小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

炭焼きレストラン さわやか-静岡県民の圧倒的ソウルフード-


ありがとう!!
静岡に生まれて圧倒的感謝!!

なぜなら・・・・SA・WA・YA・KA!!!
そう、さわやかがあるからさ!!!!!

炭焼きレストラン さわやか の話をさせて下さい。

【行くべき人】
静岡に来た人
・肉を食べたい人
・巷で噂の法則【おいしいハンバーグ≒個人経営の洋食店のふわふわした柔らかいハンバーグ】に不満な人

【感想】
炭焼きハンバーグ さわやかを皆さんはご存じだろうか?
そう。あの、静岡県民が歌って踊って食すという噂のハンバーグ・レストランである。
近年某掲示板でも「静岡に来たの!?じゃぁさわやか食べなよ!!コンコルド人間になれるよ!!」という書き込みが頻繁にみられるようになったなんないとか。(当社調べ)

ところがうまれてこのかた18年を静岡ですくすく育ってきた僕、
さわやかに行ったことが・・・・1回。そう yes ONETIME!!!!である。しかもかれこれ10年以上前。いやもっと前かもしれない。
まぁまぁこれはうんまぁしゃーない。しゃーないのだ。
だって僕の実家からさわやかちょーーーー遠いし、いつ行ってもちょーーーーー並んでいてもうなんか食べに行くだけでちょーーーーー疲れるのだ。
よって・・・くら寿司僕の実家のご馳走はめっぽうくら寿司だったのだ。
そう。
だから大学時代
「まぐろどんちゃんって静岡出身なんでしょ??へー!じゃぁさわやかっていったことある??」とか
「さわやか行ってきたよー!!すっごく美味しかったね!」とか
「え・・・彼氏いたことないの?それはない」とか言われても
「あ・・・・・・・・ああうん。・・・そそそそそそそうなんだ」
としか返せなかった、悲哀、悔恨、沈黙。
忘れない。
忘れられない。
というわけで、もう・・・就職活動うまくいかず・・・静岡に帰った僕が行くのは、自明の理であり当然でありもちのろんなのである。決して。決して無駄遣いではない!!!


静岡駅の所謂駅前エリアにあるぞ。

というわけで、「ちょっと前」に出来た新静岡セノバに早速僕は足を運んだ。
チェーン店なのでオープンな雰囲気。入りやすい。ほっとする。足を踏み入れる。
ちなみに日時は3月2×日木曜日の午後2時40分・・・・にも拘わらず待機時間「34分」。流石ソウルフードレストラン。春休みブーストがあるとはいえ、こんなに並ぶとは。
入り口に並べられた椅子に座り、辺りを見渡す。こんな春うららかな平日に一体どこのどんな奴等がハンバーグなんか食べに来るのか・・・・頭に日本最大級のブーメランぶっさしつつ目線をはしらせる。ほほう。流石ソウルフードレストラン。幅広い。高校生カップル、女子高生グループ、中年のサラリーマン・・・。
だが印象的だったのは女性のソロ客が多かったこと。
椅子で足を組みながら履歴書とにらめっこする女子就活生や、すました様子でスマホをいじくるアラサーの女性、主婦だろうか・・・百貨店の紙袋をぶら下げた50代ほどの女性などとにかく女性のソロ客が目立った。
男性は勿論女性の舌をも虜にする。ソウルフード・・・yes ソウルフード・・・・。

時間通り約30分後、無事呼ばれてさあさあいよいよ店の中へ。
内装はいわゆるファミリーレストラン風」。びっくりド●キー・・・あの形態にかなり近い。テーブルに敷かれた紙のシートには「抹茶」「みかん」「イチゴ」と静岡の名産品をふんだんに使ったスイーツの写真が印刷されている。脇のメニューを手に取り開くと、おこさまメニューのページもサイドメニューのページもある。デザートの他にもいろいろあるようだ。
しかし数秒目を走らせ、僕はメニューを閉じた。
見る必要はない。
決めていたからだ。
ここに行こうと決めた今日の朝から。絶対。絶対これにする。
さわやかのド・看板メニュー「げんこつハンバーグ」(250g)!!

数分後・・・・運ばれてきた。
蜃気楼・・・いや湯気・・・違う、オーラをめらめら燃やしつつあるその存在。
我が魂を震わすであろう拳・そうげんこつハンバーグ。
形態はまさしく「げんこつ」の名にふさわしき、拳。面積が小さい分、厚い。
だがここで早速召し上がれ、とはいかない。
間髪入れず店員さんが聞いてきた。
「ハンバーグの方お切りしてもよろしいですか」
お願いします。
「おあついですので、紙の方をお引きください」
僕はすかさずテーブルに敷かれたシートを半分ほど引き、垂直に持ち上げる。
すると店員さんは非常に長い刃を持ち・・・・・
じゅわーぁぁぁぁぁああああっ!!!!
ハンバーグを真っ二つに刻む。
じゅわあわわわわわわっ!!!!
肉汁の滴る音、油のはねる豊満な音が刃が進むごとに響き渡り・・・。



圧倒的ゆげオーラ
ここでようやくめしあがれとなるのである。

早速フォークとナイフを手に取り・・・一口大に刻む。肉はほぐれ案外刃の動きに沿って綺麗に切れる。
そして口へ運ぶと・・・・
じゅわああああああ・・・・。肉汁。
そして噛みしめると・・・・・・・・・肉。肉なのだ。
肉の食感・旨味・匂いが口いっぱいに広がる。
感触は柔らかい・・・柔らかいが確かな肉の柔らかみ。
肉がほぐれ、そのたびに溢れる肉汁。
「柔らかい」けど、小麦粉とか卵とかの柔らかさじゃぁない。齧ればしなびるそんな優しさは一切ない。
肉。牛を食べているという感覚。噛めば肉汁とともに広がる幸福感。満足感。
一口食べれば満腹中枢が刺激される。ああもういいですしあわせです・・・全身が打ち震えるような感動。
そして二口目・・・食べると
「う〜〜ん!!」
生の感触。
そう、このげんこつハンバーグ、レアなのである。
しかしよくあるレアとは違い、ここのハンバーグは・・・・
断面図を見てほしい。


ナイフで切ったはいえ食べかけの写真で申し訳ないでもこの断面図を見てもらいたかった

焼いてある部分も分厚い。
ので、「焼いてある部分+レア」のコンボを常に楽しむことが出来る、
素晴らしいハンバーグなのである。
だから生臭さが鼻を抜けることもないしましてや噛み切れないなんてことはありえない。
肉の旨味を最大限引き出すレアが食べられるのも、このげんこつハンバーグの魅力なのである。

ライスと交互に食べ・・・そして最後に残ったカボチャ。
フォークに差し、一口齧る。
濃厚な甘み・・・ああ良かったこれを最後に取っておいて。
デザート替わりになる(ドヤ顔)。

この日僕は帰宅して、夕飯が食べられなかった。
胃袋が満足感でいっぱいで、脳に僅かに残る幸福感の余韻。
これが。
これがひき肉100%の力なのか。
魂が、震えた。
やはり僕も静岡県民。
ソウルフード・・・oh yes soul food....

ちなみに、今回僕は頼まなかったが(ほら・・・ニートだし。)
サイドメニューのスイーツがお手頃価格なのがうれしい。ほぼ200円-300円台。
材料も静岡の特産品を使ったものが多く、なんかハンバーグ店なのに充実している印象。
調べてみたら「さわやか」、もとはコーヒーショップだったとか。
今度は躊躇いなく頼めるよう…頑張ろう。