小さなツナの缶詰。齧る。

サブカルクソ女って日本語、すごく好きだったよ。

小説以外(随筆、新書等)

池上英洋 荒井咲紀『美少女美術史 人々を惑わせる究極の美』-結局は、ミュシャなんだよな-

美少女を好きでない人があろうか? いやいない。みんな美少女が大好きなのである。 池上英洋 荒井咲紀『美少女美術史 人々を惑わせる究極の美』(筑摩書房 2017年)の話をさせて下さい。 筑摩書房の割にいかがわしい文字がポイントだ!! 【あらすじ】 この…

穂村弘『現実入門 ほんとにみんなこんなことを?』-(しているよ!!)-

僕もどちらかと言うと、 現実が苦手で、世界が音痴の方だ。 穂村弘『現実入門 ほんとにみんなこんなことを?』(光文社 2009年)の話をさせて下さい。 【概要】 結婚も離婚もしたことがなく、独り暮らしをしたこともない。キャバクラにも海外旅行にも行った…

中野京子『名画で読み解く ブルボン王朝12の物語』

特に世界史のヨーロッパ史なんて、好きな人嫌いな人真っ二つに分かれるところだと思うけどね・・・。 中野京子『名画で読み解く ブルボン王朝12の物語』(光文社 2010年)の話をさせてください。 【概要】 四つ木の混乱と血みどろの宗教戦争に彩られた王朝…

寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう』-ロンドンブーツ淳を好きな1の理由。-

よく耳にするから読んでみた。 書を手に取る。 寺山修司『所をすてよ、町へ出よう』(角川書店 1975年)の話をさせてください。 【概要】 あなたの人生は退屈ですか? どこか遠くに行きたいと思いますか? あなたに必要なのは見栄えの良い仕事でも、自慢でき…

みうらじゅん『親孝行プレイ』-コスモス畑の向こうは崖。-

何事にもプロはいるものだ。 みうらじゅん『親孝行プレイ』(角川文庫 2007年)の話をさせて下さい。 電車で読んだ。 【概要】 親孝行したいとか親は大切だとか、 ”思っている”だけでは気持ちは相手に伝わりません。 親孝行は、具体的に行動しないと意味がな…

中野京子『美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔』-ロマンティックは地に足がついてこそ成立するんだ。-

本当歴史を何故ここまで分かりやすく、面白く、叙情的・・・いや情熱的に書けるのか。 そりゃあもう読んじゃうよ!!買っちゃうよ!! きょこたーん!!!! 中野京子『美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔』(PHP研究所 2018年)の話をさせて下さい。 【概要】 …

千足伸行『隠れ名画の散歩道』-”傑作”に属さない傑作を。-

「傑作」だけが傑作ではない。 千足伸行『隠れ名画の散歩道』(論創社 2013年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 名画には≪モナ・リザ≫や≪ひまわり≫など”表通りの”著名な作品ばかりでなく、 一部の人のみぞ知る優品も多い。 あえて”裏通りの”知られざる傑…

池上正樹『ひきこもる女性たち』-「栄養剤」のラベルを貼った青酸カリ-

ねほりんぱほりん。 こもりんこもりん。 池上正樹『ひきこもる女性たち』(KKベストセラーズ 2016年)の話をさせて下さい。 【概要】 表面化しない、ひきこもる女性達のリアル これまでの子的調査によると、「ひきこもり」をしている人のうち男性が7割、女…

内田樹『下流志向 学ばない子供たち働かない若者たち』-生臭くなるほど鱗が落ちる。-

本屋が薦める本に、外れなし。 内田樹『下流志向 学ばない子供たち働かない若者たち』(講談社 2007年)の話をさせて下さい。 【概要】 当時小部女学院大学教授を務めていた内田が、 「学びからの逃走 労働からの逃走」を主題に行った講演を、 文字に起こし…

阿川佐和子他『作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法』

作家はなぜ作家になったのか。 阿川佐和子他『作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法』(KADOKAWA 2014年)の話をさせて下さい。 【概要】 21人の作家が ●志望動機 ●転機 ●作家にした経験 について、各々のキャリアについて 簡潔に(5ペ…

森博嗣『「やりがいのある仕事」という幻想 人生を抜群に楽しむための、”ちょっとした”アドバイス

「仕事」の価値観揺るがす新書。 森博嗣『「やりがいのある仕事」という幻想 人生を抜群に楽しむための、”ちょっとした”アドバイス』(朝日新聞出版 2013年)の話をさせて下さい。 【概要】 仕事に勢いが持てなくても、 すごいせいかが残せなくても、 人が羨…

中沢孝夫『就活のまえに -良い仕事、良い職場とは?-』-職場の専門家がいまの若者につたえたいこと-

就活の前に、大学生に知っておいてほしいこと。 中沢孝夫『就活のまえに -良い仕事、良い職場とは?-』(筑摩書房 2010年)の話をさせて下さい。 【概要】 郵便局に勤めた後、 約20年間労働組合に勤めて、様々な労働に従事する人を見て来た。 現在執筆業の傍…

欅坂46 ファースト写真集 21人の未完成-21の世界を1冊に。-

21人のアイドルと、 21人のカメラマン。 2018年の今を。 『欅坂46 ファースト写真集 21人の未完成』(集英社 2018年)の話をさせて下さい。 【概要】 欅坂46、 21人のメンバー(元メンバー)を、 21人のカメラマンが撮影した、 グループ初の写真集 【読むべ…

佐々木典士『ぼくたちは習慣で、できている。』-習慣とは、習慣にし続けようとすることである。-

自己啓発書は滅多に買わないようにしている。 よっぽどタイトルに惹かれないかぎりは。 佐々木典士『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス 2018年)の話をさせて下さい。 【概要】 努力を続けるために、 才能を取り戻すために。 ●「意志が弱い」…

中野京子『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇

星座のモチーフにもなった古代ギリシャの神々の逸話。 中野京子『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇(文藝春秋 2011年)の話をさせて下さい。 【概要】 「怖い絵」シリーズで知られる中野京子が、 旧約・新約聖書の場面を描いた傑作を取り上げなが…

中野京子『中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇』-聖書について知識が身に就く良書-

世界で一番のベストセラー。 中野京子『中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇』(文藝春秋 2012年)の話をさせて下さい。 【概要】 「怖い絵」シリーズで知られる中野京子が、 旧約・新約聖書の場面を描いた傑作を取り上げながら、 聖書の物語につ…

宮下規久朗『闇の美術史 カラヴァッジョの水脈』-闇は脈々と時代を越えて-

何故、闇はキャンヴァスに描かれる必要があったのか。 宮下規久朗『闇の美術史 カラヴァッジョの水脈』(岩波書店 2016年)の話をさせて下さい。 【カラヴァッジョって?】 本名:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 1571-1610 カラヴァッジョは…

関智一『声優に死す 後悔しない声優の目指し方』

声優業界という名のブラックボックスを ゲス声優、関智一がつまびらかに語る。 関智一『声優に死す 後悔しない声優の目指し方』(KADOKAWA 2017年)の話をさせて下さい。 【概要】 年々志望者数が増え続けていく声優業界。 デビューするのですら、1桁パーセ…

中野京子『中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇』-やさしく情熱的な口調で語る。-

大好き「怖い絵」シリーズの、 中野京子先生による作品解説。 中野京子『中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇』(文藝春秋 2015年)の話をさせて下さい。 ちなみに 「怖い絵」シリーズの感想も書いた。めっちゃ書いた。 中野京子『怖い絵』 中野京子『怖い絵…

松浦弥太郎『もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある』-自己啓発書オブザイヤー3年連続受賞-

2回目読むことってめったにしないんだけど、 この本は3回目だ。 松浦弥太郎『もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある』(講談社 2013年)の話をさせて下さい。 ガチャしたら2人出て来た十四松 【概要】 雑誌「暮しの手帖」の編集長である松浦弥…

傳田健三『若者の「うつ」 「新型うつ病」とは何か』-「新型うつ」を知る-

新型うつとは何なのか。 傳田健三『若者の「うつ」 「新型うつ病」とは何か』(筑摩書房 2009年)の話をさせて下さい。 【概要】 若い人たちに見られる「新型うつ病」とはどのようなものか。 「新型うつ病」になりやすい体質や性格があるのだろうか。 思春期…

三浦しをん『ふむふむ おしえてお仕事!』-はじめはニートじゃなかった。-

三浦しをん『ふむふむ おしえてお仕事!』(新潮社 2011年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 作家・三浦しをんが、 15の職業に就いた16の女性にインタビュー。 仕事に就いたきっかけや楽しみ、やりがい・・・等々、 タイトルの「ふむふむ」は、いろんな…

石井ゆかり『選んだ理由。』-何に縛られるかを選ぶ-

僕達はどうやって生きていけばいい? 石井ゆかり『選んだ理由。』(ミシマ社 2016年)の話をさせて下さい。 シンプルな表紙。 【概要】 インタビュイー(インタビューを受ける人)についての情報を一切開示されない状態で、 様々な職で生きている人々にライ…

宮下規久朗『しぐさで読む美術史』-一般層へ向けた美術の入り口-

注目すべきはモチーフだけでない。 宮下規久朗『しぐさで読む美術史』(筑摩書房 2015年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 西洋美術に描かれる人物は、 表情だけでなく、しぐさも使って全身で己の感情を表している。 「服をはだけさせる」「指をまげたピ…

宮下規久朗『モチーフで読む美術史2』-美術好きには必読の書-

身について身について困っちゃうぜ!!!! 宮下規久朗『モチーフで読む美術史2』(筑摩書房 2015年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 西洋美術に出てくる数々のモチーフには意味がある。 子羊はキリスト、林檎は原罪といったように・・・・。 モチーフ1…

宮下規久朗『モチーフで読む美術史』-身につく!西洋美術鑑賞法-

美術館に行く前に読みたい本ナンバーワン。 宮下規久朗『モチーフで読む美術史』(筑摩書房 2013年)の話をさせて下さい。 【概要】 西洋美術に出てくる数々のモチーフには意味がある。 子羊はキリスト、林檎は原罪といったように・・・・。 モチーフ1つ1…

中野京子『新 怖い絵』-小説好きへ向けた、西洋美術案内。-

約7年越しの新刊。 中野京子『新 怖い絵』(KADOKAWA 2016年)の話をさせて下さい。 朝日いっぱい。 【概要】 数ある西洋絵画の中にも、 不気味なもの・恐怖を抱くもの・よく見ると違和感がするものがある。 それらの絵は何故怖いのか。 絵に塗り込められた…

フランソワーズ・サガン 吉田加南子訳『サラ・ベルナール 運命を誘惑するひとみ』-架空の往復書簡という変態的形態をとった随筆。-

19世紀、20世紀パリ中・・・いやフランス中・・・ いやヨーロッパ中を魅了した女優は、 どういった人物だったのか。 フランソワーズ・サガン 吉田加南子訳『サラ・ベルナール 運命を誘惑するひとみ』(河出書房新社 1999年)の話をさせて下さい。 【あらす…

中野京子『怖い絵3』-衝動的関心に、駆られる。-

絵は、見て終わりじゃない。 絵は、見て読むもの。 中野京子『怖い絵3』(朝日出版社 2009年)の話をさせて下さい。 イナバウアーに通じるものがある。 【概要】 数ある西洋絵画の中にも、 不気味なもの・恐怖を抱くもの・よく見ると違和感がするもの がある…

小野尚子 本橋弥生 阿部賢一 鹿島茂『ミュシャ: パリの華、スラヴの魂』-愛する母国へ捧ぐ、20の詩-

※以前間違って製作途中の生地を上げてしまってました。 目にするの二度目になってしまう方、申し訳ありませんでした・・・。 高校時代。 僕「先輩、大学進学おめでとうございます。 外語大でしたよね!?何語行くんですか!!!」 先輩「チ●コ語」 チェコ。 …