリ展」「ルドン展」「エッシャー展」等がこれにあたる。
一人の人物の作品を、あらゆる場所からかき集めて展示する企画である。
是が非でもその画家についてある程度詳しくなれるうえ、
年齢とともに進む作品の変化を楽しむのも一興。
ちなみに僕がこれから行きたいのは静岡市美術館のミュシャ展」国立西洋美術館ルーベンス展」。
前者はどうやら200以上の作品が並ぶらしいと聞いたので。
後者は「パトラッシュ・・・ぼく・・・もうつかれたよ」が僕の口癖なので。
2つめは企画展。
テーマにそって作品を展示する。
近年では「怖い絵」展が一番有名か。
「怖い絵」というテーマに沿った作品を集めて展示する、興味深い美術展だった。(混雑を除けば)
現在静岡市美術館でやっている「ネコ展」もこれにあたる。
作品の幅広さは展示によってさまざま。
西洋美術・日本画だけ、というのもあればジャンルをまたぐもの。
国と時代だけで限定した企画展も数多く存在する。
恥ずかしながら、僕は今までなんだかんだ「怖い絵展」しか行ってないなぁ・・・。
3つめは今回の美術館展。初心者おススメ!
その美術館にある色んな画家の作品が並ぶ。
昔の絵もあれば最近の絵もあり・・・という感じ。
また「テーマ展」のようにくくりがないので、
静物画から人物画ルネサンス期の作品から印象派と、
幅広く見られるので満足度が比較的高い(当社調べ)。
また個人的感想にはなるんだが、
一番個性的な作品が拝見できるのもこの美術館展な気がする。
ちなみに僕が今まで行ったのはリヒテンシュタイン展」「ルーヴル美術館展」「オルセー美術館展」等。

以上である。
プラド美術館展は、
大きい作品が多い
筆致に技巧が光る作品も多い
点から、初心者にもぜひ足を運んでもらいたい美術展である。
「マリアの母乳ハゲにぴゅー!!」等なかなか他では見られない作品が多いのも今回の特長。
なので普段から行く人も満足度が高い、はず。

ちなみに、
僕は美術館に行くときは「必ず画集を買う」ことを生業にしており、
今回も購入致しました。
ずでーん。



全ての絵の解説と美術館館長とかの長い論文とかが収録されている。
うーん。割と難解なものが多いから普段文章は読まないんだけど・・・今回滅茶苦茶良かったからなぁ。読もうかな。


余談だがたいていこういう美術館展の看板になるショタ・ロリは短命なことが多い。